以前ほど長くは感じられなかったけど
以前ほどは感動しなかったなあ。
いろいろ見て来ちゃったしな。
簡単に感想を。
■第1部■
スターズ・アンド・ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザ
ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキン
ぶはーーーっと笑っちゃうぐらい
やらかしてくれるかしらー、
と期待したけど、まあ、ほどほど、程度でした。
むしろ端正で正確な面が際立っていました。
サレンコの敬礼がピシピシ決まるのが良かった。
全体的に「真面目」な踊りだった。
「モペイ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハ
フリーデマン・フォーゲル
リズミカルに良く動くな~。
彼で見るのは2回目かな?
音と身体が一致していて面白かった。
「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン
美しい物語だった。
ゾフィーが王にアプローチしているイメージで見ればいいのかな。
全幕で見たいなー。
「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
上野水香、マシュー・ゴールディング
水香ちゃんの無機的で情緒不要のパキパキしている踊りが
意外にも合っていた。
アニエスデザインの衣装もすごく似合っていた。
マシューも端正にピシッと決めてくれました。
ただ、後半は普通に「コッペリア」だった。
ジョゼの複雑なジャンプは無理なのかあ。
■第2部■
「扉は必ず...」
振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく)
オレリー・デュポン、マニュエル・ルグリ
最初に見たときは絵画のようで美しすぎて溜息だったけど
何回も見るには動きが無さ過ぎて、ちょっとツライ。
最初に見たときぐらい、二人の距離が近ければ
もうちょっと良い雰囲気になったと思うけど
(ニコイチだからこそのユニゾン性みたいなものが
以前はあった)
今の二人では昔ほど表現できていないと思う。
ルグリのレパートリーからだと
これを出すしかないんだろうけど。
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ポリーナ・セミオノワ、イーゴリ・ゼレンスキー
もう、なんちゅーーーか。
同世代が「古典を踊る」ことから降りているのに、
身体も往年ほどは動かないのに、
スターの貫禄だけで踊り切っちゃうゼレンスキーの姿に
ほんとに、もうーー、胸熱ですよ。
いいよ、これで。
ねえ。
ポリーナちゃんも生徒みたいだったなあ。
体格的には釣り合っている。
「セレナータ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォ
ナターリヤ・オシポワ、イワン・ワシーリエフ
単純に言えば「激しい痴話喧嘩」なんだけど
二人の身体能力を充分に活かした
激しい愛のドラマだった。
「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ
美しい。
ただ、その一言のみ。
■第3部■
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー
冒頭のラドメーカーのマント捌きがいまみっつぐらいだけど
瑞々しくて情熱的な二人だった。
アイシュヴァルトが可愛い。
セットはガラ用のマクミラン仕様だった。
ちょっとショボい。
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス
貫禄と威厳があった。
あんまり好きな作品じゃないけど
この二人ぐらいの格でこそ成り立つ世界。
ジョゼはこれだけなんだよねー。
勿体ないけど、
これはこれで彼の真髄みたいなものは出てるよね。
「ディスタント・クライズ」
振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニ
スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・メルクーリエフ
内容はよくつかめなかったんだけど
旅立とうとする(なにかと訣別しようとする)女と
現実的に、または比喩的な意味で
留まらせようとする男、ってかんじなのかな。
男を振りきって遠くへ行こうとする女、みたいな?
とにかく、ザハロワの身体の美しさが際立っていた。
「パガニーニ」
振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニ
マルセロ・ゴメス
これはある意味、反則技。
だってゴメス振付なんだもん。
自分の良い部分を、得意の技で表現するんだもん。
楽しくないわけがないじゃあないか!
舞台に上がったヴァイオリニストの音と絡み合いながら
あるときは豪快に、あるときはコミカルに
まるで即興のように踊る。
終盤に向けて眠気覚ましの濃いコーヒーを
振る舞われたかんじでした。
意識がハッキリしたわ。
「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルド
タマラ・ロホ、スティーヴン・マックレー
コボー振付部分は、二人のソロに入る前の細かい動きのところかな。
全幕で見れば意味があるんだろうけど
ガラでの抜粋だと、ちょいと意味不明。
ロホはたおやかでチャーミングでコケティッシュだった。
チュチュじゃない方が似合うね。
マックレーは、今回のダンサーで一番良かったと思う。
実に細かく繊細な足捌きが正確だった。
それでいて上半身がぶれない。演技も的確。
思わず唸っちゃった。
森のセット付きでした。
■第4部■
「ブレルとバルバラ」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ
エリザベット・ロス、ジル・ロマン
ロスの太股の筋肉も美しいけど。
ジル・ロマンはますます年齢不詳になっている。
というか若返っている?
「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ
振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
抜粋で見るとこんなかんじなのかー。
それともこの二人だからこんなかんじなのかー。
難しいことを軽々とやって、それでいてほのぼの。
楽しかった。
「カンタータ」 (世界初演)
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ
マラーホフの体型がな・・・
1月よりさらに大柄になっていた。
特に尻回りが。
新作ならもう少し衣装を考えても・・・
内容としてはどうなのかしら。
私にはわからない。
動き自体にあんまり目新しさは無い?
「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル
爽やかだったねえ。
二人の動きがとても伸びやかだった。
難しいリフトも綺麗に決めていました。
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
オレシア・ノヴィコワ、レオニード・サラファーノフ
派手さはないけど、優雅で良いけど、
トリとしてはインパクトが薄いかなあ。
全幕2回を見た後だと、特に。
古典は少ないけど
わけのわからん作品も少なくて、
まあ、バランスは取れていたかも。
ぶっちゃけ、最近のボリマリ合同ガラほどの
盛り上がりはなかった。
コンテを・・・、じゃなくて
古典が踊れる年齢じゃないから消去法でコンテ、
の傾向があったかなあ。
そこまでして出す(出る)必要があるのかな。
でも「一堂に会す」が重要なんだろうしなあ。
難しいね。
ほぼタイムテーブル通りに進んだのが
一番のビックリだったかも。
45分、45分、55分、60分に
15分の休憩の休憩が入るので
例年より楽だった。かも。
指揮:ポール・コネリー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
チェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子(「瀕死の白鳥」)
ヴァイオリン:チャールズ・ヤン(「パガニーニ」)
タイムテーブル
■第1部■ 18:00~18:45
<休憩15分>
■第2部■ 19:00~19:45
<休憩15分>
■第3部■ 20:00~20:55
<休憩15分>
■第4部■ 21:10~22:10
8/13追記
カーテンコールは女性ダンサーのアルファベット順なので
ロパートキナは中ほどで出て、
上手側に並ばなきゃいけないんだけど、
いつも真ん中の彼女はなかなか捌けず
後から登場するダンサーは中央の狭い空間を微妙にすり抜けていました。
途中で、あっ!と気づき、そーっと移動する姿が可愛かった。
「オネーギン」、鏡の中は水香ちゃんだと思う。
以前ほどは感動しなかったなあ。
いろいろ見て来ちゃったしな。
簡単に感想を。
■第1部■
スターズ・アンド・ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザ
ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキン
ぶはーーーっと笑っちゃうぐらい
やらかしてくれるかしらー、
と期待したけど、まあ、ほどほど、程度でした。
むしろ端正で正確な面が際立っていました。
サレンコの敬礼がピシピシ決まるのが良かった。
全体的に「真面目」な踊りだった。
「モペイ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハ
フリーデマン・フォーゲル
リズミカルに良く動くな~。
彼で見るのは2回目かな?
音と身体が一致していて面白かった。
「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン
美しい物語だった。
ゾフィーが王にアプローチしているイメージで見ればいいのかな。
全幕で見たいなー。
「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
上野水香、マシュー・ゴールディング
水香ちゃんの無機的で情緒不要のパキパキしている踊りが
意外にも合っていた。
アニエスデザインの衣装もすごく似合っていた。
マシューも端正にピシッと決めてくれました。
ただ、後半は普通に「コッペリア」だった。
ジョゼの複雑なジャンプは無理なのかあ。
■第2部■
「扉は必ず...」
振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく)
オレリー・デュポン、マニュエル・ルグリ
最初に見たときは絵画のようで美しすぎて溜息だったけど
何回も見るには動きが無さ過ぎて、ちょっとツライ。
最初に見たときぐらい、二人の距離が近ければ
もうちょっと良い雰囲気になったと思うけど
(ニコイチだからこそのユニゾン性みたいなものが
以前はあった)
今の二人では昔ほど表現できていないと思う。
ルグリのレパートリーからだと
これを出すしかないんだろうけど。
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ポリーナ・セミオノワ、イーゴリ・ゼレンスキー
もう、なんちゅーーーか。
同世代が「古典を踊る」ことから降りているのに、
身体も往年ほどは動かないのに、
スターの貫禄だけで踊り切っちゃうゼレンスキーの姿に
ほんとに、もうーー、胸熱ですよ。
いいよ、これで。
ねえ。
ポリーナちゃんも生徒みたいだったなあ。
体格的には釣り合っている。
「セレナータ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォ
ナターリヤ・オシポワ、イワン・ワシーリエフ
単純に言えば「激しい痴話喧嘩」なんだけど
二人の身体能力を充分に活かした
激しい愛のドラマだった。
「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ
美しい。
ただ、その一言のみ。
■第3部■
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー
冒頭のラドメーカーのマント捌きがいまみっつぐらいだけど
瑞々しくて情熱的な二人だった。
アイシュヴァルトが可愛い。
セットはガラ用のマクミラン仕様だった。
ちょっとショボい。
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス
貫禄と威厳があった。
あんまり好きな作品じゃないけど
この二人ぐらいの格でこそ成り立つ世界。
ジョゼはこれだけなんだよねー。
勿体ないけど、
これはこれで彼の真髄みたいなものは出てるよね。
「ディスタント・クライズ」
振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニ
スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・メルクーリエフ
内容はよくつかめなかったんだけど
旅立とうとする(なにかと訣別しようとする)女と
現実的に、または比喩的な意味で
留まらせようとする男、ってかんじなのかな。
男を振りきって遠くへ行こうとする女、みたいな?
とにかく、ザハロワの身体の美しさが際立っていた。
「パガニーニ」
振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニ
マルセロ・ゴメス
これはある意味、反則技。
だってゴメス振付なんだもん。
自分の良い部分を、得意の技で表現するんだもん。
楽しくないわけがないじゃあないか!
舞台に上がったヴァイオリニストの音と絡み合いながら
あるときは豪快に、あるときはコミカルに
まるで即興のように踊る。
終盤に向けて眠気覚ましの濃いコーヒーを
振る舞われたかんじでした。
意識がハッキリしたわ。
「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルド
タマラ・ロホ、スティーヴン・マックレー
コボー振付部分は、二人のソロに入る前の細かい動きのところかな。
全幕で見れば意味があるんだろうけど
ガラでの抜粋だと、ちょいと意味不明。
ロホはたおやかでチャーミングでコケティッシュだった。
チュチュじゃない方が似合うね。
マックレーは、今回のダンサーで一番良かったと思う。
実に細かく繊細な足捌きが正確だった。
それでいて上半身がぶれない。演技も的確。
思わず唸っちゃった。
森のセット付きでした。
■第4部■
「ブレルとバルバラ」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ
エリザベット・ロス、ジル・ロマン
ロスの太股の筋肉も美しいけど。
ジル・ロマンはますます年齢不詳になっている。
というか若返っている?
「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ
振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
抜粋で見るとこんなかんじなのかー。
それともこの二人だからこんなかんじなのかー。
難しいことを軽々とやって、それでいてほのぼの。
楽しかった。
「カンタータ」 (世界初演)
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ
マラーホフの体型がな・・・
1月よりさらに大柄になっていた。
特に尻回りが。
新作ならもう少し衣装を考えても・・・
内容としてはどうなのかしら。
私にはわからない。
動き自体にあんまり目新しさは無い?
「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル
爽やかだったねえ。
二人の動きがとても伸びやかだった。
難しいリフトも綺麗に決めていました。
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
オレシア・ノヴィコワ、レオニード・サラファーノフ
派手さはないけど、優雅で良いけど、
トリとしてはインパクトが薄いかなあ。
全幕2回を見た後だと、特に。
古典は少ないけど
わけのわからん作品も少なくて、
まあ、バランスは取れていたかも。
ぶっちゃけ、最近のボリマリ合同ガラほどの
盛り上がりはなかった。
コンテを・・・、じゃなくて
古典が踊れる年齢じゃないから消去法でコンテ、
の傾向があったかなあ。
そこまでして出す(出る)必要があるのかな。
でも「一堂に会す」が重要なんだろうしなあ。
難しいね。
ほぼタイムテーブル通りに進んだのが
一番のビックリだったかも。
45分、45分、55分、60分に
15分の休憩の休憩が入るので
例年より楽だった。かも。
指揮:ポール・コネリー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
チェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子(「瀕死の白鳥」)
ヴァイオリン:チャールズ・ヤン(「パガニーニ」)
タイムテーブル
■第1部■ 18:00~18:45
<休憩15分>
■第2部■ 19:00~19:45
<休憩15分>
■第3部■ 20:00~20:55
<休憩15分>
■第4部■ 21:10~22:10
8/13追記
カーテンコールは女性ダンサーのアルファベット順なので
ロパートキナは中ほどで出て、
上手側に並ばなきゃいけないんだけど、
いつも真ん中の彼女はなかなか捌けず
後から登場するダンサーは中央の狭い空間を微妙にすり抜けていました。
途中で、あっ!と気づき、そーっと移動する姿が可愛かった。
「オネーギン」、鏡の中は水香ちゃんだと思う。