花魁の緋鳥は、実はくのいち。
人知れず市井のために働いている。
あるとき持ち上がった将軍家のお家騒動。
偽のご落胤を押し立てる一派と
それを阻もうとする緋鳥とその仲間達。
悪人どもはかつて江戸の街で殺戮の限りを尽くした
卍党の頭領を解き放つ。
実は緋鳥には、卍党とは因縁があった。
天下の大事の争いは
将軍の娘・直姫や、絵師の参次らも巻きこむ。
豪華絢爛な時代劇でした。
大地さんが華やか!
大スターのオーラが劇場内に満ちていました!
映像多用の舞台機構は転換が早いため
話もサクサク、スーピーディに進みます。
キレのある殺陣も大迫力です!
人情溢れるお話は
若干無理矢理な部分があったり
唐突に親子物になったり
ちょいと蛇行はしますけど
最後は笑ってハッピーエンドで
後味が良いです。
お目当ては女優デビューの未沙のえるさん。
芝居は健在。
声も変わっていませんでした。
もう男役だの女優だのを超越しています。
意外だったのが、未沙さんは
小柄なイメージがあったのですが
リアルな男性に混じるとそんなことはなく
むしろ、ゴツく見えるくらいでした。
わたるくんは、超カッコイーーー!
ビジュアル、立ち居振る舞い、殺陣は
男役そのまんま。
でも、男ではなく、ちゃんと「男装のお姫様」でした。
かしちゃんはチャキチャキの下町娘。
声がちょっとキンキンしているなー、
と思っていたけど、
悪人に操られちゃっているときは低い声で
その対比のための演技だったんだなー、と。
男性陣も、東さん、原田さん、山崎さんがしっかりした演技。
市瀬さんの、うらぶれた優男に見えて
実はしっかりした芯がある伊織さんが
とてもステキでした。
最後はちょっぴり和物ショーテイストで
ウハウハでした!