美佳さんは白鳥よりオーロラより、ジゼルが似合う。
とりたてて大発見とか新鮮味はないけど、
「ジゼルといえば」の定番イメージそのままで安心感がある。
ひっそり儚く、心臓がちょっとしたショックにも耐えられないのが納得。
ウィリーになってしまうほどアルブレヒトを愛しているけれど
決して押しつけがましくはなく
最後まで愛し抜き、最後は彼を許し、彼が生きることを願い消えていく。
とても明確な演技だった。
ホールバーグのアルブレヒトは熱血の恋に浮かれ系。
この恋の行く末など考えずひたすら突き進む。
しかし知的な顔なのでアホボンには見えない。
わかりやすいアメリカンな芝居を混ぜつつも
剣を放り投げるなどのちょっとした仕草が
不遜で気品があり、間違いなくお貴族様。
ひざまづいた時の気品が完璧すぎる!
アメリカのダンサーによくある「詰めの荒さ粗さ」が皆無だ。
情熱的ではあるんだけど、
周囲を焼き尽くす熱さとも違い、
なんとも言えない、独特の温度のアルブレヒトだった。
最後はジゼルから貰った花をひっそりと抱きしめる。
彼がジゼルを忘れずに生きていくことこそ
ジゼルが生きていた証になるんだな。
美佳さんとホールバーグは
演技も踊りもとても噛み合っていて
常にお互いを見ていて、
その視線が優しく愛に溢れていた。
身長差もとても萌え萌え!
いいコンビだった。
弾くんは髭が似合わないなあ。
「憧れのお姉さんが騙されるのを見ていられない」
若者らしい正義感の子、でもいいんじゃないか。
東バのヒラリオンは粗野系が基本だから仕方がないんだろうけど。
狂乱の場でジゼルを見ることしかできないアルブレヒトと
目を背けてしまうヒラリオンの対比が良かった。
高木さんバチルドは、「なんてひどいことを」をという、
女の嫉妬でも、傷ついた貴族のプライドでもなく、
ひとりの「人」としてアルブレヒトを責めていたように思いました。
そういう高潔で公正な人が怒るからこそ
悲劇感がいっそう増すかんじ。
高岸公爵は馬鹿息子に怒り。
森川ウィルフリードは忠実な心配性。
去れ、と言われても、何度も何度も振り返っていた。
奈良さんのミルタは女の恨みがちょっと生々しいかなあ。
人間らしい存在感と生命力を感じ、
あまり精霊らしさは感じられなかった。
比較対象が井脇さんだから、特に。
矢島さん川島さんは精霊感、浮遊感がばっちり。
コールドも実に幽玄だった。
【主な配役】
ジゼル:吉岡美佳
アルブレヒト:デヴィッド・ホールバーグ
ヒラリオン:柄本弾
バチルド姫:高木綾
公爵:高岸直樹
ウィルフリード:森川茉央
ジゼルの母:橘静子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
乾友子(黄)-岸本秀雄(緑)、吉川留衣(橙)-杉山優一(橙)、
川島麻実子(緑)-梅澤紘貴(橙)、河谷まりあ(桃)-入戸野伊織(緑)
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
渡辺理恵、矢島まい、小川ふみ、伝田陽美、二瓶加奈子、政本絵美
ミルタ:奈良春夏
ドゥ・ウィリ:矢島まい、川島麻実子
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
とりたてて大発見とか新鮮味はないけど、
「ジゼルといえば」の定番イメージそのままで安心感がある。
ひっそり儚く、心臓がちょっとしたショックにも耐えられないのが納得。
ウィリーになってしまうほどアルブレヒトを愛しているけれど
決して押しつけがましくはなく
最後まで愛し抜き、最後は彼を許し、彼が生きることを願い消えていく。
とても明確な演技だった。
ホールバーグのアルブレヒトは熱血の恋に浮かれ系。
この恋の行く末など考えずひたすら突き進む。
しかし知的な顔なのでアホボンには見えない。
わかりやすいアメリカンな芝居を混ぜつつも
剣を放り投げるなどのちょっとした仕草が
不遜で気品があり、間違いなくお貴族様。
ひざまづいた時の気品が完璧すぎる!
アメリカのダンサーによくある「詰めの荒さ粗さ」が皆無だ。
情熱的ではあるんだけど、
周囲を焼き尽くす熱さとも違い、
なんとも言えない、独特の温度のアルブレヒトだった。
最後はジゼルから貰った花をひっそりと抱きしめる。
彼がジゼルを忘れずに生きていくことこそ
ジゼルが生きていた証になるんだな。
美佳さんとホールバーグは
演技も踊りもとても噛み合っていて
常にお互いを見ていて、
その視線が優しく愛に溢れていた。
身長差もとても萌え萌え!
いいコンビだった。
弾くんは髭が似合わないなあ。
「憧れのお姉さんが騙されるのを見ていられない」
若者らしい正義感の子、でもいいんじゃないか。
東バのヒラリオンは粗野系が基本だから仕方がないんだろうけど。
狂乱の場でジゼルを見ることしかできないアルブレヒトと
目を背けてしまうヒラリオンの対比が良かった。
高木さんバチルドは、「なんてひどいことを」をという、
女の嫉妬でも、傷ついた貴族のプライドでもなく、
ひとりの「人」としてアルブレヒトを責めていたように思いました。
そういう高潔で公正な人が怒るからこそ
悲劇感がいっそう増すかんじ。
高岸公爵は馬鹿息子に怒り。
森川ウィルフリードは忠実な心配性。
去れ、と言われても、何度も何度も振り返っていた。
奈良さんのミルタは女の恨みがちょっと生々しいかなあ。
人間らしい存在感と生命力を感じ、
あまり精霊らしさは感じられなかった。
比較対象が井脇さんだから、特に。
矢島さん川島さんは精霊感、浮遊感がばっちり。
コールドも実に幽玄だった。
【主な配役】
ジゼル:吉岡美佳
アルブレヒト:デヴィッド・ホールバーグ
ヒラリオン:柄本弾
バチルド姫:高木綾
公爵:高岸直樹
ウィルフリード:森川茉央
ジゼルの母:橘静子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
乾友子(黄)-岸本秀雄(緑)、吉川留衣(橙)-杉山優一(橙)、
川島麻実子(緑)-梅澤紘貴(橙)、河谷まりあ(桃)-入戸野伊織(緑)
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
渡辺理恵、矢島まい、小川ふみ、伝田陽美、二瓶加奈子、政本絵美
ミルタ:奈良春夏
ドゥ・ウィリ:矢島まい、川島麻実子
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団