きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「第九交響曲」東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団

2014年11月09日 | バレエ・ダンス

総合芸術を堪能。
BBLのダンサーはベジャール語のネイティブ・スピーカーなんだと痛感。
東バも頑張っているけど、こなれ感が全く違うな。
ジルは上手いこと維持しているな。

第一楽章、弾くんは太腿がスッキリした?
梅澤くんも若い勢いがあっていいね。
水香ちゃんの無機的な部分もマッチしている。

第二楽章、特に大貫さんの踊りがキレキレでワクワク。

その後の第三楽章のロス&ファブローは
大人の穏やかな愛という感じ。美しい世界。

第四楽章は大盛り上がり。
那須野くんって若手のイメージだったけど、
今回は「真ん中」の存在感を感じた。

前後するけどオープニングはジルの朗読。
ちょっとした動きが軽やかで音楽的。
声も美しい。
フランス語は全くわからないけど、
「ジルの朗読90分でもいいよ」と、ちょっぴり思った。

「第九」はパリオペ来日公演でも見ているんだけど、
確かエトワールはイレールぐらいで、
マエストロと握手した後はあんまり踊らなくて、
フィナーレのダンサーはBBL(?)からの客演で
パリオペに入ると違和感、ぐらいしか覚えてないなあ。
今回は楽しかった。
イスラエル・フィルも素晴らしかった。
こんな素晴らしい演奏は会員券でないと聞けないなあ。


【配役等】
≪プロローグ≫
フリードリヒ・ニーチェのテキスト朗読  
ジル・ロマン

≪第1楽章≫
柄本弾
上野水香
梅澤紘貴 吉岡美佳
入戸野伊織 高木綾
岸本秀雄 奈良春夏
乾友子、渡辺理恵、村上美香、吉川留衣、岸本夏未、
矢島まい、川島麻実子、河合眞里、小川ふみ、伝田陽美
安田峻介、杉山優一、吉田蓮、松野乃知、原田祥博、
和田康佑、宮崎大樹、上瀧達也、山田眞央、河上知輝

≪第2楽章≫
キャサリーン・ティエルヘルム
大貫真幹
コジマ・ムノス、アルドリアナ・バルガス・ロペス、大橋真理、
沖香菜子/キアラ・ポスカ、クレリア・メルシエ
ヴァランタン・ルヴァラン、ウィンテン・ギリアムス、
ドノヴァン・ヴィクトワール、マッティア・ガリオト、アンジェロ・ペルフィド

≪第3楽章≫
エリザベット・ロス
ジュリアン・ファヴロー
リザ・カノ、ファブリス・ガララーギュ
ポリーヌ・ヴォワザール、フェリペ・ロシャ
ジャスミン・カマロタ、渡辺理恵/キアラ・ポスカ、
カルメ・マリア・アンドレス、アルドリアナ・バルガス・ロペス
スン・ジャ・ユン、エクトール・ナヴァロ、
ヴァランタン・ルヴァラン、ハビエル・カサド・スアレス

≪第4楽章≫
導入部
オスカー・シャコン

これまでの楽章のソリスト
柄本弾  大貫真幹  ジュリアン・ファヴロー

「歓喜の歌」
オスカー・シャコン(バス) 那須野圭右(テノール)
マーシャ・ロドリゲス(ソプラノ) コジマ・ムノス(アルト)

フーガ
大橋真理、ウィンテン・ギリアムス
アルドリアナ・バルガス・ロペス、エクトール・ナヴァロ

フィナーレ
アランナ・アーキバルド
モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団
アフリカン・ダンサー(特別参加)


テキスト: フリードリヒ・ニーチェ 
音楽: ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
オリジナル美術・衣裳:ジョエル・ルスタン、ロジェ・ベルナール 
照明:ドミニク・ロマン
衣裳制作:アンリ・ダヴィラ

指揮:ズービン・メータ
演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ソプラノ:クリスティン・ルイス  
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
テノール:福井敬 
バス:アレクサンダー・ヴィノグラードフ
パーカッション:J.B.メイヤー、ティエリー・ホクシュタッター(シティーパーカッション)
合唱指揮:栗山文昭 
合唱:栗友会合唱団
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「SONG OF SOULS-慶長幻魔戦記-」

2014年11月09日 | 紫吹淳(リカちゃん)

シリーズ前作と同じく、
イケメン芝居にもなんちゃって冒険活劇にもダンスメイン公演にも徹しきれず、
どこが売りなのか掴めない。
歌が、芝居に沿ってというより、各役の「持ち歌」で、
なんか乗り切れないんだよね。
青春ソング的だし。

説明台詞がメチャ多いけど、
それさえ足りなかった八犬伝よりはいいかな。

敗者の怨念を集めて世界転覆を狙う魔物、ってネタは今さらだし、
その魔物の正体が「彼」なのは使い古されたネタだし、
予想はしていたけど少々げんなり。
そのわりには主人公(だよね?)は、なにもせず。
「平和」を連呼するけど、この人も史実では相当えげつないないよね。

天海和尚とお福(春日局)がラブモードも、
どう見りゃいいんだ。

役者さん達はいいんだけどね。
特に加藤くんはロミジュリ、ベスを経て
演技力のレベルが相当上がったのを実感。
泉見くんはどの方向に行くのかな。
なまじ歌という武器があるだけに迷走している感がある。
こういう芝居のトップより、帝劇の脇の方が良いと思うんだ。
あくまでも個人的に。

リカちゃんはお福と阿国の2役。
ほんとに2役か、実は同じ人なのかは、
もうちょい書いて欲しいかな。
たぶん後者なんだろうけど、
不思議な力を持っているのはなぜなのかしら。
それより、歌わせないでよ!
ドスの効いた声で喋って、
あとは揺れているだけでいいんだようっ!
魔物の方が良かったようっ!

貴水さんは大迫力。
accessだったのにね。
すっかり役者さんだ。
体格が良いので舞台映えするし、
立ち回りも綺麗だった。

バッチの芝居もいいね。
声の通りも良いわ。
魔法の球を投げるより、文字を・・・。
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