きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「里見八犬伝」

2014年11月06日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)


夫婦喧嘩&親子喧嘩解決に領民を巻き込んだ伏姫は策士。
犬神様はサウロン様。

全体的にみんな叫んでいて、
「叫ぶ=熱演」という製作側の安易さを感じた。
八剣士は一応キャラが確立されているけど
叫んで斬ってばかりでやや一本調子。
もう少し明確にコメディ担当を決めた方がメリハリが出たかも。
確執を乗り越えて共に闘う場面を作りたいのはよくわかるけど、
確執が生まれるのは一方的すぎな理由が多く、
説明台詞の後にいきなり仲良くなるのがどうもなあ。
この人にはこういう事情があって、
こういう風な流れがあって、
というエピソードがあるのはわかるけど
盛り込みすぎて、芝居の中で消化し切れていない。
若い兄ちゃん達のチャンバラ芝居と割り切るべきなのかな。

流れ的に仕方がないけど、
七人が見せ場を貰って一人ずつ死んで行く。
あ~あと●人か、と思うとしんどかった。
ラストも一人ずつ信乃に説教、
もとい、語りかけたらどうしようかとドキドキだったけど、
一人で打ち止めだった。良かった。

見ている間は、特に盛り上がるべき後半が
一人一人を見せるための消化試合の様相だったので
ちょっとダレてきたんだけど、
最後に光り輝いて浮き上がる大量のバミテープに大感動したので
結果オーライ。

役者は概ね良かったんだけどね。
特に松田さんの殺陣が素晴らしい。
一瞬のタメを魅せる。
TVだと体内受信機が必要なくらい籠りがちの発声なのに
舞台だと明瞭になる不思議。
村井くん、ババリョ、ウッチーの台詞の通りも良い。
ウッチーの顔立ちはTVだと濃いけど舞台だとちょうどいいな。


【主な配役】
犬塚信乃:山崎賢人
犬川荘助:村井良太
犬山道節:馬場良馬
犬田小文吾:荒井敦史
犬江親兵衛:高杉真宙
犬坂毛野:玉城裕規
犬村大角:丸山敦士
犬飼現八:石垣佑磨
浜路:江田結香
左母二郎:猪塚健太
丶大法師:松田賢二
玉梓、伏姫:白石美帆
コメント
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