◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎
2020年3月。ちょうど3年前。
全国の小中高の学校が休校を余儀なくされ、3学期が途中で強制的に終了しました。
店頭でマスクが手に入らず、手作りの布マスクが流行りました。
そして3年後。2023年3月13日から、「マスクの着用は個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本」となりました。
学校の卒業式にマスクを外してもいい、という話も出ました。
そして感染症法上の位置づけが、5月8日から「新型インフルエンザ等感染症」から「5類」へ移行ということも決まりました。
長い長いマスク生活が終わりました。(多くの人はまだ外していませんが)
(2023年3月のつくし)
私自身は、昨年の初夏頃から外ではマスクを外していたので、マスクなし生活も違和感はありません。(ただし、今は花粉症のため着用中)
たくさんの人が乗っている乗り物や、混雑した建物の中では、これからもマスクを着用しようと思ってはいますが、生活する上で基本的には外すことを私は選びます。
私にとって何よりうれしいのは、マスクの着脱が個人の判断となったことです。
多くの人が外さなくても、私は外すことを選択します。それができること。個人の選択が尊重されること。着けることも外すことも強制されない、そのうれしさ。
3年間のマスク生活を経て、社会へ様々な影響がありました。
思春期の子供と若者の多くは、顔を隠していることが心地よくなったようです。
ソーシャルディスタンスという言葉も定着しました。
私は元々、人との距離が近いとちょっと気になる方だったので、マスクをしていてもしていなくても、あまり知らない人と距離をとれるようになったことは心地よいことに感じます。
新型コロナウイルス感染症を経験した社会は、それ以前よりもみんなが賢くなったような気がします。
感染症を引き起こすウイルスが飛沫で空中に拡散されること、会話や咳をするとどれくらい飛沫が飛ぶのか、マスクの素材によって飛沫の飛散に差があること、せっけんで手を洗う効果について。みんなで経験しながら学んできました。
私は、少しだけ戦時中の人々の気持ちが想像できるようになりました。
お祭りやイベントなどが行われなくなっていく様子。お店が臨時休業したり、強制的に営業をストップされたりしたこと。
外出自粛が呼びかけられ、なんとなくお互いに見張り合うような雰囲気になったこと。
そして何より国の外に出られなくなってしまったこと。(これは私にとっては大きな恐怖でした)
さて、4月からは新しい年度がスタートします。
新生活はマスクなしでスタートする人も増えてくるでしょうか。(山)
(2023年3月の水仙)
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NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)