yukarikoの好きなもの
旅の写真や思い出
PCでの雑感を並べました。
 






実家の義妹からプレゼントされたチケットで姑と二人顔見世に行きました。
南座には二人とも何度も行っていますが「12月の顔見世」は初めて。

「顔見世」は毎月の演目と違い、見る方も着飾って出かける特別な催し!
着物の人も多く、祇園を始めきれいどころがずらっと居流れて
廊下ですれ違うだけでも目の保養になります。

お昼も予約注文した豪華なお弁当を幕間に食べるのが楽しみだそうですが
手が届かない私達は前日からお寿司を巻いてお茶や果物と一緒に持参!(笑)

10:30~15:45まで二人とも目一杯楽しみました。
今年は「勧進帳」や「義経千本桜・すし屋」と義経関係が2本もあり、
他も分かり易い「将軍江戸を去る」と艶麗な仁左衛門の舞踊「二人椀久」。

おまけに歌舞伎の演目に暗い人間のために「有料音声ガイド」があって、
親切で詳しい説明に、姑もよく分かると喜んだので安心しました。

「勧進帳」は歌舞伎十八番だから皆さんもよくご存知だと思いますが、
私は最後の場面を忘れていました。
富樫が虎口を逃れてほっとしている一行を追いかけ、お酒を一献と言い、
弁慶がそれを受けてすっかり飲み干して一指し舞ってから、先に旅立った
義経主従を追いかけて花道で六法を踏みながら退場!
(幸四郎の弁慶は素晴らしかったです。)

「義経千本桜・すし屋」は戦に破れた平維盛が高野山で出家する前の
匿われていた時のお話という設定。
江戸時代の観衆も維盛と若葉の内侍(妻)や六代(長男)に生きて
逢わせたかったのでしょうね。
六代の墓を他のブログの方から横浜にあると教えてもらったりしたので
気持ちが近しくなっているせいか、一生懸命見ました。

勧進帳の義経(坂田藤十郎)の隠しても現れる風の貴公子ぶりと違って
すし屋での維盛(時蔵)は頼りなげなやさ男の設定で気に入りませんが、
大貴族平氏の三代目だから実際になよやかなだったのかも(笑)

ガイドが音曲の歌詞、鳴り物の聞かせ処や役者の台詞まで
解説までしてくれたのでとてもよく分かって楽しかったです。
初心者にはありがたい「お助けグッズ」でした。

(5時間聞いて650円…千円が保証料で返却時に戻る。)


上の写真は南座の内外の様子と四条大橋傍の「出雲阿国」像。
また絵をCRして頂くと、「松竹・南座HP」にジャンプします。



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