夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年 8月 6日(水)「アベノミクスに立ちはだかる二つの障壁」

2014年08月06日 22時38分46秒 | 「政治・経済」
ロイターの記事にアベノミクスの立ちはだかる2つの障壁という記事がある。
その障壁とは?
どこかあいまいな書かれ方だが「円相場の下落にもかかわらず輸出が減少し、消費者物価上昇の勢いが再び弱まる」(引用)
ということか?
しかし「日本がデフレと景気低迷から脱却するチャンスは失われつつある。 」とは衝撃的です。しかしアベノミクスの評価の現れでしょうし、期待が大きかったのですからその反動としての失望も大きいということです。
「円相場の下落にもかかわらず輸出が減少」その規模は「2014年上半期の貿易赤字は前年同期比で57%増えた。」(引用)
輸出が大幅に減れば国内の設備投資は事業拡大としては増えずに老朽化した設備の更新などという消極的な設備投資への評価となる。それがまた期待的な意味合いで設備投資大幅増!などといわれる。スクラップとビルドも確かに設備投資増の現象を起こしますが、やはり事業拡大の設備投資とでは質の違うものです。
「消費者物価上昇の勢いが再び弱まる」これは今現在の悪性の物価上昇ではなくて経済成長からのインフレという意味においての物価でしょう。消費増税での悪性物価上昇にプラスしてのインフレですから国民生活には相当大きな影響を与えるのは当たり前です。そして国民の所得は実質賃金を見ても低下し続ける。当然消費を控えれば企業の値上げは消費の減少となるでしょう。そうすると商品やサービスなどの相対的な供給過剰という現象を起こす。それはいつか安売り競争につながりますし、設備投資も企業のコストとして残る。
この実態に対してロイターの記事では、構造改革(もちろん国民の生活ら同同条件の悪化など)と日銀の新たな量的緩和である。
アベノミクスは突き進むしかないという結論に日本の悲惨な状況があるということでしょう。
牛丼チェーンのすき家が赤字見通しになったという。人手不足から休業店舗が増えたからという理由らしいが、過酷な労働(深夜の一人営業など)を強いる中でしか店舗数を増加できなかったという現れでしょうし、利益はこの過酷な労働に依拠していたということでもあります。出店は設備投資ですが、設備投資自体に矛盾がはらんできた。赤字解消のために値上げをせざるを得ない。しかしそれは競争力を下げますし消費の減少にもなりかねない。ブラック企業といわれて社会的な問題ともなりましたが、しかし今の日本企業の縮図ではないでしょうか?成長戦略どころか縮小経済になりかねない危険性をはらむ。
コメント
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