夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年 8月13日(水)「駆け込み需要のGDPへの影響と実質賃金の低下の影響」

2014年08月13日 22時57分38秒 | 「政治・経済」
GDPから見たアべノミクスの評価は駆け込み需要に助けられたとみるべきでしょう。
実質GDPはアベノミクスへの期待から2013年1-3期に高くなったが、その後下り坂である。反面悪性の物価上昇により素体的に名目GDPは維持される傾向に。そして2014年GDPの落ち込み具合を別としても名目GDPよりも実質GDPは落ちていくことに。GDPデフレーターからインフレーターへ。
実質GDPはマイナスになっていく要因はやはり実質賃金の低下や輸出の不振そして設備投資不振にある。消費増税がなければ1-3期のGDPの伸びもなかったわけで、4-6期の落ち込みも今回ほどではなくても落ち込む要因はあった。その意味では消費増税でアベノミクスは一服したのでしょう。駆け込み需要が思ったより多かったので助かっているのです。
しかし消費増税もまた実質賃金の相対的な切り下げですから個人消費を減らして実質GDPを押し下げたでしょう。悪性の物価高による名目GDPは維持しながら。
また10%への増税時に駆け込みを狙うのでしょうか?
2014年4-6月期四半期別GDP速報(1次QE)公表に際しての甘利経済財政政策担当大臣談話というのが出たようですが、そこで経済の状態の分析は「現時点において、これまで示してきた景気認識に変わりはない。」(引用)とする。しかし上にも書いたように消費増税を行わずに消費増税による駆け込みがなかったとしてそして4-6期の急激な落ち込みも緩やかだったとして、その平均はやはりマイナスのほうへ傾いた平均値をとって経済の下降を見ることになっていたでしょう。
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