夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年 8月 7日(木)「一抹の不安」

2014年08月07日 22時19分26秒 | 「政治・経済」
「日本銀行内で消費税率引き上げ後の景気の先行きに一抹の不安を指摘する声が出始めている。」(引用)(ルームバーグ)らしい。
また、経産省も含めてエコノミストの中にも一抹の不安を感じ始めているという分析もある。(現代ビジネス
ツイッターなどを読んでいると同もアベノミクスを推し進める2面性であるリフレ派と構造改革派での互いの批判も以前からあったが、こういった内部対立がもし大きくなるならばそれもまたアベノミクスへの一抹の不安が出てきたことなのかもしれない。
政府や日銀そしてその政策を好意的に受け止める経済学者などもそうは大きなアベノミクスへの不安は言わないだろう。一抹の不安というものが出ているという表現の中に経済矛盾の大きさを見ることができるのかもしれない。
安倍総理はこの間経済問題にはあまり口を開かなかったが、「経済成長こそが安倍政権の最優先課題であることを明言する」「アベノミクスと名付けられたこの道を突き進む強い決意を固めている」(引用)(時事ドットコム)と、寄稿したそうだがどうも決意表明とそこからの「期待」の持ち込み以外のものではないだろう。
昨夜書いた2つの障壁は、「円相場の下落にもかかわらず輸出が減少し、消費者物価上昇の勢いが再び弱まる」(昨夜の引用)というアベノミクスの基本政策にかかわる部分での矛盾である。上野ブルームバーグの記事では「在庫指数が前月比1.9%上昇と2カ月連続で上昇したことも懸念材料だ。 」(引用)と、設備投資の見通しもそうは甘いものではないことを示している。アベノミクスは消費税を社会保障にすべて回すという公約を破ってまでも設備通しに回したわけですから、この企業の在庫問題も政策の基本部分の矛盾といえるだろう。「輸出停滞が続けば、増税後に急速に積み上がった在庫の調整に時間がかかることも予想される」(同引用)
アベノミクスはその成功のためには賃上げが必要と強く訴えて官製春闘での賃上げを行ったが、賃上げは一部の大企業であり(今は公務員の)労働者の実質賃金は低下する一方である。それは個人消費を低下させる。
このように見てくると、「一抹の不安」の中身の深刻さがわかるのではないか?
そもそもデフレからの脱却で物価が上昇すれば輸出には不利なのです。価格競争に負けますから。それを海外には安く売るではダンピングでしょう。円安効果も減少します。もちろん日本企業の競争力はある産業では落ちていますからそうは高い価格では輸出もできない。
こういった中で株価への一抹の不安も出ているのか?年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革(ロイター)で株価維持を行おうとしている。一時的な株価への期待は膨らむだろうがすぐに海外投資家の売り越しに行き着くでしょう。
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