猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

史上最強の雨女

2005年08月25日 23時29分09秒 | ハ~プニング!
今朝、仕事へ向かおうと自宅を出た途端、傘をさしていたにも関わらずずぶ濡れになってしまった。
関東地方に近づいている台風の影響からか、バケツをひっくり返したどころか、弾丸のように降ってくる大粒の雨に、持っていた荷物も恰好の標的にされてしまい、撮影に使うはずの靴までもがビショビショ。
スタジオに着いてからも、しばらくはボロボロの姿のままで放心状態だった。
しかし幸いにも、濡れた服を着続けることだけは仕事上免れる。
湿気でベタベタの私の体には、少し早めの秋物の衣装は、サラサラと乾いて心地よく、何度も着替えをするたびに気分をリフレッシュさせてくれもした。
だがしかし。
仕事が終わってみれば再び、びしょ濡れの自前衣装に着替えなければならないボロボロシンデレラ。私はガラスの靴ならぬ、ボヤキを残してスタジオをあとにした。

さて。余談ではあるが、私は史上最強の雨女である。
楽しみにしていたレジャーに出かける際、起きた時にはピーカンでも、私が外に出た途端に太陽は掻き消え暗雲がたちこめる、
あまりのいいお天気に張り切って洗濯をすれば、干し始めた途端に雨が降る、
という具合である。
その確率たるや、「何かこの特殊な能力を何かに生かせないかしら?」と自分で思うほどであるが、残念ながらいまだ役に立ったことなどなく、これからもどうやって役に立てていいものやらわからないから、せいぜい、世の中のみんなが晴れて欲しいと思うような特別の日には外出を控える、ぐらいの対応策しかとれそうにない。

そんな雨女の私であるから、当然帰り道も降られないわけがない。スタジオを出たときには小止みになっていた雨も、私が電車に乗り込む時には機関銃掃射のごとき轟音をたてて降り注ぎ、自宅の最寄り駅に到着する頃には車窓から見える小さな川を氾濫させそうな勢いを見せていた。
当然、電車を降りたボロボロシンデレラも、再び容赦なく非情な雨に打ちのめされてさらにボロボロ。家にたどり着いた時には、玄関で出迎えてくれたゴンザ王子も思わず吹き出してしまうような、ものすごい形相となっていたのであった。

ああ早く、各所で被害が出ないうちに台風が通り過ぎてくれるといいな.....
皆さんもどうかお気をつけくださいね。

目黒じゃなくても美味しいぞ

2005年08月24日 16時08分25秒 | 美味しいもの
今年は大変に秋刀魚が豊漁だそうだが、なるほど、店頭に出回り始めた新秋刀魚も、皆コロコロと肥え太り本当に美味しそうである。
しかもお値段も1匹150円程度と安く、庶民には嬉しい限り。
特に和食中心の生活を送る我が家では二人揃って魚が大好きなので(特に青魚)、今年の秋はいつも以上に、お財布に優しい、美味しく嬉しい季節の到来となりそうである。

実は先日のバーベキューでも、それはそれは立派な秋刀魚を焼いたのだが、それだけでお腹一杯にしては他の物が思う存分楽しめないということで、ひとくちだけにセーブしたゴンザと私。
けれど初物は本来、思う存分味わいたい。
すると.....
昨夕スーパーで目に飛び込んできたのは、先日のに勝るとも劣らない立派な秋刀魚。
「明日の朝食はこれで決まり!」
私は迷わず、二匹パックをカゴに入れた。

秋刀魚は、限りなくシンプルに贅沢に、ちょっとだけ上等な塩を振り、グリルで焼く。
たったそれだけ。
これで最高のご馳走が出来上がる。
あとは、すでにテーブルに並べた、五穀米の炊きたてご飯、切りこぶの煮物、冬瓜の酸っぱ辛いスープ仕立ての横に置き、食べるだけである。
二人、ワクワクしながらお箸を持ち、元気良く
「いっただきま~す!」
「むふ~♪」

美味しい物に言葉はいらない。
すごい勢いで秋刀魚を平らげてゆく、二人と二匹。
日本人としての遺伝子の底から美味しいと思える、旬の味の幸せ。

風雅のカケラもないけれど。
我が家ではそれぞれの季節の到来をそんな風に知るのが常である。
そして。
美味しいものをおなかいっぱい食べたら、みんなでくっついてボーっと過ごす。
まるでひとつの群れのように、小さな幸せを満喫するのだ。

そう。
それこそが最高の贅沢であることを、いつまでも忘れないように。

コントかよっ!?

2005年08月23日 23時00分38秒 | ハ~プニング!
雲行きの怪しい中、冷蔵庫がからっぽだったので買い物に行った。
夏の夕方は天気が変わりやすいし、肌で感じられる気圧から言っても夕立は免れそうにない。
面倒くさがりの上、大きな荷物が大嫌いな私は、いつもなら買い物を取りやめるか、「少しくらいなら濡れてもいいや」と、財布ひとつで出かけるかだが、今回ばかりはなんとなく大雨の予感がして、珍しくしっかりと折り畳みの傘を持って出かけてみる。
内心、「これで雨が降っても安心だわ」などと、一人満足げにほくそ笑みながら。

すると.....
目的地到着と同時にパラついてきた大粒の雨。
普段なら鬱陶しい雨に腹をたてる私も、傘を持っているとなれば大いに強気。
「オホホ!アタクシの予感が的中したわね。
 でも大丈夫でござ~ますのよ。なんてったって今日はアタクシ、なんと折り畳み 傘を持ってるんでござ~ますもの!」
などど、言って回りたい衝動を抑えつつ、ゆっくりと買い物を済ませる。

店外へ出ればまだまだ、降り続いている雨。

私は「いざ!」と、少々鼻の穴を膨らませながらおもむろに持ってでた折り畳み傘を取り出し、
「さあ!今こそ、あなたの力が必要な時」と、
颯爽と開く。

開く。
...開く.......?開く...っ!
ひ...ら......く?...............あれ?

カチ、カチ?カチカチ、カチカチカチッ!
ガチガチガチャガチャガチャバタバタバタバタバタッ!
メシメシッ!
........え?

な~ん~だ~と~!?
開かないやんけ~!!!!!
これっ、壊れとるがなっ。

なんと。
頂いてから1度しか使っていない折り畳み傘は、あまりに長期にわたって放って置かれたのと、本来の役目とは違った使い道(玄関ドアのつっかえ棒)をしばしばされていたため、まったくもって傘の役目をしないどころか、1ミリたりとも開く事が叶わない。

結局。私は大きな買い物袋をいくつもと、忌々しい壊れた傘を抱え、頭から全身ずぶ濡れで帰ってくる羽目となった。
ああ情けない.....。
雨に打たれながら私の胸に去来する、自嘲気味のこんな一句。

「コントかよ! ひとり突っ込む 三村風」

うう、
おあとがよろしいようで。

楽しさの秘訣

2005年08月22日 23時48分32秒 | お出かけ
何を隠そう、私はバーベキューが大好き。
毎年、可能な限りせっせと準備をしては出かけてゆく。
昨日は、N氏主催のバーベキュー。
ゴンザが数日前からお酒や飲み物の買出しを済ませてくれていたため、前日はN氏と私の二人で食材の買出し。当日の下ごしらえは私が家で済ませ現場へ向かった。
そして.....遊びの達人H氏がどこからか炭やらなにやらを調達してきては火を熾す。
これで準備万端整って、夏らしい1日を大いに満喫してきた。

私の考える「バーベキュー」とは、本来、自分で釣った魚などを、その場で調達した石で組んだ炉なんかで焼き上げる、なるべくお金をかけずに自分の力で楽しむもの。実際、私が子供の頃には、父がそのようにして遊ばせてくれた。もちろん、当時子供だった私もたくさんのことを手伝い、何が危ないことなのか、何をしてはいけないのか、どうやって楽しむのかを身を持って学ばされたから、今もこうして楽しむことが出来る。何より父は、川や山で遊ぶ達人だったから、私にも少しだけその血が継承されているというのもあるかもしれない。残念ながら、最近では釣りが可能な川などよっぽど遠出をしなければないから、そんな風には楽しめないけれど、それでもみんなで炭火を囲み、お喋りしながら美味しい物を食べるのは最高の贅沢。
けれど、バーベキューを楽しむにはいくつかの原則があることを忘れてはならない。

まずは、準備の段階から、自分に出来る範囲で参加すること。
自分で食べるものは自分で焼くこと。
危険ではない範囲で、子供達にも手伝わせること。
汚れてもへっちゃらな服装でくること。
周囲で楽しんでいる人に迷惑をかけないこと。
酔っ払いに行っているのと勘違いしないこと。
ゴミの持ち帰りなど、ルールを必ず守る事。
すべて簡単なことである。

では、なぜそんなことを書くのかといえば、実際それを出来る人があまりにも少ないからである。
いや。ここ最近は、ただ来て、誰かに準備してもらったものを誰かに焼いてもらい、食べて酔って帰る、みたいな人のほうが多いかもしれない。
1度など、全身白い衣装でハイヒールという女性が来たということもあった(笑)
それから、小学校も卒業に近い歳の子供が怖がって火に近づこうとしなかったことも.....。さすがにその時には「せっかくバーベキューに来たんだから、お肉も焼いてみて、自分から何でも楽しむようにしないとね」と親の目の前で教えたが、結局1,2度、肉をひっくり返しただけで暑さに耐えられなくなったらしく(決して危険な状況ではなかった)、誰かに食べ物をお皿に載せてもらうと「あっちで食べてもいいですか?」と、遠く離れたところを指差して言ってきたので放っておいた。

余計なお世話は承知だが。
バーベキューに限らず、楽しみとは誰かに作ってもらうものではない。
自分で作り、自分で身をもって感じるものである。それを子供に教え伝えるのは大人の義務だし、その中から何かを学ばせることはとても大切である。
なのに、それが出来る大人は少ない。
何も着飾り、街中で遊ぶだけが楽しみではないし、だいたい、金を払って誰かに何かを提供してもらわなければ何ひとつ楽しむことが出来ないなど、人間として大変な不幸である。
昨日も、一気飲みをして真っ青な顔をしている若者の集団や、子供連れなのに人がいる中で打ち上げ花火をしている馬鹿者共を見たが、それは決して「楽しんで」いるのとは違う、ただの馬鹿騒ぎである。

皆さんには。バーベキューひとつで、薀蓄たれるなと言われてしまいそうだが、「ルールを守って自ら楽しむ」これ、とっても大切。
なぜなら。人生もまたしかり、だと思うからである。
実際、よく働き、よく食べ、よく遊んだ私とゴンザは、肉だけではなく、鼻の頭まで焼いて、楽しみまくって帰ってきた(私は背中まで真っ赤!)。
ちなみに昨日焼いたのは新サンマ、ホタテ殻つき、サザエ、頭つきの海老、鮭ハラス、私自ら串を打った焼き鳥(ししとう、ネギあり)、豚カルビに牛カルビ、ハラミ、ホルモン、手羽中、ゲタカルビ、肉厚の国産しいたけにトウモロコシ、ナスやピーマン、玉ねぎ、ニンニクホイル焼きなどなど。(これだけ贅沢に食べて飲んで1人3500円で収めた私とゴンザって買い物の達人?)
あとは.....近年、やけに「思い出作り」にこだわるN氏(笑)に良い思い出が出来たかどうかだけが気になるが.....。
(ちなみにこのN氏。周囲からはリアルジャイアンといわれている豪快なお人)

N氏もよく働き、よく食べ、よく遊んでいたから、きっと。
良い思い出が出来たよね!

私のお気に入り

2005年08月20日 22時36分09秒 | 猫たち
「ちゃあこっ」「待て~っ!」

我が家ではたびたび、ゴンザのこんな声が響き渡り、それに続いて
ダダダダッ。ズサーッ!バタバタバタ。ガサガサガサッという音が聞こえてくる。
そして、続いて聞こえる
「ちゃあこ?」「あれぇ~、ちゃあこはどこだ~?」「erimaちゃん、ちゃあこ知らない?」
「ううん、見てないよ~。あれ、本当にちゃあこどこに行ったんだろうねぇ?」という会話。
これも毎度のことだ。

これ。何をしているのかといえば.....実はちゃあこの大好きな鬼ごっこ。
我が家では「待てぇ」と呼んでいるゲームなのだが、いつの間にかゴンザとちゃあこの間でルールが出来上がっていて、いつの間にかすっかり我が家の日常風景と化してしまったものなのである。

まず、ゴンザが両手を大きく上げながら「ちゃあこっ!」と言うのがゲームの始まり。すると同時にちゃあこが身をかがめ、続く「待て~!」というセリフと共に走り出す。そして、あとはひたすら、ゴンザがちゃあこを追い回すのだが.....
その間、ちゃあこは物陰に身を潜めたり、様子を伺ったりしてゴンザの気を引いたりもする。
そう。実は、私とゴンザの「ちゃあこ、どこ行ったんだろうねぇ?」は、もちろん彼女がどこに隠れているか知ってのことであり、頭かくして尻(シッポ)隠さずなちゃあこの戦略にノッてのことだ(笑)
そしてその後は、しばらくちゃあこを探し回ったふりをしたゴンザがわざとらしく
「あっ!ちゃあこ、見つけた~」というのを合図に、「待てぇ」のゲームが延々と続くのである。

猫が。
あの小さな頭で果たしてゲームを理解しているのか。
どうやって自分の中でルールを作り、解釈し、楽しんでいるのか、
時折私も信じられなくなるが、ゴンザとちゃあこの間には本当にキチッとルールが作られていて本当に驚く。
それが証拠に私がたとえ両手を挙げ、ゲームの始まりを合図しても、ちゃあこは決してノることがない。
ゴンザのときにはあれほど目をキラキラさせて楽しそうにしていても、
「はん?erimaちゃん、何バカなことやってるの?」と冷たい目で見られるのがオチか「そんな事より抱っこして~」とよじ登られるか、どっちかである。

ふん.....。何さ!
ゴンザはちゃあこが私にべったりだと言って、時折不満そうにしているが、私だってちゃあこが彼女のお気に入りゲーム「待てぇ」をしてくれないのが不満だ。
第一、いつもエキストラの「見てないよ~」のセリフだけではなく、時には主役も張ってみたいではないか!(笑)

けれど。
何よりちゃあこ自身が楽しいのが私やゴンザにとっては1番の事であり、そうであるなら、役柄なんて本当はどうでもいい。

あ.....ところでみなさん、その間ちびくんは何をしているのかとお思いでしょうが。
ちびくんのお気に入りは、暴れまわるちゃあこをゆったりと横たわって眺めること。たとえ聞こえる音はドタバタでも、こんな感じが我が家では1番の平和の証だから.....。

いつまでも元気で仲良くいられるように。
ちゃあこっ、今日も上手に逃げろ~!


*ちなみに、写真は最近ちゃあこのお気に入りであるおやつ「とりけずり・無添加うす花」を鼻の頭にひっつけている様子です。夢中になって食べていたら付いちゃったのね♪