猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

月はどっちに出ている   - 四様の旅立ち -

2005年08月19日 22時26分24秒 | 育てちゃったよ....
「んがあ~っ!」
「きゃあ~っ!モスラよ~」

などと言っているのではありません。
今朝、無事羽化された、我が家の四様(ヨンサマ)のお姿です。

かねてより、他の幼虫達とは異色の容姿を見せていた、あのお方がついに羽化されました。
サナギ前には「すわ、カラスアゲハか!?」
はたまた「モスラか!?」などと騒がれた(どこで?)四様でしたが、実のところサナギから出てくれば、普通のアゲハ蝶となんら変わるところはなし。
全体的にほんのりオレンジがかっていたような気もしますが、あくまでも気がしただけで、今まで旅立っていった4匹同様、無事に巣立って行きました。

そして。
私の手元に残されたのは、まさしく「もぬけの殻」となった飼育箱と、今や幼虫達に食いつくされて丸坊主に近くなってしまった甘夏の木。
この夏、たくさんの思い出と感動を作ってくれた私の子育ては、ついに終わりました。

虫が好きではないのに、無理矢理たくさんの写真を見せられた皆さん、ごめんなさい。
それでも優しく彼らと私を見守ってくださった皆さん、本当にありがとう。

今夜は満月。
飛び立っていった蝶たちは、それぞれ、今頃どこで何をしているやら.....。

もの思いにふけっていると、最初は妹から、しばらくしてゴンザから、
「月が綺麗だよ~♪」という電話。
これは、月が綺麗な晩や、虹を発見した時に必ず互いに電話を掛け合い教えあう、誰からともなく始まった、長年にわたる我が家の習慣なのだけれど。

中(あたる)、太(ふとる)、黒ミソちゃん、
大五(だいご)、四様(ヨンサマ)も、きっと同じ月を眺めていることだろう。

たとえどこにいても。

買い物の数は煩悩の数?

2005年08月18日 03時22分15秒 | お出かけ
先日、百円ショップで買った手作りビーズキットがあまりに面白かったため、新しい物を仕入れようと、一昨日、またもや百円ショップに出かけていった。

今回は目的がはっきりしているため、無駄な買い物もないだろうと、真っ直ぐにビーズコーナーに向かう。
幸いそこには他のお客もいなかったので、ゴンザ相手に
「これはどう?」「こっちは?」ととっかえひっかえビーズセットを手にとっては、吟味する。
しかし、吟味というのは名目ばかり。
気付けば、カゴの中は大量のビーズセットで占拠されている.....。
しかも、お目当てのものを無事に手にした安心感からか、
「ああそうだ。今週はバーベキューがあるんだ。何か役立つものは...」とか、
「ゴンザはおやつを買わなくていいの?」とか、レジへ向かう途上に私の頭をよぎるのは邪念の数々。
結局、店を出るころには、前回よりも大量の買い物をしてしまっていた。
ああ、物欲に支配されたダメな私。

そう。そうよ!その時は。その時はちゃんと反省したのに.....
翌日はコストコで大量のマフィン(ずっしり重い直径10センチ×12個!)やら、ジャーキーやら、トリュフチョコ(1㌔×2箱!)やらをまたもや買い込み、物欲・食欲にますます体を乗っ取られる、さらにさらにダメ人間の私。
そりゃ~ゴンザと二人して太るわけだわ。
美味しく食べてるその時は幸せでいいんだけどねぇ。

ああ......
煩悩増えれば体重増える。
手作りビーズキットで遊ぶくらいじゃ、カロリーは消費せんしな.....(泣)

見たっ!ついに見たっ!

2005年08月17日 06時51分35秒 | 育てちゃったよ....
み~な~さ~ん~っ!
ついに、ついに見ちゃいました!
ってか、見せていただきましたっ!
ワタクシ。アゲハの幼虫を育て始めて苦節2ヶ月。
羽化の瞬間をようやく目にする事が出来ました.....くくっ(泣)

ええ、ええ、毎度おなじみとなりました
虫嫌いのみなさんにはご迷惑さまです。(え?もう慣れた?いやいや、いいんです、謝らせてください。私の気持ちが済みませんから)
しかし、ここまでお付き合いいただいたのも何かの縁。
ちょっくら聞いていって欲しいんですが.....。

実はワタクシ、昨夜から色の変わった大五(だいご)の入った飼育箱をですね、PCの前に据えまして、前回の3兄弟のときは見られなかった羽化の瞬間を見てやろうと、待ち構えていたんです。
ええ、ええ、前回の苦い思い出がありますから、なるべく気配を消すようにして。
(え?どうやって気配を消すかですか?んなもん、気持ちですよ、気持ち。PCの画面に集中してですね、なるべく飼育箱のことは忘れるようにして。敵を欺くにはまず味方から、ってやつですな)

そうしましたらば。
なんか目の前に盛り上がってきたわけですよ。
ムク、ムクムクっと。
ええ、そうです。それが羽化の瞬間を迎えた大五(だいご)です。
で、必死に私が作った足場を登っていく。
クシャクシャに縮まった羽を背負って、新しい体に戸惑うように、
身の置き所がない風に、恥ずかしそうに。

も~うそりゃあ焦りましたね。

実際私、目の前にあったカメラを取り落としそうになりましたし。
慌ててシャッターきれば何が何だかわからないピンボケですし。
寝ているゴンザをたたき起こすのにも「早く早く!」しか言えませんでしたので、寝ぼけまなこのゴンザなんて何が何やらわからず、飼育箱前までたどり着いた時には、大五(だいご)はす~っかりサナギから脱出しちゃってましたし.....
でもね。
私は見ましたよっ♪
いや。感動、感動でした。
何が感動って、サナギから抜け出る速さに感動(笑)
クシャクシャの羽が伸び行く早さにも感動。

今も大五(だいご)は、飼育箱内で羽を乾かしているんですがね、
私はいまだ鼻息荒く感動冷めやらないわけで。
で、この興奮が醒めないうちに、と思って力任せにキーボードを叩いているという。

あとはですね。
幼虫の段階で大幅な模様の違いを見せた四様(ヨンサマ)が羽化したときにどう違いが出るのか。それが楽しみなわけですよ。
ってか、無事に羽化してくれるだけで充分なんですけどね、ホントは。

2005年8月17日AM5時45分
大五(だいご)、蝶へ。

いやまったく。素晴らしい瞬間を見せてくれましたよ、ヤツは。
(ありがとう.....)

追記:約2時間半後、ヤツは空へ飛び立っていきました。

花びらが1枚、花びらが2枚、花びらが.....

2005年08月16日 11時23分31秒 | ガーデニング
最近、ベランダで咲いた薔薇を切花で楽しむ日が増えている。

イングリッシュローズは種類にもよるが、切花にした場合、せいぜい2日も持てばいいほう。切らずにいればプラス2日ほどは楽しめるから、かなり贅沢な楽しみかたではある。

けれど、小さなベランダに出る時間は限られているし、花を「観賞する」には切花にして、小さなガラスの器に生けた方が効果的。
特に我が家の自慢のアンティークチェスト(70年ほど前に作られたものなので、正確にはアンティークと呼ばないらしいが)には、同じイギリス産ということでイングリッシュローズがよく似合うのだ。

誰かが大切に長年使ってきたものには、かけられた思いと同じ分だけ、注がれた愛と同じ分だけ、深い味わいがあり、人の手に馴染んだ艶やかさがある。
人と人との出会いに何か運命のようなものがあるとするのなら、モノもまた、出会うべくして人と出会うのかもしれない。
そして。
私のかけた思いがそのモノをさらに味わい深くしてゆくのだと思えば、より一層思いも深くなる.....。

数え切れない花びらの重さにうつむいて、何かを語りかけるような薔薇と、
数え切れない思いと記憶を重ねて、味わい深さを増してゆく琥珀色のチェスト。
遠く海を越えて我が家にやってきた彼らもまた、出会うべくして出会った、運命のパートナーなのかもしれない。

これからも末永くよろしく。

送り火

2005年08月15日 07時26分27秒 | 猫たち
高校時代の友人二人と飲みに行き、別れた帰り、近くを通りがかったので母、妹を拾い、ゴンザと4人、食事をしに行った。私を迎えに来る前に、パチンコで勝ったというゴンザをスポンサーにワイワイと、しばし楽しい時間を過ごす。
時間はすでに深夜過ぎ。
店を出たときには、もう3時も近かった。
母と妹の家はそれぞれそこから車で数分。
楽しい気分のまま、母を先に下ろし、残った妹を送る。心弾む時間を惜しむ、心地よい疲れ。

と、妹の家の数十メートル手前。お喋りに夢中になっていた私は、ゴンザがかけた急ブレーキで前方にあるものに気付いた。
今、我々が走っている一方通行の路地。数メートル先で車道の真ん中にひとかたまりになった仔猫たち。ライトとブレーキの音に驚き蜘蛛の子を散らすように逃げてゆく。
しかし、中の1匹がすぐに引き返し、今まで彼らがいた路地の真ん中、そこに黒くうずくまった物体にしきりにすり寄っている.....。

ふいに私達の胸をよぎる嫌な予感。

そこには。
たぶん、車に轢かれたのだろう。
まだ乳離れして間もないであろう仔猫が横たわっていた。

私と妹はゴンザに車を停めてくれるよう頼み、二人、様子を見に行く。
もしかしたら、まだ轢かれたばかりかもしれない。
もしかしたら、まだ生きているかもしれない。
しかし、目に入ったのは無残な姿。
たぶん、苦しむ間もなかっただろう。
血にまみれた体を抱き上げれば、まだとても温かい.....。

おそらく、この子が轢かれてから数分も経っていないのだろう。この仔猫を轢いたドライバーが、そのことに気づいたのか気づかなかったのかは、答えがわかったところで虚しすぎるであろうから考える気にもなれないが、兄弟が死んでしまったことを理解出来ない仔猫たちがこの子を起こそうとして、だから影は大きくなり、私達は見過ごすことなく、この小さな身体の影を見つけることが出来たのだ。

哀しい出会い。
ならば。何が出来るのか。
私は一体、何をすればいいのか。

私は仔猫を抱いたまま車に乗り込み、妹の家で棺代わりの靴箱とドライフードを貰いうけ、まだ温もりの消えない小さな体をそこにそっと納めた。これからの道行きにひもじい思いをしないためのドライフードと、その煙が導き手となるよう、妹が持ってきてくれた線香を添えて。
そして.....なす術もなく、すぐそばにある交番に小さな亡骸を運んだ。

すると、2人いたおまわりさんは翌日すぐにしかるべきところへ連絡することを約束してくれ、血のついた私の手を見て
「良かったら手を洗って行ってください」と、洗面所を貸してくれた。
私とゴンザは頭を下げ、「このまま静かに扱ってあげてください」とお願いして、その場をを辞した。
いつも。いつの時にも。
人間は.....私達は無力だから。

きっと夜が明けたら。
小さな亡骸はどこかの過程で粗雑に扱われ、その行方は誰も知ることがないものになるのだろう。
ならばせめて.....。

時はお盆。
願わくば、つかの間の里帰りを終えた、心優しき死者の御霊が不運な仔猫の命と寄り添い、あちらへと導いてくれますよう。

どうか.....どうか。