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今年2016年2月にクララの種を播いた鉢から、実生の菊が出て花を咲かせました。おそらくこの鉢に入れた庭の土に2015年に庭で咲いたキクの種が混じっていたものと思われます。
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葉はイソギクに似て厚みがありますが、葉の裏はほとんど白くはありません。花弁は白で通常ハナイソギクと言われるものよりは長いです。果たしてこの子は誰の子なのでしょうか。
又、築山の南側にはシマカンギクを植えてあるのですが、白い花が見えてきました。
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築山の北側の頂上付近にはノジギクが植えてあるので、ノジギクが築山の南側まで越境してきたのかなと思っていました。下は築山北側のノジギクです。
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築山北側のノジギクと築山南側のノジギクは花の大きさが違います。南側のほうが小さいのです。
果たして築山南側はノジギクなのでしょうか。それとも交雑種なのでしょうか。
この二つの疑問の解き明かしを今日の「楽しい自然観察」で試みてみました。
初めにイソギク似のほうです。
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イソギクと実生のイソギク似の花を並べてみました。
左がイソギクで、舌状花がありません。また葉の裏の白色が表側からも縁取りが白く見えています。
右は葉の形、厚みなどイソギクに似ていますが、葉の縁があまり白くはありません。舌状花もちゃんとついています。
ということで右は片親はイソギクと推定されます。なおこのことを確認するために葉を顕微鏡で拡大してみました。
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これはイソギクの葉の裏です。白い毛が密にあります。
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次に実生のイソギク似の葉の裏です。イソギクと同じ白い毛がややまばらにあります。イソギクがもう一つの葉の裏に毛がないキクと交雑したために同じ毛が少しになったのではと思われます。
そこで、庭にあるキクの種類をあげると、イソギク、ノジギク、シマカンギク、家菊(花色は赤系の薄茶色の小菊)。ノコンギク、カントウヨメナ、シラヤマギクでこれらが花が咲いたキクで、ほかにハマギク、ハナイソギクもありますが昨年は花が咲きませんでした。この中で実生のキクの花の特徴などからノジギクがもう一方の親と推定されます。
さて、次の築山南側のシマカンギクの中に咲いた白いノジギク風の花はいったい誰の子なのでしょうか。
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これは黄色いシマカンギクとノジギクより花がやや小型のノジギク似の白花です。この小型の白花はいったい誰の子なのでしょうか。
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黄色いシマカンギクと白くて小型のノジギク似の茎の色がよく似ています。ノジギクはこのように茎が赤味をおびることはないようです。
念のためノジギク、シマカンギク、小型のノジギク似の三者の葉の裏を見てみました。
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ノジギクの葉の裏
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シマカンギクの葉の裏
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小型のノジギク似の葉の裏です。
三者ともよく似ています。見た目にも葉の大小はあるものの似ています。
これらのことから、ノジギクとシマカンギクを両親とするのではないかと思われました。
というわけで今回はノジギクがイソギクと、さらにはシマカンギクと交雑したのではないかとの結論になりました。
次はイソギクとシマカンギクが交雑して、黄色い花弁で、イソギクに似た葉をもつ実生のキクが現れないかと期待しています。
今年2016年2月にクララの種を播いた鉢から、実生の菊が出て花を咲かせました。おそらくこの鉢に入れた庭の土に2015年に庭で咲いたキクの種が混じっていたものと思われます。
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葉はイソギクに似て厚みがありますが、葉の裏はほとんど白くはありません。花弁は白で通常ハナイソギクと言われるものよりは長いです。果たしてこの子は誰の子なのでしょうか。
又、築山の南側にはシマカンギクを植えてあるのですが、白い花が見えてきました。
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築山の北側の頂上付近にはノジギクが植えてあるので、ノジギクが築山の南側まで越境してきたのかなと思っていました。下は築山北側のノジギクです。
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築山北側のノジギクと築山南側のノジギクは花の大きさが違います。南側のほうが小さいのです。
果たして築山南側はノジギクなのでしょうか。それとも交雑種なのでしょうか。
この二つの疑問の解き明かしを今日の「楽しい自然観察」で試みてみました。
初めにイソギク似のほうです。
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イソギクと実生のイソギク似の花を並べてみました。
左がイソギクで、舌状花がありません。また葉の裏の白色が表側からも縁取りが白く見えています。
右は葉の形、厚みなどイソギクに似ていますが、葉の縁があまり白くはありません。舌状花もちゃんとついています。
ということで右は片親はイソギクと推定されます。なおこのことを確認するために葉を顕微鏡で拡大してみました。
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これはイソギクの葉の裏です。白い毛が密にあります。
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次に実生のイソギク似の葉の裏です。イソギクと同じ白い毛がややまばらにあります。イソギクがもう一つの葉の裏に毛がないキクと交雑したために同じ毛が少しになったのではと思われます。
そこで、庭にあるキクの種類をあげると、イソギク、ノジギク、シマカンギク、家菊(花色は赤系の薄茶色の小菊)。ノコンギク、カントウヨメナ、シラヤマギクでこれらが花が咲いたキクで、ほかにハマギク、ハナイソギクもありますが昨年は花が咲きませんでした。この中で実生のキクの花の特徴などからノジギクがもう一方の親と推定されます。
さて、次の築山南側のシマカンギクの中に咲いた白いノジギク風の花はいったい誰の子なのでしょうか。
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これは黄色いシマカンギクとノジギクより花がやや小型のノジギク似の白花です。この小型の白花はいったい誰の子なのでしょうか。
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黄色いシマカンギクと白くて小型のノジギク似の茎の色がよく似ています。ノジギクはこのように茎が赤味をおびることはないようです。
念のためノジギク、シマカンギク、小型のノジギク似の三者の葉の裏を見てみました。
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ノジギクの葉の裏
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シマカンギクの葉の裏
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小型のノジギク似の葉の裏です。
三者ともよく似ています。見た目にも葉の大小はあるものの似ています。
これらのことから、ノジギクとシマカンギクを両親とするのではないかと思われました。
というわけで今回はノジギクがイソギクと、さらにはシマカンギクと交雑したのではないかとの結論になりました。
次はイソギクとシマカンギクが交雑して、黄色い花弁で、イソギクに似た葉をもつ実生のキクが現れないかと期待しています。
詳しくお調べなのですね。
ハナイソギクがさらに家菊と交雑するともはや家菊との区別が難しくなるでしょうね。
野生種を育てることは興味深いことですね。