今年もナガサキギボウシの季節になりました。
ナガサキギボウシの存在を知って出会ったのが2013年の秋でした。もともとギボウシには詳しいわけではなく、ナガサキギボウシもコバギボウシと似たもので、さっぱり特徴をつかみかねています。
ネットで調べてみましたら長崎県亜熱帯植物園の解説がありました。
http://anettai.org/56_hana014.html
発見者は大村出身で西大村小学校長などを勤めた、千葉常三郎氏とのことで、学名に名前がついています。Hosta tibae
最近はツシマギボウシの変種に分類されているようです。
そのナガサキギボウシの特徴のひとつが花茎の分枝ではないかと思い始めたのが2014年秋に初めて花を見たときでした。
2014年に庭で咲いたナガサキギボウシです。下向きの小さい花茎はとなりの大きい花茎から枝分かれしたものです。
この時は4本の花茎が出てそのうちの1本が分枝したのでした。
分枝についてネットで調べてみますと、韓国産とツシマギボウシ、ナガサキギボウシに分枝が見られること。韓国、対馬、長崎稲佐山などまとまった地域にあるようです。でもさらにネットで詳しく調べると四国のスダレギボウシ、千葉のイズイワギボウシにも分枝がみられるそうで、韓国長崎地方に限られているわけではなさそうです。分枝するのは元気な株で、いつでも分枝するとは限らないそうです。
温暖な長崎に自生しているので、さすがに茨城では寒すぎるのでしょうが、今年の冬は最低気温がマイナス5後以上に寒くなることがなかったので、ナガサキギボウシにとっては比較的過ごしやすかったのでしょう。春には葉が大きく何枚も出てとても元気でした。
そして花芽が全部6本も出てきたのでした。
そして分枝がありました。
最も枝の数が多くなりそうな花茎です。
一番下と2番目の苞から枝がでて、枝に蕾がついています。
下から3番目と4番目は苞だけしか見えず、まだ枝が見えていません。下の画像で詳しく見てみますと、
下から3番目の苞の中には蕾のかたまりのようなものが見えます。順調に大きくなると枝になるようです。
また下から4番目の苞は上から見ると虫に食われたのか穴が開いていました。3番目のような蕾のかたまりは無いような、あるいはちょっと白っぽく見えるのが蕾のかたまりなのかもしれません。
このことからこの花茎は枝がすでに2本出ています。さらに1本の枝が出て計3本になるでしょうか。はたまた可能性としてはもう1本の枝がでるかもしれません。枝は1本の花茎から3本あるいは4本になることがあるようです。
次は今朝のナガサキギボウシの様子です。花茎の方向がバラバラです。
2本の花茎が湾曲しています。
花茎の曲がりを詳しくみると、2本目の枝のあたりから湾曲して花茎の先端は下を向くほどです。そして咲いた花が上を向いています。
コバギボウシなどでは花茎は真っすぐで直立し、花は下を向いているものです。
夕方になって確認すると、
曲がっていた花茎のうち1本はほぼ真っすぐになっていて、1本だけがまがっています。
角度を変えてみると、
たしかに真ん中の1本だけが湾曲しています。
夜になってから確認すると、
不思議なことに全部の花茎が真っすぐになっていました。
ナガサキギボウシは首振りしているようです。これまでイワギボウシやコバギボウシを見ていますが、こんなに湾曲した花茎はみたことがありません。また、首を振るのはギボウシではナガサキギボウシが初めてです。
実はギボウシ以外ではカマヤマショウブと思われるアヤメで首振りを見たことがあります。
以下はカマヤマショウブと思われるアヤメの時間ごとの首振りです。
このようなカマヤマショウブの首振りについては1951年に観察したという報告があって、真上から見るとやや変則ではあるが8の字を描くように運動していたそうです。
はたして、ナガサキギボウシはどのような首振り運動をするのかが楽しみです。
また1966年発表のナガサキギボウシの遺伝子調査の結果、核型がオオバギボウシに似ている部分があるという金子賢一郎氏の報告書をみています。そのことと関連あるかどうかは定かではありませんが、今年6月にギボウシマニアの路地裏のギボウシさんにナガサキギボウシの葉を見ていただいたところ、葉の裏側がオオバギボウシに似ているとのコメントをいただきました。ありがとうございました。
ナガサキギボウシの存在を知って出会ったのが2013年の秋でした。もともとギボウシには詳しいわけではなく、ナガサキギボウシもコバギボウシと似たもので、さっぱり特徴をつかみかねています。
ネットで調べてみましたら長崎県亜熱帯植物園の解説がありました。
http://anettai.org/56_hana014.html
発見者は大村出身で西大村小学校長などを勤めた、千葉常三郎氏とのことで、学名に名前がついています。Hosta tibae
最近はツシマギボウシの変種に分類されているようです。
そのナガサキギボウシの特徴のひとつが花茎の分枝ではないかと思い始めたのが2014年秋に初めて花を見たときでした。
2014年に庭で咲いたナガサキギボウシです。下向きの小さい花茎はとなりの大きい花茎から枝分かれしたものです。
この時は4本の花茎が出てそのうちの1本が分枝したのでした。
分枝についてネットで調べてみますと、韓国産とツシマギボウシ、ナガサキギボウシに分枝が見られること。韓国、対馬、長崎稲佐山などまとまった地域にあるようです。でもさらにネットで詳しく調べると四国のスダレギボウシ、千葉のイズイワギボウシにも分枝がみられるそうで、韓国長崎地方に限られているわけではなさそうです。分枝するのは元気な株で、いつでも分枝するとは限らないそうです。
温暖な長崎に自生しているので、さすがに茨城では寒すぎるのでしょうが、今年の冬は最低気温がマイナス5後以上に寒くなることがなかったので、ナガサキギボウシにとっては比較的過ごしやすかったのでしょう。春には葉が大きく何枚も出てとても元気でした。
そして花芽が全部6本も出てきたのでした。
そして分枝がありました。
最も枝の数が多くなりそうな花茎です。
一番下と2番目の苞から枝がでて、枝に蕾がついています。
下から3番目と4番目は苞だけしか見えず、まだ枝が見えていません。下の画像で詳しく見てみますと、
下から3番目の苞の中には蕾のかたまりのようなものが見えます。順調に大きくなると枝になるようです。
また下から4番目の苞は上から見ると虫に食われたのか穴が開いていました。3番目のような蕾のかたまりは無いような、あるいはちょっと白っぽく見えるのが蕾のかたまりなのかもしれません。
このことからこの花茎は枝がすでに2本出ています。さらに1本の枝が出て計3本になるでしょうか。はたまた可能性としてはもう1本の枝がでるかもしれません。枝は1本の花茎から3本あるいは4本になることがあるようです。
次は今朝のナガサキギボウシの様子です。花茎の方向がバラバラです。
2本の花茎が湾曲しています。
花茎の曲がりを詳しくみると、2本目の枝のあたりから湾曲して花茎の先端は下を向くほどです。そして咲いた花が上を向いています。
コバギボウシなどでは花茎は真っすぐで直立し、花は下を向いているものです。
夕方になって確認すると、
曲がっていた花茎のうち1本はほぼ真っすぐになっていて、1本だけがまがっています。
角度を変えてみると、
たしかに真ん中の1本だけが湾曲しています。
夜になってから確認すると、
不思議なことに全部の花茎が真っすぐになっていました。
ナガサキギボウシは首振りしているようです。これまでイワギボウシやコバギボウシを見ていますが、こんなに湾曲した花茎はみたことがありません。また、首を振るのはギボウシではナガサキギボウシが初めてです。
実はギボウシ以外ではカマヤマショウブと思われるアヤメで首振りを見たことがあります。
以下はカマヤマショウブと思われるアヤメの時間ごとの首振りです。
このようなカマヤマショウブの首振りについては1951年に観察したという報告があって、真上から見るとやや変則ではあるが8の字を描くように運動していたそうです。
はたして、ナガサキギボウシはどのような首振り運動をするのかが楽しみです。
また1966年発表のナガサキギボウシの遺伝子調査の結果、核型がオオバギボウシに似ている部分があるという金子賢一郎氏の報告書をみています。そのことと関連あるかどうかは定かではありませんが、今年6月にギボウシマニアの路地裏のギボウシさんにナガサキギボウシの葉を見ていただいたところ、葉の裏側がオオバギボウシに似ているとのコメントをいただきました。ありがとうございました。
何ギボウシか分かりませんが、晩夏咲きのギボウシが咲いています。
今年はナガサキギボウシでたくさん楽しませていただきました。植物は興味深いことがまだまだありますね。
これからイワギボウシの花芽が出てきて楽しめます。
ギボウシは葉と花を楽しめますね。