マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「ふる」 西加奈子著

2013-02-06 16:53:47 | 日記
「ふる」 西加奈子著を読んだ。
時間と記憶について、どのように出来ていくかの
根っこの所について描いているようだった。
西加奈子氏は、発達障害なのだろうか?
著作の中に、ポスターなどの表示がよく出てくる。
視覚優位タイプなのだろう。
テンプル・グランディンと対談させてみれば
面白いと思う。雑誌の企画などでどうだろうか?
「時間と出来事」渡辺由文著と合わせて読むと、
さらに面白いと思う。
こちらの方には、もともと人間は、夜明け、日没、教会の鐘などを
中心に暮らしていたのだが、産業革命で、工場が増えていくなかで
工場で作業管理、労務管理のために、時計が普及していく事で
生活の中に時間が浸透して行ったとのことだ。
哲学者などが、時間とは何かを考察するが、それよりも先に
世の中が産業革命以降に、時計の時間で動くようになったとの事だ。
とても興味深い内容だった。