「芸術の中動態 受容/制作の基層」森田 亜紀著
表情とはエルンスト・カッシーラの言うように、感性的なものと、意味の二つを持ちながら
未分化で、「物的なものー心的なもの」「客観ー主観」の二つを持ち、
分節化のもととなるそうだ。
表情という体験の中から、見られる事物の世界と、見られる私とが
分離成立していくのではないかとのこと。
離人症患者は、感覚的刺激の感受や知的認識が可能でも、表情は体験できず、
自己や世界の存在感も喪失することから、いかに表情というものが
人を世界に基礎づけるものかが判る。
小林隆児氏は、発達障害者との面接で、こちらが近づこうとすると遠ざかろうとして、
遠ざかろうとすると近づこうとする特性について、相手の原初的知覚様式、つまり
様々なものが未分化で、相手の特定部分を見たり聞いたり感じたりして部分的に
受け入れていくという事が出来にくいので、全体的に圧迫される様なところを取り上げていた。
そのようなことから考えるに、表情理解などについては、絵などのマークにする、
SSTで知的理解と行動のバリエーションを増やすなどの他にも、
他者との間で様々な情動や感覚を持つことが大切ではないだろうか。
表情とはエルンスト・カッシーラの言うように、感性的なものと、意味の二つを持ちながら
未分化で、「物的なものー心的なもの」「客観ー主観」の二つを持ち、
分節化のもととなるそうだ。
表情という体験の中から、見られる事物の世界と、見られる私とが
分離成立していくのではないかとのこと。
離人症患者は、感覚的刺激の感受や知的認識が可能でも、表情は体験できず、
自己や世界の存在感も喪失することから、いかに表情というものが
人を世界に基礎づけるものかが判る。
小林隆児氏は、発達障害者との面接で、こちらが近づこうとすると遠ざかろうとして、
遠ざかろうとすると近づこうとする特性について、相手の原初的知覚様式、つまり
様々なものが未分化で、相手の特定部分を見たり聞いたり感じたりして部分的に
受け入れていくという事が出来にくいので、全体的に圧迫される様なところを取り上げていた。
そのようなことから考えるに、表情理解などについては、絵などのマークにする、
SSTで知的理解と行動のバリエーションを増やすなどの他にも、
他者との間で様々な情動や感覚を持つことが大切ではないだろうか。