マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「フレンチ・ラン」ジェームス・ワトキンス監督

2017-11-09 23:38:22 | 日記
パリに住むアメリカ人スリ師の青年と、CIAの対テロ捜査官のはなし。
80年代から2000年代のアクション映画なら、巻き添えで亡くなる人は
単なる背景扱いだったが、この映画では、スリ師の青年が、
知らずに行った行為で4人の人が亡くなったことで、
自責の念に駆られて、怖がりながらも屈強な対テロ捜査官に不承不承
協力する。
欧米などのテロや乱射事件、警官によるアフリカ系市民の射殺などの影響で、
そのような事件の被害者に対して、単なる背景ではなく、かけがいのない人としての
見るようになってきたのだろう。
それにしても劇中、若者のデモ隊がが権力や金融機関、企業などに対して
大規模なデモを行い、警察隊との衝突をする場面は、ヨーロッパの若者の、
社会への不満を表明し、自ら変えていこうという姿勢が
いかに日本と違うかが表現されているのだと思った。

「ザ・バンク 堕ちた巨像」 クライブ・オーウェン,ナオミ・ワッツ

2017-11-09 21:52:54 | 日記
いろいろな紛争地に武器が供給されていて、というのは、
売り手以外にも、武器の購入資金を貸したり、輸送を許可したりで、
いろんな国や人が絡んでいる。
自分たちの影響力を行使し続けるために
自分たちの影響力の及ぶ範囲で、そのような仕組みを
維持したがるのだろう。
ニコラス・ケイジの「ロード・オブ・ウォー」と同じような
話となるのだろう。
紛争もその当事者の支払い能力によって「査定」されて、
いくら位の支払い能力があるかによって、どれくらいの武器を売ったり
するのかを決められる「案件」として扱われるのだろう。