マチンガのノート

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団塊の世代に関する疑問

2019-09-11 00:46:00 | 日記

団塊の世代の大学生達は音楽などの文化活動や政治活動を盛んにしていたが、

当時の大学進学率などを考えると、ごく少数の恵まれたエリート達の話である。

それにも関わらず、その人たちがその世代の代表のような態度を取り続ける事には疑問を感じる。

その様な少数の恵まれた人たちの、そのような態度はどこ迄妥当性があるのだろうか。

当時からエリート意識に基づく、自分たちの周囲しか見ない態度があったため、

社会保障等が現在まで脆弱な状態が続いているのではないのだろうか。

大江健三郎が「防衛大生は自分たちの世代の恥辱である」と発言したのも、

自分たち大学生のエリート以外は眼中になかったことが大きな背景だろう。

自分たちは貧しくても勉強したとか、その後に企業で働いてきたと言っているのは、

貧しかったり能力が低く、勉強どころでなく日雇いなどで働かざるを得なかった人や、

何らかの理由で学校の勉強や就労どころでなかった人たちを無視した、

傲慢な態度にしか見えない。

その様なものの見方は、当時の大学生が憧れていた社会主義の価値観や、民主主義の価値観の

両者とも矛盾しているのではないだろうか。

その様な態度が罷りとおって来たことが、現在の優生主義的な社会の価値観や、

相模原の事件の背景にありそうである。