マチンガのノート

読書、映画の感想など  

京大臨床心理の「こころの未来選書」シリーズについて

2020-08-09 23:53:46 | 日記

発達障害の臨床に関する物が多く出ているが、発達障害の人は

境界のない世界に生きているので、境界を作り出していく関りが必要とのことだが、

団塊の世代などの、既成の権威や秩序を認めたくない、守りたくないというひとには、

見えなかった点なのだろう。

何でも自由で平等を目指すタイプの人だと、境界を壊すアプローチをする人が

多かったのかもしれない。

家族療法などでも、世代間境界などについて関わっていたが、発達障害の人には

様々な所での境界の生成が必要なようである。

さらに、主体を生成させるために、治療者自ら主体をぶつけていくことも必要、

との事だが、一歩間違うと、治療者の独りよがりな支配・被支配関係に

なる危険もあるだろう。

発達障害への心理療法的アプローチ(心の未来選書)


検事の本懐 柚木裕子

2020-08-09 23:31:18 | 日記

本書の著者の長編は、何かと名前や名称が多く出てくるので、読みにくさを感じていたが、

本書は短編集なので、登場人物なども多くなく読み易かった。

陸山会事件に関する報道の影響も受けているようなので、様々な報道の中の小さ目のものでも、

多くの創作者に影響を与えて、様々な形で広まって行っているのだろう。