発達障害の臨床に関する物が多く出ているが、発達障害の人は
境界のない世界に生きているので、境界を作り出していく関りが必要とのことだが、
団塊の世代などの、既成の権威や秩序を認めたくない、守りたくないというひとには、
見えなかった点なのだろう。
何でも自由で平等を目指すタイプの人だと、境界を壊すアプローチをする人が
多かったのかもしれない。
家族療法などでも、世代間境界などについて関わっていたが、発達障害の人には
様々な所での境界の生成が必要なようである。
さらに、主体を生成させるために、治療者自ら主体をぶつけていくことも必要、
との事だが、一歩間違うと、治療者の独りよがりな支配・被支配関係に
なる危険もあるだろう。