マチンガのノート

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無垢なる証人 監督 イ・ハン 出演 チョン・ウソン キム・ヒャンギ 感想 ネタバレ

2020-12-28 23:18:05 | 日記

作品紹介で、「証人が自閉症」となっていたので、自閉的な性格の人物か、

昔の映画の「レインマン」(1988)のようなタイプか、どちらかが出てくるのだろうと思い観ましたが、

どちらでもありませんでした。

映画を作る方の知識も、アップデートされているのが意外でした。

シナリオ大賞を受賞した映画とのことですが、よくできたシナリオでした。

それにしても、作中に出てくる、多数の模様の数を瞬時に把握するのは

どの様になっているのだろうかと、思いました。

「手の倫理 」(講談社選書メチエ)伊藤亜紗著を読んで思ったのですが、

発達障害の人は、これはこうあるべき、という中に入って行けていない分、

その都度、倫理的に反応することが多いのかもしれません。

つまり、これはこうあるべき、という道徳体系にそぐわなければ、罰されて当然、

ということが薄いので、何かあれば、その都度自己感覚を探るのかもしれません。

構造化されずに宙ぶらりんなところがあるので、常に特定の部分から、

反射的に色々と推論を働かせていく癖があるのでしょうか?

それが驚くような計算力や認識力に独自の発達を遂げたところが、

サバン症候群のようになるのかも、と考えさせられました。