マチンガのノート

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あおざくら 防衛大学校物語 二階堂ヒカル 小学館 感想 考察

2022-01-29 23:37:56 | 日記

普通の学校で過ごしてきた若者が、幹部自衛官になるための学校に行く話ですが、

軍隊の学校なので、当然規則を守ることや、上級生や教官の言うことには従う事が前提になっています。

その中での様々な出会いや出来事が描かれていきますが、あくまで決められたことを達成することが

基本としてストーリーは進んでいきます。

しかしながら最近の日本は保守化していて、決められたことを守る高校生が増えていることを考えると、

防大でも上からの指示や命令に従うことを当然として過ごしていると、自分たちで考えて決めたり、

話し合って決めることが

身に付きにくくなりそうに思いました。

そのような学生生活を送ると、コミュニケーション能力や自分で決める能力が育ちにくそうに思います。

軍事組織の構成員がそれぞれ勝手に何かを決めて行動するのも問題ですが、

立場を超えて周囲と話し合って決めたりする習慣を身に着けないと、

その後の生活でも柔軟性を欠くので、組織としての柔軟性も育ちにくそうです。

最近の国際情勢や価値観は変化が大きいので、様々な価値観や考えに開かれていくように、

防大のあり方も変えていったほうが良さそうに思いました。