実話を元にした映画ですが、普通の人が突然意外な困難に出会う事がうまく描かれていました。
デニス・クエイドさんを映画で見たのは久しぶりですが、普通の人の役を上手く演じていました。
内容的には、いかにもアメリカらしい映画だと思います。
【あらすじ】
薬剤師のダグ(デニス・クエイド)は、兄とセスナ機で遊覧飛行したり、家族とバーベキュー大会に出たりして過ごす、
アメリカの地方に住む男性ですが、ある時、家族と双発の小型機に乗った際に、パイロットである機長が急死します。
他に操縦できる人はおらず、なんとか無線で飛行場と連絡を取り、暴風雨が迫ってきているなか、
管制官に操縦の仕方を聞きながら、飛行場を目指すのでした。
【感想】
ダグは冒頭、遊覧飛行の際に少し操縦桿を握らせてもらいますが、それもふらついていて、とても免許など
取れそうにもないことが描かれていて、普通の人であることが解ります。
家族とバーベキュー大会に参加したのち、ホームレスの人達に焼いたものを配っているところなどは、
いかにも気のいいアメリカの地方の人という感じでした。
このようなところは、豊かな国であった期間が長いからなのでしょうか。
管制官たちですが、すぐに協力して対応して、自分の知り合いでダグたちの乗っているものと同型の飛行機に
詳しい人に連絡を取るところなどは、シンプルで気のいい人たちを上手く描いていました。
海の上で飛行機を操縦していると、どちらに向けて飛んでいるのかが分からなくなるなどは、
それなりに知識のある人しか解らないことなのでしょう。
シンプルな映画ですが、あれこれ詰め込まずに描いたところが上手いと思いました。