映画「リボルバー・リリー」などの原作を書いた長浦京さんの書いたものです。
【あらすじ】
徳川家光の時代に、戦国時代に活躍した赤迫雅峰たち一党が江戸で辻斬りをしだし、
何人もの武士たちが掃討使として討伐に駆り出されますが、皆、返り討ちにあったり、消息不明に
なったりします。
そのため、武芸で名高い旗本の小留間逸次郎が駆り出されることになるのでした。
【感想】
普段、時代物は読まないのですが、多分、剣豪モノなどなら流派の誇りをかけて殿などの前で、
正々堂々と戦うのでしょうが、こちらは、百人以上辻斬りで斬り、さらに大名の子息なども
さらって行っている相手なので、主人公の逸次郎たちも、配下の者を使い、様々な手を使い、
相手を倒そうとします。
江戸時代という舞台の中、近代が芽生えてきているような展開でした。
作中出てくる様々な役職が分かりにくかったり、名前が読みにくかったりはしましたが、
読み応えは十分でした。