マチンガのノート

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11日間 サラ・カーペンター 早川書房

2020-11-02 07:57:10 | 日記

父親とその周囲の名付け親たちは対外政策立案関係者で、息子がシールズ隊員、

つまり戦争の前線ではない地域にも潜入し小規模軍事行動をするという、

現代の米国が多く行うようになった形態の戦争の担い手という設定です。

息子は9.11をきっかけに、海軍兵学校に入学し、卒業後にシールズ隊員となります。

CNNの記事に出ているこのような活動をしている部隊の一員です。

https://www.cnn.co.jp/world/35161785.html

父親は大分前に亡くなっていますが、政策に関する論考の編集者のである母親と

軍隊に居る息子とのメールや手紙のやり取りで構成されています。 

現代の非対称戦に関わる人とその母親との話ですので、そのようなことを任務とする

兵士の母親であることがどのような事かについて考えさせられました。

対テロリズムということで交戦状態ではない国にも侵入して作戦を実行するので、

相手は敵国の兵士ではなく、テロリストやその協力者という事になるので、

戦時法と関係なく処分することも出てきそうです。

そのため米軍側も囚われると同じような扱いを受ける事が多そうです。

息子は派遣先で作戦行動中に行方不明になり、その後の11日間が舞台の小説でした。

女性作家のものですが、これまでの様々なシールズ隊員の著作も参考にして

書いたものとのことです。

 

 

 


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