臨床のフリコラージュ 東畑開人 斎藤環 青土社 感想

東畑開人さんの臨床に関する、『心を可能にする仕事』と『心を自由にする仕事』という分類の仕方と、

学者に関する『構造の人』と『物語の人』というタイプ分けが印象に残りました。

これから色々読む時の、参考になりそうです。

これまで河合隼雄さんの書いたものに対して、いまいちピンときませんでしたが、河合隼雄さんは

『物語の人』で、安全の確保された中での、『心を自由にする仕事』について書いていたからなのでしょう。

最近、周囲に理解されるようになってきた信田さよ子さんの臨床は、まず第一に、『心を可能にする仕事』を

していたのでしょうが、最近まで日常的に安全を確保されている人が多かったので、

理解できる人が少なかったのでしょう。

これからはどんどん、日常的に安全を確保されていない人が増え、『心を可能にする仕事』が

必要とされてきそうだとおもいました。

 

美名とされる暴力　『家族と国家は共謀する　サバイバルからレジスタンスへ』　公認心理師・臨床心理士　信田（のぶた）さよ子さん（７５）：東京新聞 TOKYO Web