この本の著者は、心理実験として、一定の決められた話を聴いた、軽度の発達障害の方と、大学生ボランティアの被験者に、
自分が聴いた話を説明してもらうのだが、大学生被験者は、ほぼ元の話を説明できるのだが、
発達障害の被験者の方は、元の話と全く違う話をするということだ。
発達障害の方が、いかに相手の話を自分流に変形して聴いているのかが例示される。
さらに70代男性の例をあげて、その方がいかに面接者の言う事、聞く事と関係なく、
自分の話を話し続けるのかが示されている。
著者は、その様なやりとりを何ヶ月も続けても関係を切る事もなく、何かを共有している感覚を持って
面接を続けられたそうだ。
この本の言うところの「主体の無さ」というのは、臨床経験のない方には解らないようで
レビューなどには、大学院くらいと思しき方が、「この症例のどこが発達障害なのか」
など書かれている。発達障害の特徴の融通の利かなさ、想像力の無さなどは、
文章で説明できても、「主体の無さ」というのは、文章では説明が難しいようだ。
「意味の復権」(J・ブルーナー)などを読めば、言葉とは何で、幼児はどの様に
言葉の世界に入ってくるかが書いているが、この本を読んで如何にこの著者(ブルーナー)が
様々な分野に広く、深い知識を持っていて、それらを関係付けて理解しているかが解る。
話をする、説明をする、約束をする、などが、どの様な関係があるのか、が説明されている。
内田樹氏が言う、「母語によっておのれの身体と心と外部世界を分節」する、という処だろう。
自分が聴いた話を説明してもらうのだが、大学生被験者は、ほぼ元の話を説明できるのだが、
発達障害の被験者の方は、元の話と全く違う話をするということだ。
発達障害の方が、いかに相手の話を自分流に変形して聴いているのかが例示される。
さらに70代男性の例をあげて、その方がいかに面接者の言う事、聞く事と関係なく、
自分の話を話し続けるのかが示されている。
著者は、その様なやりとりを何ヶ月も続けても関係を切る事もなく、何かを共有している感覚を持って
面接を続けられたそうだ。
この本の言うところの「主体の無さ」というのは、臨床経験のない方には解らないようで
レビューなどには、大学院くらいと思しき方が、「この症例のどこが発達障害なのか」
など書かれている。発達障害の特徴の融通の利かなさ、想像力の無さなどは、
文章で説明できても、「主体の無さ」というのは、文章では説明が難しいようだ。
「意味の復権」(J・ブルーナー)などを読めば、言葉とは何で、幼児はどの様に
言葉の世界に入ってくるかが書いているが、この本を読んで如何にこの著者(ブルーナー)が
様々な分野に広く、深い知識を持っていて、それらを関係付けて理解しているかが解る。
話をする、説明をする、約束をする、などが、どの様な関係があるのか、が説明されている。
内田樹氏が言う、「母語によっておのれの身体と心と外部世界を分節」する、という処だろう。
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