宮口幸治氏の書かれた本書の付属のCDにある、黒塗り図形の課題を少し試しにやってみました。
最初の方は図形の内部の線を除くと、三角や丸などで、解り易いものが、徐々に内部の線と
図形の関係が複雑化していく構成でした。
たぶん小さな子供ならば、簡単な図形から、自分の手を動かして輪郭をなぞり、
黒塗り画像と合うものを考えるのでしょう。
段階が進むにつれて、無視しなければならない内部の線が増えるので、
子供によっては、内部の線につられていき、解りにくくなるのかもしれません。
簡単な輪郭を手でなぞることで、目と手と腕の動きの協調が取れていき、
それが身に付き発達することで、内部の線につられることが減るのでしょう。
細かいところを無視して、全体を見ることが出来るようになるにつれて、
少しずつ抽象化に向かうのでしょう。
宮口幸治氏の著書の「ケーキを切れない非行少年たち」でも、図形を写すと、
全体が崩れて、うまく書けない例が挙げられていましたが、目と手や腕の動きの連携が
発達しておらず、細かいところにとらわれて、全体が崩れるのかもしれません。
そのように考えると、ほとんど腕や体を動かさないで遊ぶゲーム機などは、
子供の発達を阻害しているのかもしれません。
「CD付 コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング」宮口幸治
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