マチンガのノート

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うちの母親について

2020-09-04 00:48:16 | 日記

母親は戦前の日本企業のソウル支店長の末娘として産まれ、産んだ祖母は、

すぐに亡くなったので、おばさんに育てられたとのこと。

母の姉は学校に行かずに、教師が家に来て教えていたのとのことで、

かなり裕福な家だったようだ。

家も大きかったようで、母親は「家の外に出るとさらわれるで」と言われたり

していたとの事だ。

その後、敗戦ですべて失い、カバン一つで帰って来たそうだ。

帰国後に日本で高校を出て、しばらく働いたのち、父親と結婚したそうだが、

多分、父親の学歴と勤め先で決めたのだろう。

しかし父親が両親や兄弟と住んでいる家に行ってみると、がらんとしていて、

本しかない家だったそうだ。

父の親や兄弟と暮らすと、すごく苛められたそうだが、父親はかばっても

くれなかったとのこと。

そのため自分の子供二人を連れて出ていこうと思ったが、自分の父親ももう亡くなっていて、

行き場所が無かったので、しばらく我慢したが、それも耐え難く、

子供を置いて出ていこうとした時に、父親の転勤が決まり、

そこから離れられたそうだ。

そのような経緯があったので、自分の子供に関心を持ち、何かを教えたり、

世話することも思いつかなかったのだろう。

女性が十分な収入を得られる働く場所が多かったり、社会保障がしっかりしていれば、

出て行けたのだろう。