マチンガのノート

読書、映画の感想など  

砕け散るところを見せてあげる 監督 SABU 主演 中川大志 石井杏奈 清原果耶 感想

2021-08-22 21:24:25 | 日記

普通の高校生もののドラマかと思って見ましたが、かなり違う内容の映画でした。

【あらすじ】

看護師の母親(矢田亜希子)と二人で暮らす高校3年の濱田清澄(中川大志)は、

偶然、同級生からいじめられている1年の蔵本玻璃(石井杏奈)をかばいます。

その後も何かと彼女を守ろうとしますが、彼女の腕に紫のアザが出来ている事に気づきます。

【感想】

普通の高校生が他の生徒の体にアザがあるのに気づいても、どうして出来たアザかを考えたり、

誰にやられたのかを考えることは少なそうです。

誰かに危害を加えられて出来たアザと考えても、どこに相談しに行けばいいのかも

思いつかないだろうと思います。そのあたりは保健体育などで教えたほうが良さそうです。

この映画の場合はさらに重い展開になっていき、残酷シーンが韓国映画並みの描写でした。

以前に園子温監督が「冷たい熱帯魚」を撮りましたが、あくまでキワモノ映画的な感じでした。

最近はコンビニの棚にあるコミックを見ても、グロい表紙のものが目立ちます。

様々な社会の影響を、若年層ほど大きく受けているのでしょう。

映画『砕け散るところを見せてあげる』特別映像

 

 


テスカトリポカ 佐藤究 感想

2021-08-22 11:42:41 | 日記

登場人物たちの背景描写やメキシコ文化などが、多く描かれていますが、

スペイン語由来のカタカナが多かったり、漢字にルビでカタカナのスペイン語を付けているので、

何かと読みにくかったです。

その割には物語の本筋の展開部分が少なく、物足りなかったです。

編集段階でもう少し工夫して、メリハリをつければ良くなったのではと思いました。

 


ファーストラブ 監督 堤幸彦 出演 北川景子 中村倫也 芳根京子 窪塚洋介 木村佳乃 ネタバレなし

2021-08-21 15:58:17 | 日記

島本理生さんの2018年に直木賞を受賞した同名小説の映画化です。

【あらすじ】

女子大生の聖山環菜(芳根京子)が血塗れで包丁を持っていて逮捕され、

父親を刺したがその理由はそちらで探してくださいと供述します。

そのため、公認心理師の真壁由紀(北川景子)は、彼女と面会を重ねます。

そうしているうちに容疑者と重なるような体験について思い出すのでした。

【感想】

マイルドな展開で、容疑者役も健康的な芳根京子さんが演じているので、

多くの人に自分にも当てはまることとして捉えられそうな内容です。

主演の公認心理師役の北川景子さんですが、控えめの表情の演技が良かったです。

彼女の夫で写真家の真壁我聞役は窪塚洋介さんが演じていますが、

これまでにキリシタンやギャングなどの様々な役を演じてきた人なので、

本作でも自然に演じていました。

最近は何かとダークな内容の映画が多いですが、これくらいの内容のほうが

多くの人に自分にも当てはまる事として捉えられていいと思いました。

子役タレントやアイドルタレントの労働環境についても考えさせる映画です。

映画『ファーストラヴ』予告編【2021年2月11日(木祝)公開】


発達障害のジレンマ

2021-08-15 00:56:14 | 日記

精神科医の杉山登志郎氏によると、多くの発達障害の人は過敏なので、障害者施設に行った際に、

他の障害を持った人を接すると、その雰囲気や行動にショックを受けて、

行けなくなることが多いとのことです。

さらに重い障害を持った人に対応している人は、相手が知的に低かったり理解力が低いことを前提に

接することが多いので、同じように接されるとバカにされた様に感じて、

行かなくなることが多いとのことです。

知的に低くない発達障害の人には、別の施設を作ることが必要なようです。

さらに、発達障害とされる人の一部には、生育歴において虐待され、

そのことにより発達障害のような状態に陥っていて、自身でもそのことを、

認識している人もいるので、それぞれに合った対応が必要とのことです。

子供虐待という第四の発達障害 杉山登志郎