飯能駅から車で10分ぐらい走ると、道路沿いの土手に片栗の花の群生地帯が現れます。
この可憐な花の根っこの部分から片栗粉が作られます。そうです、あんかけのとろみを作る時の片栗粉です。いまだに片栗粉がこの植物から作られているのかどうかは、片栗粉メーカーに聞いてみなければ分りませんが、願わくば食用なんかにせずに、可憐な花としての人生を全うしてもらいたいものです。球根から花が咲くまでに8年もかかるらしいです。だからこんなに可憐なのですね。
片栗の花にばかり気を取られていて、写真を見て初めて気づいたのですが、隣につくしが生えているのを発見。
つくしと言えば、毎年の恒例行事を思い出します。テーブルの上に広げた新聞紙の上に、母があっちこっちの堤防沿いで取ってきたつくしが山のように積まれ、問答無用で爪が真っ黒になるまで袴を取り続けたっけ。
「つくしを食べると春が来たー、って感じがして幸せよね」、って言ってはしゃいでいるのは母一人であって、子供たちは「迷惑なんですけど。。。。。」、って毎年思っていたあの頃を思い出しました。
今年もきっと作っているのよね、お母さん。