東京では今週が桜の満開を迎えていますが、岡崎市にある葵桜は1ヶ月前の3月中旬が満開でした。
この写真は3月12日に撮ったものです。そう、東日本大震災の翌日です。
地震で都内の交通網が大混乱していた翌日に、東京から新幹線で2時間離れると、「ここは本当に同じ日本なの?」
と思うぐらい、のんびりした春の休日がそこにはありました。
ずっと自分の中で違和感があったので、この写真は今まで封印していたのですが、東京も桜が咲いたことだし、
岡崎の葵桜も見てもらおうと思って1ヶ月後に公開です。
今年で満10歳の桜は、10年前は何もなかった堤防沿いで堂々とした姿で花を咲かせています。
被災地にもいつかはこのような桜の花が咲くことを祈っています。
ところで数年前から始めたフリーマーケットは、今や桜見物のもう一つの目玉となっています。
商品は全て市民の善意で無料で提供されたもの。この収益は葵桜と彼岸花の育成のために使われ、今回は
売上金の一部は義援金として寄付されました。
商品を提供する人、それを売る人、それを買う人、みんなの善意が大きなパワーになっているのを感じます。