昆明で無差別殺傷テロが発生したいうニュースを見て、何年かぶりで
以前の会社の出張で行った昆明(Kuming)という町を思い出した。
何とも言えない不思議な街だった。
のんびり穏やかな雰囲気で、気候も南国風。
なんだけど、どこに危険が潜んでいるのか分からない緊張感を時々感じる町だった。
アスファルトの道から1本入ると、そこは全く舗装されていない道でバラック小屋が
立ち並び、朝でも昼でも、バラックの前に老若男女、何をするわけでもなくずっといる。
あまりの貧困に見てはいけないものを見てしまったようで、直視できない。
しばらく行くと、「雲南省昆明刑務所」なるおどろおどろしい文字が書かれた白壁が登場。
どこまで続くんだろう。。。というぐらいの巨大なサイズ。
あ~、やれやれとホテルに帰ってくると、赤ちゃんを抱いたアメリカ人らしき中年の夫婦に遭遇。
そういえば昨日の朝もアメリカ人が赤ちゃんを連れていたな~、と不思議に思っていたら、
あれは養子縁組をしているんだと教えられ、ビックリ仰天。
えっ、これって合法、非合法?何だか秘密めいたものを感じてドキドキ。
昆明オフィスで働く同僚が、「雲南民俗館」というテーマパークのようなところに連れて行ってくれた。
その時撮った写真がこれ。7年ぶりに見ると懐かしい。そして園内には、こんな張りぼての奇妙な造形物が
あちこちにあります。この色使い、安っぽさ、いいでしょ。堂々と作ってしまうところが腹が据わっています。
あちこちに少数民族のお姉さん、お兄さんがいて、ダンスの輪に入らされたり、竹棒の間をピョンピョンさせられたりしました。
お客をエンターテインしようとしているんだけど、適度な手抜き感とやる気のなさ感が中国っぽくって良かった。
いろいろな顔を持った昆明の一部しか体験できなかったけど、その奥深さは感じることができました。
一日も早くテロ問題が解決して、平和な街に戻るのを祈っています。