増上寺で行われた、法然セミナー2010「いのちの軌跡」に行ってきました。
これは美知子さんが、「クミコのコンサートがあるから行かない」と誘ってくれたもので、どこでやるのかと思ったら、増上寺の境内の中。
美知子さんが朝早くから並んで整理券をゲットしてくれたので、仏様のドまん前、最前列で拝む、のではなく、コンサートを聴くことができました。
いつもは住職のお経が鳴り響く境内が、照明で照らされ、オレンジ色の鮮やかなドレスを身にまとったクミコさんが現れると、会場が一気に光り輝きました。
クミコさんはシャンソン歌手という肩書きになっているようですが、ジャンルにとらわれずいろいろな曲を歌うようです。
もちろんオリジナルの曲も良かったけど、クミコさんが歌う、さだまさしの「いのちの理由」は良かった!(youtube はさだまさしバージョン)
http://www.youtube.com/watch?v=uazslF9E2vM
境内の厳かな雰囲気の中で聴くと、クミコさんの語りかけるような歌詞の言葉ひとつひとつが、深く深く伝わってきました。
「いのちの理由」も良かったけど、クミコさんが歌う「マイウェイ」も良かった!
「マイウェイはどうしても勝ち組の人の歌のような気がして、今まで歌うのがいやだったんだけど…」、という前説を聞いて、「あれっ、そういう歌詞だっけ?」と思い、改めて歌詞の内容を読んでみたら、確かにこれは勝ち組の人が、人生の終盤に差し掛かった頃に歌った曲かも。それに抵抗を感じる、クミコさんの普通の人の感覚が素敵ですよね。
マイウェイ
やがて私も この世を去るのだろう
長い年月 私は幸せに
この旅路を 今日まで越えてきた
いつも 私のやりかたで
こころ残りも 少しはあるけれど
人間(ひと)が しなければならないことならば
できる限りの 力を出してきた
いつも 私のやり方で
あなたも見てきた 私がしたことを
嵐もおそれず ひたすら歩いた
いつでも 私のやり方で
人を愛して 悩んだこともある
若い頃には はげしい恋もした
だけど私は 一度もしていない
ただ ひきょうなまねだけは
人間はみないつかは この世を去るだろう
誰でも 自由な心で暮らそう
私は 私の道を行く
このセミナーは、「生」と「死」に向き合うセミナーで、「おくりびと」の原作者である青木新門氏の講演を聞いていたら、生の先に死があることはすごく自然なことで、目をそらすのではなく、向き合いながら歩むという、当たり前なんだけど、なかなか気付けないことを教えられた気がしました。
いのちが永遠であったなら
あなたはどのように生きるでしょう
もしかしたら、毎日をただ漫然と
過ごすことになるかもしれません。
あなたが今、精一杯生きているとしたら、
それは、いのちに限りがあることに
どこかで気づいているからかもしれません。
誰にも等しく訪れる「死」。
それをいたずらに恐れ、
目をそらすのではなく、
向き合いながら歩む。
そうすることで
今ある「生」の輝きを、尊さを、
感じることができるはずです。
よりよく生きるため、
よりよく往くため。
何気ない今日が
何よりもいとおしくなる、
いのちへの気づきをお届けします。
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私の文章がsatoko の救いになったのであれば嬉しいです。私もsatoko のコメント見たら泣けてきた。いつもどうしているかなって思っています。一人で抱えきれないときはいつでも声かけてね。