徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

豪雨の朝、思ったこと

2012-07-12 17:41:57 | 熊本

 今朝、わが家から見た打越方面の風景。坪井川がオーバーフローして調整池の方へ流れ込んでいる。テレビでは盛んに「かつて経験したことのない大雨・・・」と繰り返している。被災された方々には本当にお気の毒でお見舞い申し上げたい。しかし、この「かつて経験したことのない大雨・・・」という表現がどうもピンとこない。僕らの世代は昭和28年の“6.26大水害”というのが原体験のように刷り込まれており、どうしてもそれと比較してしまうのである。昭和28年の時も恐ろしいような豪雨が降った。僕は小学2年生だったが、朝起きてから見た光景を今でも鮮明に憶えている。今から60年前の寺原や坪井には上の写真のように建物はなく、木造家屋がまばらに建っている程度だったが、まさに「ここは海か!」と見紛うような光景が広がっていた。ところどころに家の屋根部分だけが顔をのぞかせており、その上に救助を待つ人たちの姿もあった。そしてその人たちを救うべく小舟が何艘かさかんに行き交っていた。多くの犠牲者と甚大な被害をもたらした“6.26大水害”の後、様々な治水対策が行われたおかげか、今回はあの時のようなことにはならないだろう。しかし、まだ今夜も雨が降るというから油断はできない。