徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

竹久夢二の大正浪漫の世界をYouTubeで

2012-07-16 18:06:25 | 音楽芸能
 僕は5、6年ほど前に規工川祐輔先生の著書「評伝 海達公子」を読んでから、彼女を育んだ大正時代から昭和初期の文化について知りたいと強く思うようになった。規工川先生は直接教わったことはないが、僕が卒業した熊大附中にも在職されたというご縁もあって、先生が永年かかって調べ上げられた資料を見せていただいたり、図書館の文献を調べたり、ネットで情報検索したりしてきた。そんなある日、ネット検索で偶然辿り着いたのが“NAKACO”さんのブログ。ここではそれまでどこでも目にしたことがなかったような大正および昭和前期の文化に関するトリビアを知ることができ、より時代の空気感がわかるようになった。今、“NAKACO”さんのブログと相互リンクを張っていただいているが、“NAKACO”さんは本来イラストレーターのようで、ご自身のサイトやブログで自作のアニメーションなどを公開されているが、このほど、いよいよYouTubeデビューされたそうだ。下の「宵待草(関屋敏子)」などは竹久夢二の大正浪漫の世界を髣髴とさせて不思議な魅力に惹きつけられる。

▼NAKACOさんのサイト


百年前のオリムピック

2012-07-16 14:24:35 | スポーツ一般
 ロンドンオリンピック開会式まであと10日。日本期待のサッカーは2日先行して始まるのであと1週間と迫った。今年はまた日本が初めてオリンピックに参加した1912年のストックホルム大会からちょうど100年という記念すべき年でもある。その初参加した日本選手団2名のうちの一人、金栗四三さんはマラソンで3度世界記録を樹立し“日本マラソンの父”とも呼ばれる、わが熊本の誇るべき大先輩。また、このストックホルム大会では猛暑の中、途中棄権に終わったが、なんとその55年後、54年8ヶ月と6日5時間32分20秒3でゴールインしたというとてつもない記録も持っている。熊本県民総合運動公園陸上競技場の愛称「KKWING」のKKは「金栗四三記念」の略である。
 このストックホルム大会が開かれたのが5月5日から7月27日までというから日本はまだ明治時代、大会直後の7月30日に明治天皇が崩御、時代は大正へと変わる。
 もう一人の日本選手、陸上短距離の三島弥彦さんは100、200、400mに出場、いずれも予選敗退したがスポーツ万能の選手で、ストックホルム大会の日本代表選考会に飛び入り参加し、代表の座を射止めたという逸話の持主。三島さんの父親は旧薩摩藩士で後に警視総監を務めた三島通庸。栃木県令時代に那須野ヶ原を開墾した人としても知られる。僕が那須塩原(当時は黒磯)に在勤していた頃、子供たちを連れてよく遊びに行った西那須野町の千本松牧場というスポットがあるが、その周辺は三島という地区名が付いていた。
 この二人の大先輩から百年。はたして後輩たちはどんな活躍を見せてくれるだろうか。
※写真はストックホルム大会参加当時の金栗四三さん