徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

写真のチカラ

2014-03-05 17:58:18 | イベント
 熊本大学五高記念館で行われている写真展「冨重写真所と熊本の近代化」を見に行った。冨重写真所の写真展はこれまで3回ほど見ているが、今回は特にポスターに使われている写真(下に掲載)に強く惹かれた。何の写真だろうと説明を読んでみると、場所はなんとわが母黌・済々黌ではないか。明治35年に熊本で行われた陸軍特別大演習の際、五高の隣に新築された済々黌校舎が外国の駐在武官宿舎として使用されたとある。われわれの時代には既に校舎は建て替えられていたが、初代校舎の前で演習視察から帰って来たと思しき外国武官たちの乗馬姿に時代を感じる。
 展示されている写真の多くは、すでに写真展や写真誌で見たことのあるものだったが、明治時代や大正時代の熊本市内の写真の前では、自ずと現在の風景をダブらせながら見入っていて、時の経つのを忘れてしまう。写真というのは、どんなに言葉で説明されたり、文章を読んだりするよりも、人を納得させる強いチカラを持っていることをあらためて感じた。


ポスターをデジカメで撮影させていただきました


熊本大学五高記念館


帰りに立ち寄った泰勝寺跡(立田自然公園)入口の早咲きの桜