徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

今年も「海達公子まつり」が・・・

2014-03-07 17:19:02 | 文芸
 昭和8年3月26日、16歳の若さで世を去った少女詩人・海達公子。今年も荒尾市では彼女の命日を期して「第5回海達公子まつり」が開かれる。
 大正5年、徳島県阿部村の行商人(通称いただきさん)だった母の行商先、長野県の飯田で生まれ、炭鉱の町、熊本県の荒尾で育った公子は小学校に入ると間もなく父の指導で自由詩や童謡を作り始める。文芸誌「赤い鳥」に頻繁に投稿し、その多くが選者の北原白秋に賞賛された。また童謡誌「金の星」の誌上では選者の若山牧水からも高く評価された。しかし、女学校卒業の春、その才能は大きく花開くことなく、16年の短い生涯を閉じる。あとには5000編の詩と300首の短歌が残された。
 その公子と若山牧水が初めて対面した時のエピソードが面白いのであらためて紹介したい。