徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

そよ風のようなひと

2018-09-20 10:42:35 | スポーツ一般
 3日前の月曜日、祭りは終わったものの連休最終日とあって、上通りの人出は多かった。そんな人波をかいくぐるように、ふっと車椅子の女性が現れた。その瞬間、「中尾さんだ!」とわかった。中尾さんとは、かつて三段跳びなどのトップアスリートとして活躍したが、不幸な事故により現在は車椅子のパラ陸上選手としてメディアでも度々話題になっている人である。僕は彼女がトップアスリートだった頃、陸上競技場では何度も見ているが、車椅子に乗っている姿をナマで見たのは初めてだったのでちょっと不思議な気がした。さわやかな笑みをたたえた彼女はふっと人波の中に消えた。そよ風が頬を撫でて通り過ぎたような気がした。