徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

USAウォーターポロ フィーチャリング “バート・ランカスター”

2011-03-16 16:49:37 | 水球
 水球専門のブログ「Water Polo Legends」で貴重なビデオを発見した。なんとあのハリウッドの大スター、バート・ランカスター(1913-1994)がホストを務める水球の教材ビデオが存在していたのだ。1964年の東京オリンピックで予選リーグ敗退という成績に終わったアメリカ水球委員会は、アメリカの水球を強化するため、水球王国のハンガリーからガボール・ナジを招聘し、この教育ビデオを作ったらしい。たしかにこの頃のアメリカの水球チームがたいしたチームじゃなかったことは、僕はこの目で見て知っている。オリンピック前には日本代表ともテストマッチをやったが、間違いなく日本の方が実力は優っていた。今日では世界のトップクラスの力を持つようになったアメリカ水球はこんな努力もやっていたわけだ。それにしても、この当時のバート・ランカスターといえば、ハリウッドからヨーロッパに活躍の場を広げていた時期。こんな全盛期のアカデミー賞俳優を教材ビデオに使うなんて、やっぱりアメリカという国はすごい!




「山猫」(1963)ルキノ・ヴィスコンティ監督
バート・ランカスターとクラウディア・カルディナーレ

朝ドラ「カーネーション」を占う ~ 「火の魚」の見方 ~

2011-03-15 12:51:36 | テレビ
 明後日17日(木)にドラマ「火の魚」がBShiで放送される。NHK広島放送局制作のこのドラマが全国放送されるのは、総合とBSを合わせ、たしか4回目か5回目だ。やはりそれだけ視聴者からの要望が多いのだろう。僕も観るのは今度が3回目となる。でも今度はちょっと違う見方をしてみたい。それは、このドラマの脚本を担当した渡辺あやとヒロインの尾野真千子が、秋からの連続テレビ小説「カーネーション」で再びコンビを組むことが決まったからだ。もちろん二つのドラマは、時代背景もヒロインの役柄も違うが、凛とした女性を描くことにおいては同じ。二人がどんな物語を紡いでいくか、そんなことを想像しながらもう一度「火の魚」を観てみたい。
【火の魚】
 平成21年度文化庁芸術祭大賞受賞作品。かつて東京でベストセラー作家として鳴らし、今は瀬戸内の島で暮らす頑固な老作家のもとに、東京の出版社から新しい女性編集者がやってくる。担当が代わったことに納得がいかない老作家は女性編集者を追い返す。というプロローグから始まり、二人は衝突を繰り返しながら、やがて心が通い合うようになる。しかし、二人には過酷な運命が待っていた。

大地震と新幹線開通

2011-03-14 15:19:10 | 時事
 今回の大地震は日本の歴史上でも未曾有の大災害。まさしく国難であり、国民あげて被災地および被災者の支援に当るべきだ。しかし、僕らにとって現実にできることと言えば、義援金を送るくらいしかない。僕もさっそく些少ながらも送らせていただいた。
 熊本では12日(土)が九州新幹線が開通するという、歴史的な日だったが、祝賀ムードの自粛ということで、記念イベントは軒並み中止となった。これはやむを得ない措置だったことは理解する。しかし一方では、この新幹線開通に事業再生をかけている人たちがいることを忘れてはいけない。それらの人たちにとって記念イベントはブースターの役割をするはずだった。今まで長い歳月と労力を費やして準備してきた多くの人たちの苦労を無にしてはいけない。その意味において、メーンイベントと目されていた「城下町くまもと時代絵巻」が中止ではなく、延期の方向であることは喜ばしいことだ。いったん停止したものを再起動するには相当のエネルギーが必要かもしれない。しかし、「新幹線開業を発射台に」しようとした「新幹線くまもと創り」の戦略から言っても、記念イベントをリスタートさせるくらいの気概がなければ、新しいくまもと創りなどありえない。


大地震報道を見ながら感じたこと

2011-03-13 09:39:19 | 時事
 昨日は風邪をひいたこともあって、一日中、テレビの地震報道を見て過ごす。どこのチャンネルに回しても同じような報道ばかり。ある被災者が言っていた。「人目をひく映像ばかり繰り返すのではなく、あまりスポットの当っていない地域の映像も映してほしい!」。たしかにそうだ。CMはないんだから、視聴率を気にする必要は無いはずだ。こんな国レベルの危機の時は、総務省が指導して各テレビ局の役割分担を決めたらいい。これでもか、これでもかとばかりに衝撃的な映像を繰り返し見せられたら被災者もたまったもんじゃないだろう。
 番組にはいろんな専門家が登場して解説してみせる。中には首を傾げたくなるような方もいる。ある専門家など、地震が起きてかなり早い段階に、「阪神淡路大震災の経験があったから、この程度の死傷者で済んだ・・・」みたいなことを言っていた。聞きながら、まだこの段階で何の根拠があって言うんだろう、と思ったりした。阪神淡路大震災を上回る死傷者が出る可能性だってまだ残っている。
 電力会社というのは、原発事故が起きる度に事実を隠したり、嘘をついたりしてきたから、何の説明を聞いても信用できない。悲しいことだ。安全設計の想定を超えた災害だから、と言われてもなぁ。あきらめなさいということか。しかも、それを管轄する経産省の担当者が記者会見の場で電力会社の説明に疑問を呈するようなことを平然と言う。つい「オイ、オイ!」とツッコミたくなる。
 記者会見で度々登場する政府のスポークスマンである枝野官房長官、正直、今この人が官房長官の職にあってよかったと思う。おそらく不眠不休だと思うが、若いし、話は明快だし、もしあのコワモテのオッサンがまだ官房長官だったらと思うと、天の配剤かなとも思ってしまう。

東北地方太平洋沖地震!

2011-03-11 19:51:15 | 時事
 こんな凄まじい光景は初めて見た。自然の猛威の前には人間は全く無力であることを今さらながら思い知らされた。明日の九州新幹線全線開業を前に、リレーつばめのラストランの写真でも撮ろうと、母と家内を連れ立って田原坂に向かう車中、どういうわけだか、日本でもまた大きな地震が起こりそうだな、なんて話をしながら行った。写真を撮ってから事務所で待っていた母たちと合流すると、なんと「大地震が東北の方であった!」という。あまりの偶然に驚いたが、帰りながらラジオの速報を聞くと、地震と大津波の被害は東北地方だけにとどまらず、日本全国に及んでいるという。これで、九州新幹線全線開業の祝賀ムードも吹っ飛んでしまった。さっそく九州新幹線全線開業のイベントはすべて中止になったというテロップが流れる。いろんな意味で忘れられない日になりそうだ。
※各地の被災者の皆様に心よりお見舞申しあげます! 


こんなステキなにっぽんが ~ 愛知川のびん手まり ~

2011-03-10 15:54:43 | テレビ
 NHKの「こんなステキなにっぽんが」で滋賀県愛荘町愛知川(えちがわ)に伝わる伝統工芸品「びん手まり」を女優の市川実日子がレポートしていた。20年ほど前になるが僕は彦根市の高宮というところに住んでいた。高宮と愛知川はともに中山道の宿場町として栄えた町で、約8キロほどしか離れていない。中山道の64番目と65番目の宿場町で、いずれもそこかしこに往時の風情が残っている。愛知川には愛知高校(えちこうこう)という高校があり、何度かリクルートで訪問したこともある。しかし、その当時はこの伝統工芸品「びん手まり」のことを知らなかった。こんな素晴らしい伝統工芸品のふるさとに行きながら、何も見ることなくこの地を去ってしまったことが残念でならない。


滋賀県の「ぶどうの会さんのブログ」より拝借した写真です。


中山道(木曽街道)愛知川宿、愛知川に架かる無賃橋を旅人が渡る様子(歌川広重)

啓翁桜(ケイオウザクラ)異聞

2011-03-09 19:29:15 | その他


 わが家の啓翁桜が薄いピンク色の可愛らしい花を咲かせた。この早咲きの桜は、今年も間違いなく、桜の季節がやってきたことを知らせてくれているようで、見るとなぜかホッとする。
 この啓翁桜、生まれたのは福岡県久留米市、生みの親は吉永啓太郎さんで、同じ久留米の弥永太郎さんが、吉永さんを敬って啓翁桜と名付けた、と聞いていた。ところが、吉永さんは、正しくは良永敬太郎という名前で、桜の名前も「敬翁桜」が正しいらしい。どうも、話が伝わっていくうちにどこかで間違って伝わったのだろう。この良永さんが住んでいたのは久留米市内から日田に向かって車で10分ほど走った耳納連山の麓、豊かな田園が広がる風光明媚なところだ。数年前、「Watch with Me ~卒業写真~」という映画があったが、そのロケ地となったのはその辺り一帯なので、映画をご覧になった方は雰囲気がおわかりだろう。

※写真は「Watch with Me ~卒業写真~」の一場面

Sweet Memories(スウィート・メモリーズ)

2011-03-08 18:27:32 | 音楽芸能
 松田聖子の歌のなかで最も好きなのは「Sweet Memories」であることは前にもブログに書き込んだことがある。まぁ、だいたい松田聖子ファンの多くが「Sweet Memories」を彼女のベストソングにあげるようだ。
 その「Sweet Memories」の素敵なピアノ演奏に、「種山壮」さんのブログで遭遇した。弾いているのはアメリカの女性ジャズピアニスト、ビージー・アデール(Beegie Adair)。僕らよりもずっと先輩のようにお見受けするが、メロウでアンニュイ感漂よう音色はたまらない。何度も何度も繰り返して聴いた。


■前に書き込んだブログ記事
 Sweet Memories 松田聖子

遂に朝ドラのヒロイン役を射止める! ~ 尾野真千子 ~

2011-03-07 22:14:29 | テレビ
 NHKが今年の秋から放送する朝の連続テレビ小説「カーネーション」のヒロインに、尾野真千子が起用されることが決まった。先日、脚本に渡辺あやが起用されることが発表された時、なんとなくそんな予感があった。二人は一昨年、NHK広島局制作の「火の魚」で組み、国内外で数々の賞を受賞している。尾野真千子にとっては永年の夢がかなったわけだが、朝ドラヒロインのキャスティングとしては、今まであまりなかった、キャリアのある実力派の起用だ。デビュー作の「萌の朱雀(1997)」の頃から見ているが、地味ながらも着実にキャリアアップしてきた。今年は30歳になる節目の年だそうだが、今回の朝ドラがまた一つ、彼女の大きなキャリアになるだろう。
「火の魚」再放送 3月17日(木)19:00~19:53 BShi


河瀬直美監督の映画「萌の朱雀」でデビューした16歳の頃


すっかり風格を感じさせる最近の尾野真千子

トゥルー・グリット(True Grit)

2011-03-07 16:24:04 | 映画
 どっかで聞いたことがある題名だな~と、ずっと思っていた映画「トゥルー・グリット」。今日になってやっと気がついた。あのジョン・ウェインがアカデミー賞主演男優賞を獲った西部劇「勇気ある追跡(1969)」の原題じゃないか。さっそくネットで調べてみたら、やっぱり同じ原作のリメイクであることがわかった。それと同時に、高らかに謳い上げるグレン・キャンベルの主題歌が頭の中に湧き起こってきた。最近は滅多にお目にかからなくなった新作の西部劇。たまに見る新作の西部劇も、やっぱり往年の西部劇の雰囲気を味わうことは出来ない。しかし、今度のリメイク版「トゥルー・グリット」は前作と比較する意味で観てみたい。ジョン・ウェインがやった隻眼の保安官をジェフ・ブリッジスが、グレン・キャンベルがやった若いテキサス警備隊員をマット・デイモンが、そして少女マティを新人ヘイリー・スタインフェルドが演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。


「リレーつばめ」その役割を終える・・・

2011-03-06 13:03:06 | 熊本
 今週末の12日(土)にはいよいよ九州新幹線全線開業。熊本も祝賀ムードに包まれている。一方、2004年の一部開業以来7年間、博多-新八代間をつないできた「リレーつばめ」は3月11日(金)をもって運行終了、静かにその役割を終える。実は僕はこの「リレーつばめ」を利用したことが無い。にもかかわらず、この「リレーつばめ」には妙な親近感を覚えるのだ。それは、わが家から玉名までの往来にはほとんど、県道・熊本田原坂線を通るのだが、この路線はかなりの部分をJR鹿児島本線と並行して走っており、上り下りの「リレーつばめ」を頻繁に見かけていたからだ。特に田原坂の辺りで、田原坂トンネルを出てきた「リレーつばめ」が田園の中を走る風景はまさに絶景。「肥後の風」さんがYouTubeに投稿した映像を見ていると、もうこの風景が見られないのかという感慨が湧いてきて胸がつまる思いだ。


熊本城“桜の馬場 城彩苑”オープン!

2011-03-05 17:36:57 | 熊本
 今日、熊本城“桜の馬場 城彩苑”がオープンしたので、さっそく行ってみる。観光立県を目指す熊本の意気込みが感じられる観光施設だ。桜の小路には熊本県の産品を売る店や飲食店が並び、「湧々座」では熊本の歴史や文化を見たり体験したりできる。われわれ県民が行っても十分楽しめる施設だ。さて問題は、この施設が熊本城の観光客を熊本市内へと導く流れをつくり、滞在時間を延ばす働きをするかどうかだ。ある面では、ここですべて用が足り、かえって滞在時間が短くなる可能性だってありうる。オープン後の観光客の流れを十分調査する必要がありそうだ。
桜の馬場 城彩苑全景


郭をイメージさせる正面入口


レトロな商家が並ぶ桜の小路


桜の小路を進むと元気な呼び込みの声がかかる


中庭の舞台では様々なアトラクションが行なわれていた。写真は必由館高校の和太鼓部


湧々座の中ではいろんな歴史体験が出来る


今日は熊本のテレビ各局の取材合戦の様相


昼前には入場者がどんどん増え始める

山田洋次監督が選んだ日本の名作百本!

2011-03-04 16:13:03 | 映画
 4月から、BSプレミアムで放送が始まる「山田洋次監督が選んだ日本の名作百本」。まず今年は、家族をテーマにした50本が放送される。リストアップされた50本を眺めながら、「ん!」と思わず首を傾げる。やっぱり選びにくいのか、家族モノの名匠山田監督、自分の作品は「家族」1本のみ。当然入れてもおかしくない「息子(1991)」を始め、数々の山田作品が入っていないのはとても皮肉だ。まぁそれでもいずれ劣らぬ名作揃い。中でも僕が特に好きな10本を選んでみた。
    東京物語(1953)小津安二郎
    二十四の瞳(1954)木下惠介
    無法松の一生(1958)稲垣浩
    生きる(1952)黒澤明
    雨月物語(1953)溝口健二
    おかあさん(1952)成瀬巳喜男
    おとうと(1960)市川崑
    家族(1970)山田洋次
    キューポラのある街(1962)浦山桐郎
    裸の島(1960)新藤兼人

九州新幹線開業で玉名の再生なるか!?

2011-03-03 14:19:38 | 熊本
 僕にとって母の実家がある玉名もふるさと。九州新幹線開業で玉名の町がどう変わるのか、とても気になっている。新玉名駅の前を何度も通ってみたが、今の状態は、東海道新幹線開通の2年後に降り立った岐阜羽島駅を思い出してしまう。
 玉名はかつて「高瀬町」として、そして「立願寺温泉」がある町としてとても栄えた町。戦後間もなかった僕の幼い頃は、まだその面影が残っていた。また母の実家がある大浜の町には大きな蔵のある屋敷が建ち並んでいたことを想い出す。
 そんな玉名で、九州新幹線開通に町の再生をかけ、その目玉にしようと、地元で多く採れる「薬草」を使った旅館料理の開発に勤しむ人々の奮闘ぶりがテレビで紹介される。

■3月4日(金)21:00~22:00
■BSジャパン 「ガイアの夜明け『再生をかけて…100年に一度の町おこし』」


昭和初期の高瀬の町の賑わい


昭和8年、桜並木が美しかった錦川沿いの道(現在の玉名地域振興局前)


大浜のかつての繁栄ぶりについては、大浜飛行場跡の入口附近に建てられたボードに詳しい説明がある。その一部を紹介すると

【歴史と廻船問屋街】
 江戸時代肥後藩の米は四蔵米の一つとして、その主産地は菊池川流域一帯であり、隈府、山鹿より積み出し高瀬町の藩倉に納め、さらに回船によって運送された。
 然るに、中期頃に至り経済発展と河川の堆積作用とのため、高瀬は漸次港としての機能を失い、3キロ下流の大浜が急速に港町として形成されたのである。大浜町では、大坂屋、長崎屋の船問屋を始め、俵屋、油屋、綿屋などの集散荷問屋を中心として、久吉丸、神亀丸、民吉丸、皆徳丸、栄喜丸など30数隻の上行きと称する中型船及び平田舟を有し、340余戸の住民殆どがかかわる経済活動の関係者であり、特色ある港町の景観を呈していて“浜千軒”と呼ぶに至る賑わいを呈していた。


多くの廻船が往来した大浜の港


かつてはこんな家々が建ち並んでいた大浜の町

東急旧5000系“青ガエル”に43年ぶりに乗る!

2011-03-02 20:20:38 | 熊本
 大学を卒業して以来だから、43年ぶりに“青ガエル”に乗った。走っている姿はほとんど毎日のように見るのだが、上熊本-北熊本間を電車で移動するなどということは普段はまずない。今日、北熊本の電器店に行く時、ふと「そうだ!電車で行ってみよう!」と急に思いついた。思えば学生時代の四年間、東急東横線の元住吉から渋谷まで、毎日この“青ガエル”で通学した。今日はわずか10分足らずの乗車だったが、僕にとっては、いってみれば“旧友”との再会のような気がした。
 それにしても熊本電鉄の従業員の無愛想はなんとかならんか。九州新幹線が開業し、“青ガエル”を見に来る“テッちゃん”も増えるかもしれないのに、あれじゃぁ、とんだくまもとサプライズだ。