tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

東京ミッドタウンのランチ

2007年07月31日 | グルメガイド
噂の「東京ミッドタウン」(港区六本木~赤坂)を訪ねてきた。

市ヶ谷に移転した防衛庁の跡地に誕生した複合施設で、六本木ヒルズも近い。ここに都内で最も高い「ミッドタウン・タワー」など5棟が建つ。設計は安藤忠雄建築研究所などが担当し、企画・運営は三宅一生デザイン文化財団、というおシャレなビル群である。
http://www.tokyo-midtown.com/jp/index.html

この中には、レストランやカフェだけも60店舗もある。私が目をつけたのは、広い芝生に面した「ユニオン・スクエア・トウキョー」(ガーデンテラス B1)。レストラン評論誌「ザガット・サーヴェイ」(ニューヨーク版)で、よくトップに選ばれるレストランの姉妹店で、日本初上陸だ。
http://e-food.jp/roppongi_blog/archives/2007/01/tokyo_midtown.html

季節の素材を生かしたイタリア料理と大胆なアメリカ料理を融合させたマイケル・ロマーノ氏が、両店のエグゼクティブ・シェフを務める。今はロマーノ氏が来日中とかで、期間限定(7/23~29)の特別メニューが出ていた(12000円のスペシャル・ディナー)。
http://allabout.co.jp/gourmet/eatoutwomen/closeup/CU20070423A/index.htm

さて、この日のランチ(3500円のコース)の内容は
1.オレンジのマリネ or 和牛のカルパッチョ
2.魚(南房総千倉産)のグリル or 鶏肉(福島産川俣軍鶏)のロースト
3.柚子のチーズケーキとレモンのジェラート、コーヒーor紅茶

色鮮やかな和牛のカルパッチョを平らげたあと、写真の鶏肉ローストが出てきた。胸肉(向かって左)とモモ肉の2種類を焼き、そこにたっぷりのキノコ(エリンギやしめじなど)や野菜が添えてある。アメリカ的にボリュームもあって、とても美味しい。デザートもコーヒー(スタバ風の味で、お代わり可)もたっぷり楽しめた。

なお南房総千倉産の魚とは、ここの漁師とお店が契約し、その日に獲れた最も良い魚を送ってくるそうだ。魚種が定まらないので、魚料理はこのように表示するそうだ。

メニューで興味深かったのは水(Bottled Water)で、ペリエ(750ml 1200円)、サンペレグリノ(500ml 1000円)、パンナ(同)という銘柄が並んでいる。コップの水も十分美味しいのだが、ニューヨーカーは水の銘柄にも凝るようだ。奈良で「天川村のごろごろ水」、「川上村三之公の源泉」、「十津川村の天然水」などが選べたら面白いのだが。

この店は、ウェイトレスのサービスも素晴らしい。「もてなしの心」のお手本のようだ。テーブル付きのウェイトレスが、メニューの説明やお店の由来、ミッドタウンの歩き方まで教えてくれる。水やパン(のお代わり)のサービスも行き届いている。支払いもテーブルで済ますことができる。

東京ミッドタウン全体は、いかにも都会派の若者に支持されるような造りになっているので、六本木ヒルズとともに一度は訪ねてみたいスポットだ。

なおミッドタウンのランチタイムはとても混雑するので、早い時間帯に入ることをお薦めする。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「仏像の道」展

2007年07月30日 | 仏像
「…釈迦牟尼(シャカムニ)は 美男におわす 夏木立かな」

7/28(土)東京国立博物館(上野公園内)を訪れた。7/27から「仏像の道―インドから日本へ」という新展示が始まっていたからだ。しかも別途料金(たいてい1500円)のかかる「特別展」ではなく、追加料金無料の「平常展示」という太っ腹だ。高校生以下はもともと入館料無料なので、全くタダでこの貴重な展示が見られることになる。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00

パンフレットには《誕生の地ガンダーラから中国、朝鮮半島、奈良時代の日本まで各地の仏像を選び、その歴史を展望する新しい平常展示です》《ひろい館内のたくさんの作品―きっと思いがけない出会いがあります》とある。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=4467

確かに、ガンダーラ(パキスタン北西部)や中国の石仏、朝鮮半島のごく小さな金銅仏など、見たことのない仏さまがずらり勢揃いしていた。日本からは法隆寺の如来坐像や薬師寺の聖観音菩薩立像(実物大のレプリカ)などが出展されている。

展示場所の「本館特別5室」で、最も人だかりの多かったのが写真の仏さまだ(ガンダーラ・如来坐像 2世紀)。入ってすぐの場所に展示されていて、女子中学生とおぼしきグループがカメラ付き携帯でパチパチ撮影していた。

仏さまがイケメンなこと、中学生が仏像に興味を示していたこと、そして写真撮影が可能なこと、という3つの点で驚いた。どうやら夏休みの自由研究に訪れたようで、説明板なども撮っている。

係の人に確かめると「写真を撮っていただいて結構です。ただしフラッシュはご遠慮下さい」とのこと。で、あわてて私もカメラを取り出したというわけだ。あとで館内の表示をよく見ると、「フラッシュ、三脚使用不可」という貼り紙があった。全く写せないところは「撮影禁止」と出ているので、区別できる。

さて冒頭の短歌は「鎌倉や 御仏(みほとけ)なれど…」の後半部で、与謝野晶子の歌だ。(三浦半島在住の南都さんには申し訳ないけれど)鎌倉の大仏さまが美男とは思わないが、この仏さまはハンサムだ。傷もなく、ほぼ彫られた当時そのままのお姿である。東寺(京都)の帝釈天像を連想させるが、向こうが京風の美男なら、こちらは洋風の美男である。
http://www.tonkatsuichiban.com/map/Toji1/taisyaku.html

館内には美女の観音さまもいらっしゃった。こういう仏さまの見方は邪道なのかも知れないが、信仰の対象であると同時に彫刻作品でもある仏像の鑑賞法は(不謹慎な態度でさえなければ)、人それぞれで良いと思う。

仏像の本場・奈良県内の中学生で、仏さまを自由研究のテーマに選ぶ生徒がどれほどいるのか知らないが、ぜひ東京の生徒に負けず、仏さまに興味を持って勉強してほしいものだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外資系ホテル「コートヤード・バイ・マリオット」を初体験

2007年07月29日 | 奈良にこだわる
7/4、奈良市の藤原昭市長は、JR奈良駅前の市有地に、米国系ホテル「コートヤード・バイ・マリオット」を誘致すると発表した。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/40861.html

開業は、平城遷都1300年事業がスタートする2010年4月。奈良県内への外資系ホテルの進出は初めてだ。
http://www.nikken-times.com/new/1184057615.html

このホテルは地上11階、地下1階(延床面積=約1万7千㎡)、高さは約40m。奈良らしい和のイメージを生かした外観や内装にするそうだ。客室数は297室(31㎡のツインルーム中心)、平均客室単価は1万6000円。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1183443684047&SiteID=0000000000000&FP=toppage

新聞に載った完成予想図だけではイメージがつかめないので、上京の折(7/27~28の1泊2日)、試しに泊まってみた。予約を入れたのは「コートヤード・バイ・マリオット 東京銀座ホテル」だ。

何でも、マリオットホテルの「コートヤード」ブランド日本第1号店だそうで、旧「銀座東武ホテル・ルネッサンス東京」が本年4月にリニューアルオープンしたものだ。なお「コートヤード」は英語で「中庭」のことで、ビジネス・観光両用のホテル、という意味のようだ。

東京銀座ホテルは、地下鉄東銀座駅から徒歩2分という便利なところにあった。周囲はオフィス街だ。地上11階、地下1階。客室数は197室と、奈良にできるホテルとほぼ同規模だ。披露宴会場や挙式場もある。
http://www.marriott.co.jp/Channels/globalSites/propertyPage/JAPAN/TYOCY

外観は素っ気ないビルだが、ロビーやフロントはやや豪華だ。私は17.8㎡のシングルB(最も安い13.3㎡のシングルAよりやや広い。A料金でBを使用させてくれた)に泊まった。部屋にはミニバーが付いている。朝食付・税サ込で17,656円だった。

写真は朝食時の1階・洋食レストランだ。外国人が多くて驚いた。欧米人のほか、東南アジアや中近東の方が混じる。食事も、見たことのない野菜やドレッシング、珍しい魚料理、オートミールなどが並んでいた。オートミールは初めていただいたが、胃に優しくて美味しいものだ。料理は(パサパサの白ご飯を除けば)十分旨かった。普段は食べないヨーグルトや果物も、たっぷりいただいた。

フロントで聞くと、ビジネス利用の外国人が多いということだが、この朝(土曜日)は外国人観光客の姿がよく目についた。夏休みで来ている人も多いのだろう、家族連れの方もいた。各部屋の新聞受けを眺めてみると、3分の1くらいが英字新聞(ヘラルド・トリビューン紙)だった。

このホテルは、奈良でいうと「ホテル日航奈良」と「ホテルサンルート奈良」のちょうど中間クラスという感じで、特に「高規格・高品質」というものでもない。限られた敷地に多くの部屋を効率よく並べたという感じだ。

マリオット・インターナショナルは、世界で約2800件ものホテルを展開している(70か国・地域。日本では6件ほど)。外国語のホームページも充実しているから、奈良が力を入れるインバウンド(海外からの誘客)には適しているだろう。外国人観光客は、奈良にとって期待のマーケットである。このホテルの海外への情報発信力・集客力に注目したい。
http://www.marriott.co.jp/Channels/globalSites/default.mi?country=JAPAN
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

源流の森を歩く

2007年07月25日 | 奈良検定
昨日の火曜日(7/24)、休暇を取って川上村(奈良県吉野郡)を歩いてきた。これは「奈良まほろばソムリエ検定 体験学習プログラム」(奈良商工会議所主催)の一環だ。

奈良検定2級合格者が1級を受験するための条件として、少なくとも1つはこのプログラムを履修しなければならない。「5.源流の森を歩く」というこのプログラムは、吉野川(紀ノ川)源流にある原生林「三之公(さんのこう)天然林」を歩くガイド付きツアーだ(参加者=25名の老若男女。一般には入山できない)。

集合は近鉄大和上市駅(9:00)または村内の森と水の源流館(9:30)だった。私はこのプログラムに参加する会社の先輩の車に同乗させてもらい、直接源流館に向かった。天気は快晴、絶好のウォーキング日和となった。

歩く距離は4kmほどだ。山道や川沿いなので、長袖シャツに軍手、ズボンの裾は靴下に入れ、靴下の周囲には石鹸を擦り込む。これは蛭(ヤマビル)対策なのだ。

源流館でマイクロバスに乗り換え、1時間ほど走ると登山口に着く。小さな祠(ほこら)で山の神様にお祈りしてから、山に入る。平坦な山道を40分ほど歩くと、写真の場所に到着した。

バスを降りたときは猛暑だったが、ここは自然の冷気でとても涼しい。川の水は底まで澄み渡っていて、飲むとかすかに森の香りがする。急いでカメラを取り出したが、周囲は目移りがするほど、素晴らしい被写体ばかりだ。重い三脚を担いできた甲斐があった。

ツアーはこのあと少し歩き、やや広い河原で昼食休憩。トガサワラ(マツ科の樹木)、栃、朴(ほお)などの古木が川を囲み、その間に苔むした巨石がごろりと横たわるという、原始の森の景観を楽しみながら弁当を食べた。何だか縄文人の気持ちになってくる。

そこから少し奥まで、道なき道をさかのぼってから引き返した。ツアー中は、源流館の職員さんが丁寧にガイドしてくれるので、森の生態や周辺の歴史などがとてもよく分かった。滑りやすい沢を歩くのはちょっと厄介(今も筋肉痛)だったが、落伍者もなく無事、全員バス乗り場まで引き返せた。

森を歩くことで、環境保全や水源保護や林業問題など、いろんなことが見えてきた。とりわけ途中の杉の人工林で、間伐が不十分だったり、間伐材が伐られたまま放置されている様子を見ると、改めて林業の将来が不安になってくる。

ちょうど今朝(7/25)の日経新聞「エコー」欄(近畿経済面)に、京都銀行の柏原頭取が登場していて、木材輸出国が《関税引き上げなど輸出制限に取り組み始めており、いずれ国内産木材の方が価格が安くなると分析》し、《「林業は必ず再生する」と言い切る》と出ていた。

そうなれば、この伝統ある川上林業もかつての活気を取り戻すに違いない。林業と、日本三大人工美林・吉野杉林の再生を期待している。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季のせの「辛味大根そば」

2007年07月23日 | グルメガイド
家でそば(通販で取り寄せた乾麺)をよく食べるが、続けて食べていると単調になるので、トッピングをあれこれ変えている。

最も気に入っているトッピングは「大根おろし」で、先っぽの辛いところを「辛味(からみ)大根」風に使う。ワサビや土生姜とはまた違ったピリ辛味は、食べていると元気が湧いてくるし、「大根おろしに医者いらず」の格言通り、暑さで弱った胃腸の働きも整えてくれる。

辛味大根そばを初めて食べたのは、「季のせ」(奈良市東寺林町)だった。この店は奈良町の入口、ならまちセンターのすぐ南側にある。古い民家を思わせる内装がとても落ちつく。この店のそばは信州産と常陸産をブレンドし、天川村の名水「ごろごろ水」でこねあげている。店主の木野瀬さんは、まだ30代という若さだ。
http://www.narakko.com/gourmet/U60054.html

激辛の大根おろしは、そばの甘味や鰹ダシの効いた辛口のツユとよくマッチして美味しい。辛味大根そばは、福井から北陸あたりでポピュラーな食べ方だそうだが、普通の大根では、これほどの辛さは出せない。

季のせの辛味大根そばは900円(=写真)、普通のもりそばは650円だ。そば(八割)を十割にする場合は、100円増しだ。

ご飯もの(炊き込みご飯300円)、酒の肴(揚げ出し豆腐300円、たこor甘エビのからあげ400円)、そば御膳(そばがきの揚げ出し、冷奴、炊き込みご飯ともりそば 1200円)などもあるので、昼も夜も利用できる。奈良町散策のついでに立ち寄るのにも、とても便利だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする