tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

月刊奈良(2024年4月号)は、まるごと「紀伊山地の霊場と参詣道」特集!

2024年03月31日 | お知らせ
わが家に、『月刊奈良』2024年4月号(現代奈良協会刊)が届いた。今回は、「紀伊山地の霊場と参詣道」特集号だ。今年7月には、吉野大峯を含む世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が、登録20周年を迎える。「編集後記」には、

4月号をお届けします。本号では世界遺産登録から20年を迎えた「紀伊山地の霊場と参詣道」を特集しました。奈良県では3件目となる南部地域に嬉しい登録でした。当時のことを伺いたくて、中心的に活動されていた当時は金峯山寺の執行長だった田中利典師にもご寄稿いただきました。

明るい性格の師は笑い飛ばしながら話されましたが、かなりご苦労されたことは行間からうかがえます。是非、世界に誇る吉野山をこの春満喫してください。


ページをめくると、金峯山寺 五條良知管領や、大峯山前鬼 小仲坊 五鬼助義之住職へのインタビュー記事とともに、世界遺産登録の立役者である金峯山寺 田中利典長臈(ちょうろう)の「回顧録」が掲載されていた。

小見出しを拾うと、運は動より生ず/役行者大遠忌事業が契機(平成12年=2000年)/世界遺産ってなに/動き出せば誰かに会う、そしてどこかに連れて行ってくれる/世界遺産の第一の門番(カストーディアン=custodian)を目指す!

詳しくは、本誌をお読みいただきたい。今年6月、奈良まほろばソムリエの会は田中利典師をお招きして、世界遺産登録20周年を記念したご講演をお願いしている。どんなお話が飛び出すか、今から楽しみだ。

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田中利典師の「蔵王供正行/第22~23日 有り難い vs 当たり前」

2024年03月30日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈蔵王供正行22~23日目 「有り難い」〉(師のブログ 2015.5.23 付)である。「有り難い」の反対語は「当たり前」。生きていること、生かされていることは、実は「希有なこと、不可思議なこと」。
※写真は吉野山の桜(2022.4.7)。町の開花情報(2024.3.29付)では下千本で「蕾膨らむ」

それを忘れると、傲岸不遜(ごうがんふそん)な「当たり前」になる。うーん、確かにそうだ。当たり前に日々を生きているが、それは実は有り難いことなのだ。これは時々、我が身を振り返って反省しなければ…。では、以下に全文を紹介する。

「有り難い」
蔵王供正行22日目(5月22日)。快晴。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第43座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂
9時、第44座目蔵王権現供養法修法    於脳天堂
10時20分、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、本堂法楽・法華経読誦       於本堂
参拝者3名。護摩の前に、東京から、友人S氏が奥様連れでお見舞いに来山。参拝者はミクシィ友だちと、宗務総長にお世話になったKさんの2組。今日もいい天気だった。境内に黒い蛇が出て、大騒ぎとなった。

蔵王供正行23日目(5月23日)。
日程同じ。45座、46座修法
参拝者5名。護摩にあわせて、名張より弟子の慧月くんが来山。東京から大橋さんという大学の先生もおいでになり、地元の信者さんも参拝という賑やかなお参りになった。

****************

「有り難い」
ありがとう、の反対言葉は、あたりまえ。ありがとうは有り難いということで、希有なこと、不可思議なことでもある。生きているのは奇跡であり、息をするのも、朝目が覚めるのも、元気で暮らせるのも、実は希有な毎日を生きている。生かされているともいえる。

そこを忘れると、当たり前のように、生きることになる。なんでもあたりまえ。息ができるのも、3度のおまんまが食べられるのも、朝目が覚めるのも、あたりまえ、っていうことになるわけ。

「おまえ、このところ、あたりまえに生きてたんじゃないの!」と、今日の蔵王さんは、いつも以上に厳しく私をみていてくださったようだった。ここ10年、確かにいそがしくする中で、全部があたりまえのような、そんな我が物顔の私がいたのかもしれない。

昨日も今日も遠来の方々にお見舞いに来て頂く。ほんとうに有り難いことである、ありがたさを改めて、かみしめている。
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奈良まほろばソムリエの会のラジオ番組「まほろば再発見」、毎月第2火曜日17時20~35分、「FMまほろば」で放送!

2024年03月29日 | 奈良にこだわる
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎月1回(再放送あり)、今年(2024年)4月に開局する田原本町のコミュニティFM「FMまほろば」の15分番組、「まほろば再発見」の提供と出演を行うことになった。初回放送は4月9日(火)17:20~35、再放送は4月13日(土)12:25~40だ。周波数は79.5MHz、平安遷都の翌年と覚えてほしい。インターネットの「サイマルラジオ」でも同時放送されるので、全国どこでも聞いていただける。


スタジオは、こんな大きな駅前ビルの2階にある。3階から上はマンションだ

その収録(録音)のため一昨日(2024.3.27)、近鉄田原本駅前のスタジオ(「トモルテたわらもと」2階)を訪ねた。パーソナリティは、川西町にお住まいのボランティア・HISAさんだった。ちょうど毎日新聞さんが取材に来られ、昨日(3/28)の朝刊に掲載してくださったので、末尾に青字で紹介する。


2階には保育園や幼稚園、1階には商業施設が入る予定だ

番組には2つのコーナーがあり、1つは「奈良を親しむ豆知識」もう1つは、「奈良検定2級合格ワンポイント」だ。豆知識では、唐古・鍵遺跡を紹介し、「卑弥呼は幼い頃に吉備(岡山県)からヤマトに出てきた。最初は唐古・鍵に滞在し、のち纒向に移った」という説があることを話した。「つまり幼い頃、卑弥呼は田原本町民でした」。


「灯る」+「モルテ(イタリア語=多い)」で「トモルテ」だそうだ

2級講座では、私が作った『ズバリ!奈良検定2級の要点整理』の話をしたあと、実際に出た過去の問題(四択)を読み上げ、HISAさんに解答してもらった。HISAさんは奈良検定に興味を持たれ、「次回、ぜひ受験します!」。これは頼もしい。



田原本町には社寺も史跡もたくさんある。これらを順番に紹介するだけでも、興味は尽きないことだろう。さて、来月は何を話そうかと、今から楽しみだ。

製作順調! 開局心待ち 「FMまほろば」番組収録(毎日新聞奈良版 3/28付)
4月1日に開局する「FMまほろば」(周波数79・5メガヘルツ)は27日、田原本町内の拠点「ナラ・スイミー・ラボ・スタジオ」で番組「まほろば再発見」を収録した。県中部が受信エリアのコミュニティーFM。今月中旬からボランティアらが番組を製作し、開局準備が進んでいる。


まほろば再発見はNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」提供の番組で、奈良の魅力を紹介する。初回は鉄田憲男専務理事が邪馬台国の女王、卑弥呼と町の関わりについて話した。聞き手のHISAさん(川西町)はボランティア。「ラジオが大好きで、FMに関わる仕事ができてうれしい」と話していた。4月12日午後5時20分放送予定。

FMまほろばのスタジオは、今月完成した近鉄田原本駅前の再開発ビル「トモルテたわらもと」2階にある。近畿初の公設民営型FMで、町がスタジオを提供し、運営は一般社団法人「田原本まちづくり観光振興機構」が担う。

放送時間は午前10時~午後8時。平日午前と、午後5時以降は生放送が中心で、情報番組の「まほラジ795」「たわらもと駅前サンセット」などがある。パーソナリティーも地域情報を集める「市民記者」もボランティア。番組表はホームページ(QRコード)で。【皆木成実】 

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田中利典師の「蔵王供正行/第21日 入我我入(にゅうががにゅう)」

2024年03月28日 | 田中利典師曰く
田中利典師は今月(2024.3.22~27)、国内泊を含め5泊6日の台湾「役行者ミッション」の旅をされ無事、帰国された。この期間中は少し「田中利典師曰く」から離れていたが、今日は元に戻し、〈蔵王供正行21日目 「入我我入」〉(師のブログ 2015.5.21 付)を紹介する。
※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7 撮影)。なお今年(2024年)は、まだ「蕾かたし」

「入我我入」とは、「ご本尊と行者が一体になること」。師は、なかなかそのような境地には達していないとお書きだが、「大きな力に守られている」とは感じておられるようだ。確かに、あのような大きな仕事は、蔵王権現さまのような、大きな力の支えがないと、成し遂げられなかったかも知れない…。では、全文を紹介する。

蔵王供正行21日目 「入我我入」
蔵王供正行21日目(5月21日)。晴れときどき曇り。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第41座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂 
9時、第42座目蔵王権現供養法修法    於脳天堂
10時20分、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、本堂法楽・法華経読誦       於本堂
    参拝者0名。…護摩が終わって一人来山。
    夜に京都から知人が来山。

****************

「入我我入」
今日で1日の入行以来、3週間となる。しかしながら、なかなか入我我入(ご本尊と行者とが一体になる)というような境地には届かない。ただ一身に、ご祈願を蔵王権現様にお届けするだけである。

私の周りには、お不動さんの声を聞けたり、神様と直接お話が出来たりする行者さんがいる。ちょっと頭がおかしいともいえなくもない方もなかにはいるが、ちゃんとしている人もいて、全面否定はしない。いや、それはそれでとても素晴らしいことだと思う。そういう意味では、私にはそういうようなことが起きない。

今回も、100座の蔵王供を発願して、毎日毎日、蔵王権現様の前で祈りを込めているが、うんともすんともであり、直接に声を聞けるわけではない。

でも、なにか、自分の中の仏性というか、仏心というか、そういうものに触れるような気持ちにさせてもらう日もある。ただ、ここでみなさんに披瀝できるような、深いものではないけれど。

つまり、入我我入とまではいかないが、仏さまを一心に拝む冥加みたいなものは、少しずつだが、広がっているようにも思う。ま、本当は権現様に、まだまだや!と言われていることは間違いない。

実は私は以前から「あんたは大きな力に守られていますねえ」と、何人もの人に言われている。私にはわからぬが、人生を振り返ると、確かにそういうふうにも思える。守られているし、背中を押して頂いているから、大きな仕事に関わることが出来、多くの仕事を成し遂げることが出来た。私がしたのではなく、やらされた感が強いくらいだ。だから確かに大きな力に守られているのは違いないだろう。

今回の修行も実は、権現様や行者さまの掌の中で、私が勝手にのたうち回っているだけなのかもしれない。入我我入出来るなら、ここ数年にわたる私の置かれている状況の真意について、いろいろと、直接、聞いてみたいモノである。
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またもやディスられた!「奈良の食」by 「マツコ&有吉 かりそめ天国」

2024年03月27日 | 日々是雑感
今月(2024.3.15 20:00~)放送された「マツコ&有吉 かりそめ天国2時間SP」(テレビ朝日系)で、「奈良の『食』の悪口を言っていた」という話を聞き、ABEMAで視聴した。ああ、これはひどい!「奈良で3食、食べるとなると困る」とか「千葉、奈良、滋賀、鳥取がいい勝負」(=おいしいものがない県のワースト4)など。

マツコ・デラックスは、「しかし歴史となると皆、奈良にひれ伏す」のようにフォローしてくれていたが、有吉弘行は「奈良漬しかない」「ラーメンもない」などと、言いたい放題だった。天理ラーメンも富雄のラーメンも奈良県がルーツの「神座(かむくら)」も、知らないのだろうか。



かき氷のお店に長蛇の列ができたり、ミシュランガイド掲載店も100ヵ店を超えたというのに、この程度の認識でゴールデンタイムの全国放送でディスるとは、全く呆れる。

以前、「秘密のケンミンSHOW」でディスられて抗議したことがあるが、電話にもメールにも「返信しない」(「聞き置く」だけ)ということだった。テレビ朝日も〈必ずしも返信をお約束するものではありません〉ということなので、もう今回はやめておく。

来月には、『奈良にうまいものあり!』(なら文化交流機構刊)という書籍も刊行される。もっと「奈良はうまいものばかり」をアピールしなければ…。
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