tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

聖林寺の国宝・十一面観音像が東京へ、お寺では動画を公開中!(2021 Topic)

2021年05月30日 | お知らせ
今朝(2021.5.30)の奈良新聞に、《桜井・聖林寺 十一面観音菩薩像を動画で解説 歴史や構造を分かりやすく》という記事が出ていた。6月22日(火)から東京国立博物館で展示されるため、このお像は今は寺にはなく、代わりに「西陣美術織十一面観音菩薩像」が安置され、その前で解説動画を流しているという。なお東京での展示については、南都銀行の観光サイト「ええ古都なら」に紹介されているので、以下に貼っておく。

特別展「国宝 聖林寺十一面観音-三輪山信仰のみほとけ」
(東京国立博物館)開催についてのお知らせ

聖林寺の創建は古く、奈良時代(和銅5年、712年)に談山妙楽寺(現在の談山神社)の別院として、藤原定慧(鎌足の長子)が建てたとされています。多武峰の中腹に位置し、境内からは三輪山や箸墓古墳など大和盆地を一望することができます。

ご本尊の子安延命地蔵様は江戸時代の作で、安産と子授けの信仰が厚く、多くの人が祈願に訪れています。そして、奈良時代作の国宝で有名な十一面観音様は慶応4年(1868年)に大御輪寺(大神神社の神宮寺)より移され、フェロノサ、岡倉天心らによって開扉されて以降、その美しい姿に多くの人々が魅了されてきました。

このたび、東京で、この十一面観音様に会えるチャンスが訪れました!2021年6月22日より、東京国立博物館にて、特別展「国宝 聖林寺十一面観音-三輪山信仰のみほとけ」が開催されます。国宝 十一面観音様が奈良県から出るのは今回が初めてです。その比類ない美しさをこの機会にぜひご覧ください。
※「紡ぐプロジェクト」のホームページ


コメント (2)
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ノスタルジック&メルヘンチックな「レストランきく松」/昭和レトロ食堂(7)

2021年05月29日 | グルメガイド
昭和レトロ食堂を紹介するこのシリーズも、はや7回目を迎えた。リストもまもなく70ヵ店に達するが、気になるのがリストに出ていない生駒市、葛城市、宇陀市の三市のお店だ。ご存じの方は、ぜひご教示いただきたい。





さて今回紹介するのは「レストランきく松」(大和郡山市美濃庄町755)、「シャープ前」(シャープ奈良事業所前)のバス停のすぐ近くにある。おそらくシャープの社員さんもよく利用されるのだろう。私は金曜日(2021.5.28)に訪ねた。



ここはメニューがとても多い。店頭の看板を見ても見当がつかなかったが、入り口のすぐ横に「本日のおすすめ」を書いた黒板があり、この日のお薦めは「エビフライ&トンカツ定食」1,300円(税込み)だった。お店の人に「お薦めの定食は、メニューにあるエビフライ&豚ヒレかつ定食(税込み1,200円)とは違うのですか?」と聞くと、「違います」とのことだった。100円アップは相応の中身充実が図れているのだろうと、お薦めの定食を注文、出てきたのが写真の定食である。





とにかく、トンカツ(豚ロース肉)がデカい!エビフライも大きくて、これは若い男性客が飛びつきそうだ。それに合わせてご飯の量も多いし、そこにまた冷たいそうめんがつく。一瞬「食べきれるだろうか?」と不安になったが、不覚にもペロリと平らげてしまった。


断面は、こんな感じだ





メニューはノスタルジックな昭和の洋食ながら、外観はメルヘンチックで店内は明るく清潔、これは若い女性客にもウケることだろう。皆さん、ぜひお訪ねください!
※食べログは、こちら

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奈良市の動画チャンネル「4K古墳動画」に注目!

2021年05月28日 | 奈良にこだわる


読売新聞奈良版(2021.5.7付)に《奈良市「バズる」古墳動画》という記事が出ていた。なおバズる(buzzる)とは、人気を集めて注目される、という意味だ。奈良市の公式サイトは、こちらである。読売新聞の記事全文を紹介すると、

ドローン活用 地図で解説
奈良市が、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開中の「4K古墳動画」シリーズが人気だ。再生回数は2本合わせて約9万回に達している。市が古墳そのものに焦点を当てた動画を作成するのは初めてで、観光のPRにも生かそうとしている。(岸本英樹)

再生2本合わせ9万回
昨年12月に公開された「佐紀古墳群とウワナベ古墳~奈良市最大の前方後円墳~」(約5万9000回再生)と、今年3月公開の「日本最大の円墳 富雄丸山古墳」(約2万9000回再生)でいずれも約10分。

ウワナベ古墳の動画は、昨秋、宮内庁、県立橿原考古学研究所、市教育委員会が調査に入った際に撮影された。

動画では、周濠(しゅうごう)の水を抜いて初めて実施した墳丘部分の発掘作業の様子や、一帯で約70基ある佐紀古墳群の中でのウワナベ古墳の位置付け、全長が270~280メートルと従来より15メートル以上大きくなったことが確認された調査の意義などを、地図やイラストを交えて解説。撮影には小型無人機「ドローン」も活用し、秋の美しい風景なども盛り込んだ。

視聴者から「地図付きですごくわかりやすい」といったコメントも寄せられている。製作した秘書広報課の梶原伸治係長は「今後も古墳や文化財をテーマにした動画を作り、市に足を運ぶきっかけにしてもらえるようにしたい」と話している。

古墳動画を含む市公式の「動画チャンネル」は、アーティストの井上涼さん作成のダイバーシティー(多様性)や選挙権を題材にしたアニメも人気で、登録者数が約7300人と全国の自治体の中でトップクラスという。


私も「4K古墳動画」シリーズの2本を拝見したが、空撮が分かりやすいし、ナレーションもいい。現地説明会よりも、こちらの方がよく分かるのではないか、しかも約10分である。コロナ禍の今はこのように家に居ながらにして動画で、かつ無料で見られるというのは、とても有り難いことだ。皆さん、ぜひご覧ください!


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川上村のギフチョウは、どこへ消えた?

2021年05月27日 | 奈良にこだわる
読売新聞奈良版(2021.5.12付)に《ギフチョウ南限地・川上村「春の女神」復活へ 里山守れ 荒廃要因か 10年以上未確認》という記事が出ていた。同村の「森と水の源流館」の調査で判明したものだ。全文は記事の画像をご覧いただきたいが、要所を抜粋すると、
※トップ写真は、『日本大百科全書』(百科マルチメディア)から拝借

・絶滅の恐れがある(環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類)ギフチョウの南限地とされる川上村で、10年以上、公式に生息が確認されていない
・すみかの里山が人口減で荒れてきたのが要因ともいわれる
・幼虫の餌となるミヤコアオイの葉も小さい
・ギフチョウが舞っていれば、バードウォッチングと並ぶ観光資源になる可能性もある
・公式確認としては2007年頃に撮影されたのが最後
・ギフチョウは里山生物で、手入れされた明るい林に生息する
・近年は放置林が増えて森が暗くなり、鹿の増殖でミヤコアオイも食べられていると推測
・県外ナンバーの車が止まっているのが目撃されており、愛好家が採取しに来ている可能性もある
・同館スタッフ古山暁さん(こやま・あきら)のコメント「人口減、森林の荒廃、獣害など、過疎地ならではの課題と深く絡んでおり、集落が元気になれば戻ってくるはず。ギフチョウは地域活性化や自然保護のシンボルとして、村の大切な資源になれる」。


よく、エコロジーとは「風が吹けば桶屋が儲かる」だと言われる。川上村の場合も、村の過疎化により里山が荒廃し、また鹿の増殖によりミヤコアオイが食べられている、という流れなのだ。まずは、ミヤコアオイを保護できないものだろうか。

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お食事処たちばな(奈良阪)の絶品!とり天&お蕎麦/昭和レトロ食堂(6)

2021年05月26日 | グルメガイド
昭和レトロ食堂シリーズの第6回は、お食事処たちばな(奈良市奈良阪町2340)。このお店は、岡本彰夫師(神主・元春日大社権宮司)に教えていただいた。昭和建築らしき民家を借りて営業されている。なお女将の中尾治子さんのご実家はこの近くだという(ご主人の英之さんは、大和高田市のご出身)。







駐車場はやや駐めにくい(進入路の幅が狭い)と聞いていたので、路線バスで向かった。近鉄奈良駅から「118 青山住宅」行きに乗り、「奈良阪」バス停で降りる。電話で確かめると女将さんが「奈良阪南口ではなく、そのもう1つ向こうの奈良阪バス停ですので、お間違えのないように」と念を押してくださったので、助かった。本当にまぎらわしい名前だ。到着すると、翁舞(おきなまい)で有名な奈良豆比古(ならづひこ)神社から、100mほどのところだった。





お店の外観もインテリアも、まさに昭和レトロ。実家に帰ったような、不思議な感覚にとらわれる。驚いたのは柱時計で、正午になると一斉にボンボンと時を告げたのだ。これは毎日時刻を合わせていないと、なかなかこうは鳴らない。




おお、ならフライデー9(ナイン)(奈良テレビ放送)の愛にゃん(福本愛菜)のサインも!

コロナ禍で、テイクアウト以外はランチの「たちばな定食」(税込み1,650円)のみで、前日までに要予約。出てきたのが写真の料理である。大きなとり天は4個も!あつあつで、しっかりと下味のついた美味しい鶏の天ぷらだ。そこに三輪のそうめん屋さんから仕入れた「手延べ蕎麦」がつく。





三輪や吉野のそうめんメーカーが作る手延べ蕎麦はなめらかでのど越しも良く、私も日常的に食べている(私が取り寄せているのは東吉野村の川口製麺所製だ)。おそらく、素麺に使う良質で粒の細かい小麦粉を使っているから美味しいのだろう(通常、蕎麦の含有量は少ない)。





ボリュームたっぷりのとり天に蕎麦、ご飯におかず、そこに蕎麦湯がついて、お腹はいっぱいになった。そこに抹茶のムースと香り高い柚子茶(刻んだ柚子の皮にお湯を注ぎ砂糖を加えたもの、コーヒーも選べる)がついて、これは大満足。


てっぺんの1個を外すと、こんな感じになった





食後は、やはり奈良豆比古神社を参拝。ここは2回目だが、翁舞(10月8日の宵宮)はまだ拝観したことがない。神社の境内奥のクスノキの巨樹(県指定天然記念物)を拝んでから、バスで帰途についた。




クスノキは大きすぎて、写真に収まらない!


まさに「神気森に満つ」の雰囲気が漂う

ご主人と女将さんの心のこもったおもてなしがとても心地良い。町のたたずまいもお店の雰囲気も、とてもいい。奈良豆比古神社の霊気も漂ってくる。皆さんも、ぜひお訪ねください。岡本先生、良いお店のご紹介、ありがとうございました!
※食べログは、こちら

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