tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良で醸した宮城産米酒が登場!(2012Topic)

2012年02月29日 | お知らせ
2/28(火)奈良市観光戦略課が、「一目惚れ」する素晴らしい企画を発表した。多賀城市(宮城県)の「ひとめぼれ」を使った「多賀城市復興支援酒」が発売されるのである。お酒の名前は“みちのく多賀城「遠の朝廷(とおのみかど)」大和のかほり”。陸奥の国の多賀城政庁(律令時代の国府・鎮守府)は、かつて「遠の朝廷」と呼ばれたことにちなむ。なお多賀城市は奈良市の姉妹都市である。今朝(2/29)の産経新聞奈良版には「復興支援酒が完成 宮城産米使用 奈良の醸造元など協力」、奈良新聞には「多賀城市復興を支援 売上げの10%寄付」と出ている。

報道資料によると《奈良市と東大寺が「日本清酒発祥の地・奈良」で多賀城市の今年収穫した米(ひとめぼれ)を使い、奈良市の醸造元で復興支援の新酒を造る提案をし、多賀城市の協力も得て、前向きに検討を重ねてまいりました。このたび、奈良市の醸造元3社が協力してくださり、新酒が出来上がりましたので、3月1日より発売を開始します。新酒の名称は、友好都市を結んでいる多賀城市と奈良市の歴史を反映して、みちのく多賀城「遠の朝廷(みかど)」大和のかほりで決定させていただきました。ネーミングは東大寺別当(北河原公敬師)の書にてラベルとし、その売上金の一部を義援金として、多賀城市に送ります》。

醸造元は、
○(株)今西清兵衛商店 (奈良市福智院町24-1)
○奈良豊澤酒造(株)  (奈良市今市町405)
○八木酒造(株)   (奈良市高畑町915)
の3社である。販売開始は3月1日から(奈良豊澤酒造のみ3月5日から)。

販売店は、各醸造元のほか
○東大寺ミュージアムショップ(東大寺ミュージアム内)
○近鉄百貨店の9店舗(阿倍野店・上本町店・奈良店・橿原店・生駒店・桃山店・和歌山店・四日市店・草津店)
など。精米歩合70%の純米酒で、価格は1,575円(720ml)である。

産経新聞には《復興支援酒は東大寺境内で披露され、奈良市の仲川げん市長は「一人でも多くの人がこの酒を通じ、復興支援の輪に加わってもらいたい」、北河原別当は「多くの人に酒を買っていただき、支援につなげることができれば。今後も被災地のために努力していきたい」と話した。多賀城市の菊地健次郎市長は「(取り組みを)継続することができれば、さらに友好が深まる」と期待を込めた》というコメントが紹介されていた。

以前、当ブログに「Buy 東北!」という記事を書いたことがある。東北の物産を買って支援しようという「応援買い」のことであるが、今回の企画は、原料米を東北から仕入れ、それを奈良で醸造し東北のブランドを付して販売する、という凝った仕組みで、いわば「地産他消」、米どころと酒どころのコラボレーション企画なのである。

奈良が清酒発祥の地であることは、驚くほど知られていない。今回の「遠の朝廷」の登場で、それが広く知られることになれば、これも有り難いことである。皆さん、「遠の朝廷」を飲んで、多賀城市を支援しましょう!
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奈良トライアングルミュージアムズ & 散華美術館

2012年02月28日 | 奈良にこだわる
「奈良トライアングルミュージアムズ」をご存じだろうか。県地域振興部のHPによると、《様々な文化財と奈良のもつ歴史・文化的景観の有機的な連携を念頭に 新たな奈良文化を情報発信する一助として、奈良市にある博物館・美術館の3館が連携し、奈良トライアングルミュージアムズを発足させました》というもので、奈良公園の近くに立地する奈良国立博物館、奈良県立美術館、入江泰吉記念奈良市写真美術館の3館の連携事業で、2010年10月に発足した。

さらに《お得な特典も用意しています。奈良国立博物館・奈良県立美術館・入江泰吉記念奈良市写真美術館のいずれかの入館券の半券をお持ちの方は、他の2館で入館料金の割引をいたします。割引内容は各館にお問い合わせください》(同)というサービスもある。2/25発行のメールマガジン「大仏さんのつぶより情報」(316号)によると、

奈良公園界隈にある「奈良国立博物館」「奈良県立美術館」「入江泰吉記念奈良市写真美術館」の3館が連携して“文化の風薫る古都の奈良”をアピールしているんだ。3館それぞれの特徴は……

奈良国立博物館(奈良市登大路町50)
国宝・重要文化財を多数含む選りすぐりの仏教美術の名品を展示。
奈良県立美術館(奈良市登大路町10-6)
鎌倉時代から現代に至るまでの絵画・工芸・彫刻・書跡・風俗資料などを所蔵。 
入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良市高畑町600-1)
奈良大和路の写真家・入江泰吉の全作品ほか、奈良ゆかりの写真家の作品などを収蔵。

3館を回れば、歴史遺産から現代美術まで、奈良の文化・アートを知覚できるというわけで、3館いずれかのチケットの半券を他の2館で見せれば、割引料金で入れるといった特典もあるんだよ。

この3館の周囲には、四季折々の庭が楽しめる茶室を持つ「吉城園」(よしきえん)や、昨年12月にできたばかりの「散華(さんげ)美術館」といった文化施設もいっぱい。さらに、移動の途中には、格子戸が続く町並み、ぬくもりのある土壁、レトロモダンなカフェやショップが楽しめるエリアもあるよ。散歩気分でアートを楽しめるから名づけて「あるくアート。」。これも奈良トライアングルミュージアムズから派生した企画なんだ。さらにさらに奈良でトクするポイント・サービス「ならポン」との連携も! 

忘れず3館のいま開催中の催しを書いとくね~。
●奈良国立博物館「特別陳列 お水取り」
□開催中~3/18(日)
●奈良県立美術館「特別企画展 やまとの地宝-遺物が語る奈良の歴史-」
□開催中~3/20(火)
●入江泰吉記念奈良市写真美術館「没後20年 入江泰吉の東大寺」
□開催中~4/15(日)


2/23(木)、県立橿原考古学研究所の菅谷文則所長とお会いする機会があった。帰り際、所長は「やまとの地宝」(奈良県立美術館)のパンフレットを周囲の全員に配られ、「大和のお宝が里帰りしましたので、ぜひお越しください」と盛んにPRされていた。割引券があり、こちらをプリントアウトして持参すると、大人だと300円引きになる。

同展のHPには《中国の陝西歴史博物館において2011年の秋に行われた特別展『日本考古展』は、古代の日本の政治の中心に位置する奈良県の発掘調査で出土した遺物の中から重要な品々を一堂に集めて開催されました。『日本考古展』は、奈良県と中国陝西省の友好提携締結を記念して、奈良県、奈良県立橿原考古学研究所、陝西省、陝西歴史博物館が共同で実施したもので、中国で初めて行う日本考古学の展示ということで好評を博し、普段とは異なる中国という場所で見ることで、改めて日本の良さを知ったという声もありました》。

《今回の特別企画展『やまとの地宝』は、この中国で開催し注目された『日本考古展』の帰国記念として、その雰囲気を奈良県でも味わっていただく趣旨で開催します。国宝、重要文化財を含む約240点の展示品を通じて、奈良県だけではなく日本の歴史を体感してください》とあった。

 「散華美術館」(奈良市西笹鉾町24)のことは、早くに関係者の方から教えていただいた。開館が土日祝なので未訪問であるが、ぜひお邪魔したいと思っている。同館のスタッフブログによると

開館日 原則土日祝 
保存会の活動の都合上開館できない日もございます。その場合は事前にHPまたはブログで連絡いたします。それ以外の日で見学を希望の場合は個別対応も可能です(要事前連絡)

開館時間 11:00-16:00(冬季) ※春~秋は17:00まで 
見学無料
場所 奈良市西笹鉾町24 銭湯「佐保川温泉」の向かい ※写仏散華教室の隣の町屋の1階です。
お問い合わせ先 NPO法人美術散華保存会 
TEL 0742-36-8780 FAX 0742-36-0264
 

いかがだろう。3つのミュージアムを起点にした奈良のカルチャー散歩。これからのお水取りの時期、昼間はぜひ、これらの文化施設を訪ね歩いていただきたい。

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バスで巡る!神武天皇の聖蹟(第9回古社寺を歩こう会)まもなく締め切り!

2012年02月27日 | 古社寺を歩こう会
3/24(土)開催予定の古事記1300年記念ツアー、第9回古社寺を歩こう会「バスで巡る!神武天皇の聖蹟」、まもなく締め切り日の2月29日です! まだお申し込みでない方は、お急ぎください。バスを2台用意し、これまでの2倍の方のお申し込みを受け付けていますので、お申し込みの方への「返信」ができていませんが、これまでお申し込みいただいた皆さん、すべて参加可能ですので、ご安心ください。
※トップ写真は、今回ご案内いただく木村三彦さん(奈良県観光ボランティアガイド連絡会会長)。2/18に開催された講演会で撮影

さすがに今年は「古事記完成1300年」の年とあって、ここにきてウォーキングやバスツアーなど、いろんな催しが出てきました。雑誌の特集や単行本も刊行されるようになりましたので、本屋さんを冷やかすのが楽しみになりました。

ツアーの募集要領を、以下に再掲載しておきます。必要事項は、お書き漏れなきよう、ご注意ください。

(スケジュール)
3月24日(土)開催(雨天決行・荒天中止)
午前8時半前後にJRおよび近鉄奈良駅前に集合
生駒市→東吉野村→宇陀市へ。高倉山(大宇陀)へは、バスを降りて坂道を片道約400m歩きます。昼食は下山後になりますので、午後2時前となります。そのあと移動の車中で、「料理旅館今阪屋」さん(大宇陀)の薬草弁当をいただきます。
午後は桜井市内の3か所を回り、午後5時半頃(予定)、桜井駅に到着・解散。希望者は、桜井駅構内の贔屓屋で打ち上げ(懇親会)。
現地では、木村三彦さん(奈良県観光ボランティアガイド連絡会会長)にご案内いただきます。バスの車中では、奈良まほろばソムリエ友の会メンバーなどが解説いたします。

料理旅館今阪屋の薬草弁当(第7回古社寺を歩こう会)。小鉢(山くらげ、たたきゴボウ)、お造り(吉野本葛のお刺身を酢みそで)、焚合せ(竹の子、菜の花、南京、小芋、桜麩、裏白椎茸、薬草あんかけ)、合肴(薬草天ぷら:ボウフウ、ユキノシタ、ふきのとう、サツマイモ、茗荷)、絹皮銀杏のご飯、いちご

(お申し込みについて)
お申し込みの締め切りは2月29日(水)です。
参加費用は、貸切バス代、昼食の弁当代、資料代、傷害保険料などを含んで@4,500円です。希望者による打ち上げは、別途@3,000円(女性は@2,500円)の予定です(フリードリンクつき)。
お申し込みの際は、

1.ご住所
2.お名前
3.携帯電話番号(またはご自宅の電話番号)
4.乗車地(JR奈良駅、近鉄奈良駅の別)
4.打ち上げ参加の有無

を明記の上、以下の専用アドレスあてメールをお送りください(グループでご参加の場合、ご住所と電話番号は代表者のみで結構ですが、お名前は全員の氏名をお知らせください。また打ち上げ参加の有無も、全員分をお知らせ願います)。携帯ではなく、パソコンからお送りください。直前(3月17日以降)のキャンセルは、お1人1,000円を申し受けます。

kojiki@goo.jp

では皆さん、奮ってお申し込みください!
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くずまきワインは、東北・岩手が誇る地ワインです!

2012年02月26日 | 日々是雑感
ワインとミルクで地域おこし―岩手県葛巻町の挑戦
鈴木重男
創森社

日本酒の味はそこそこ分かるが、ワインの味はあまりよく分からない。日本酒感覚で飲める辛口の白ワインをよく飲んでいた時期もあったが、赤ワインのアントシアニン(ポリフェノール類の一種)が体に良いといわれてから、白より赤を好むようになった。三輪のY社長のようなワイン通ならいざ知らず、私は産地もブドウの種類もヴィンテージ(当たり年)もよく知らないので、もっぱら国産のワインを飲んでいる。関西では、なんといってもカタシモワイナリー(大阪府柏原市)の「カタシモ河内ワイン」だが、東日本大震災以降は、東北のワインを取り寄せて飲んでいる。それが岩手県岩手郡葛巻町の「くずまきワイン」である。

葛巻町は、「ワインとミルクとクリーンエネルギーの町」である。仕掛け人は、町役場の職員出身で、現在、葛巻町長を務める鈴木重男氏である。くずまきワインとは、どんなワインか。「くずまきワイン楽天市場店」の説明書きによると《ミルクとワインとクリーンエネルギーの町“くずまき” 葛巻町は人口8,000人余りの小さな町ですが、飼育している牛の数は10,000頭を超える人より牛の多い町・・・・酪農が盛んな町です。豊かな自然を利用し東北一の酪農郷“くずまき高原牧場”では主に牛乳、ヨーグルト、チーズなどを造っています。また、風力発電やバイオガスなど環境問題にも積極的に取り組んでいる町でもあります》。


《山ぶどうから始まったくずまきワイン・・・ 昭和61年第3セクターとして当時の葛巻町長高橋吟太郎氏が葛巻高原食品加工株式会社を創立。ここ葛巻町は決してぶどう栽培に適した土地ではありません。その中で山ぶどうは比較的寒さにも強く当地方にも昔から自生していました。これをなんとか地域の活性化にできないかというのがきっかけです。昭和63年度果実酒製造免許を取得し山ぶどう100%の山ぶどうワインとフォーレ(赤)を発売したのを皮切りに山ぶどうにこだわった商品の他、白ワインも発売しており、現在では国産ワインコンクール銅賞などと表彰されるクオリティの高いワインを製造するに至っています》。


《山ぶどうは古来より滋養強壮や増血などに効果があるとされ、愛飲されてきたぶどうです。果実も小さく搾汁率も低いため希少な品種とされてきました。酸味が強いのが特徴ですが、通常のぶどうより鉄分、ポリフェノールが豊富に含まれています。現在では品種改良も進み、酸味も少なくワインに適した品種もあります。当ワイナリーでは自生の山ぶどうの他に町内にカ所の山ぶどう畑で山ぶどうを栽培しています。圃場を管理する従業員は計8人。雨の日も雪の日も葛巻の過酷な環境の中で作業をしています》。

《山ぶどうは体にもおいしい! ○山ぶどう原液にはポリフェノールがいっぱい含まれています。山ぶどうの濃い赤紫色は、抗酸化物質ポリフェノールのアントシアニジンによるものです。アントシアニジンは、活性酸素の生成を抑え血液をサラサラにし、また血圧をさげるとも言われています。○鉄分が豊富なので、貧血の方にも最適です。○リンゴ酸を豊富に含みます。リンゴ酸等の有機酸は、カラダの代謝を活発にし、疲労回復をたすけます》。

ナドーレ・赤(辛口・ライトボディ)

ワインの主力ブランドは「ナドーレ」1,000円と「フォーレ」1,500円。それぞれ赤・白・ロゼがあるが、私は「ナドーレの赤」(辛口・ライトボディ)が好みである。洗練されたフランスワインとは違って、山ぶどうと山ぶどう交配種をブレンドした野趣に富む「地ワイン」である。特大瓶(1,500ml)が1,890円と割安なのも魅力である。何しろ奈良までの送料が別途1,050円かかるので、安いのが有り難いのだ。なおフォーレとは「Foret」(フランス語で森)だが、ナドーレとは「Ngadoure」つまり「んが(あんた)ど(と)おれ(俺)」という意味だそうで、方言をブランド名にしたところがいい。

くずまきワインをここまで育てた鈴木重男氏の苦労話は、ご著書『ワインとミルクで地域おこし ~岩手県葛巻町の挑戦~』に詳しい。同書の「著者プロフィール」によると《昭和30年、岩手県葛巻町生まれ。岩手県立葛巻高等学校を卒業後、町役場に就職。町のワイン事業参画のため東京都国立市の農業科学化研究所に派遣され、ブドウの栽培、ワインの醸造技術等を学ぶ。57年、同研究所修了。葛巻町にてブドウ苗木の育成、圃場管理、ワイン工場の設立等に奔走する。特用林産課長、事業部長を経て、平成19年、葛巻町町長に就任》。版元のHPによると、


「ミルクとワインとクリーンエネルギーの町くずまき」は、北緯40度、岩手県の県北に位置する人口9300人あまりの山村の町。地域で丹精込めたブドウ100%で醸すワイン、高原での体験学習、草を存分に食んで育った牛たちのミルクやヨーグルトを求めて、全国から年間35万人もが葛巻町を訪れる。大手ディベロッパー主導の観光地化ではなく、地元の豊かな自然を何よりの恵みとし再生をはかった、小さな町の大きな挑戦の物語。

[主なもくじ]
第1章 高原のワイナリーから届くワイン
第2章 東京で鍬を握ってブドウ修業
第3章 ワインを飲まない町でワイン造り
第4章 くずまきワインの支持者を増やせ
第5章 待望の白ワイン完売作戦で波に乗る
第6章 慈しみ育てるブドウ畑の四季物語
第7章 ブドウがワインに生まれ変わる
第8章 人が集まる日本一元気な山村に



ワインを飲む町民が1人もいない町で、黒くて酸っぱい野生の山ぶどうを獲ってきて始めたワインづくり。数々の失敗をしでかしながら、ドブ板営業や囮(おとり)作戦で、くずまきワインを拡販していくさまは、圧巻である。同書から、エピソードを1つ拾ってみる。

最初の売り出し方は奮っていた。テレビコマーシャルを作り、美しいメロディーに乗せて、「くずまきワイン、新発売」と、岩手県全域に流した。そして、昭和63年12月9日、盛岡のホテルで各界で活躍の県内の名士をたくさん招待して、発表会を兼ねたパーティーを開いたのだ。ところが、1杯飲んでノーサンキューとなる。それは、ワインの味に慣れていないからということではない。むしろ彼らがワインのおいしさを知っているからこそ、それ以上は飲みたくないと言われたのだった。「いやー、葛巻のワインパーティに行ったら、ひどいワインが出てきて」「テレビでやっている葛巻のワイン、あれはおいしくないよ」せっかくのパーティーもテレビコマーシャルも、そんな話をあちらこちらで広めさせる結果となってしまったのだ。


これはほんの一例であるが、自慢話より失敗談の方が多く、つくづく「“地域おこし”って、生半可な覚悟ではできないな」と思ってしまう。そんな苦労話を頭に置きながら飲む山ぶどうのワインは、また格別の味わいである(味はコンテストで賞を取るほどに改善されている、念のため)。そんな岩手の地ワインを、1本いかが?

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奈良県立大学の学生による「工房街道でパン・ものづくり」バスツアー、3/24(土)開催!(2012Topic)

2012年02月25日 | お知らせ
Facebook友達の西久保智美さん(コミュニティライター、「工房街道」広報担当)から、こんなメールをいただいた。《奈良県立大学生の企画による工房街道のバスツアーの内容が決まりましたので、お知らせいたします。今回は学生さんたちが自分たちで現場に行って現地調整をした後で企画書やちらし、プレスリリースまでつくったバスツアーです》。

ものづくりにパンづくり、オーガニック弁当の昼食、温泉入浴までセットされた「欲ばり」なバスツアーである。開催日は3/24(土)で、あいにくこの日は“神武以来のバスツアー”と銘打った「バスで巡る!神武天皇の聖蹟」(第9回古社寺を歩こう会)と重なってしまうので私は参加できなくて残念である。集合場所・時間も参加費も、神武ツアーとほぼ同じだ。古事記・歴史好きは神武ツアーへ(2/25現在で空席あり)、ものづくり体験・温泉好きはこちらのツアーへ!

体験ツアーの目的は、《奈良県立大学・村田ゼミは、奈良県東部中山間地域への活性化をテーマとして研究しています。同地域で活動を行っている「工房街道」と連携し、来訪者拡大とともに、「工房街道」の認知度向上とリピーター増加を目標として活動しています。本ツアーは、普段の生活から離れて、本格的な「ものづくり」を体験することができる「ふるさと元気村」(宇陀市室生)を知ってもらい、ここで工房主と参加者が交流することで、参加者にものづくりの魅力を感じてもらうことを目的としています。また、お亀の湯・お米の館(宇陀郡曽爾村)で自然を感じてもらうことで、再訪問のきっかけづくりに繋がると考えています》ということである。

宇陀市~曽爾村の「工房街道」を回るというユニークなバスツアーである。記者発表はまだのようだが、すでに工房街道のホームページに掲載されているので、かいつまんで内容を紹介する。

●バスツアー 奈良人(ならんちゅ)の春欲張りバスツアー(3/24開催)

春を楽しむバスツアーを奈良県立大学の学生さんたちが企画してくれました。
題して「工房街道でパン・ものづくり~奈良人の春欲張りバスツアー~」。春にちなんだものづくりと米粉のパンづくりが体験できます(詳細はPDFをご覧ください)。当日は、いろいろと地域のことを勉強した学生さんたちが添乗してくれますので、お楽しみに~。

●イベント内容
【プログラム】
近鉄奈良駅発→ふるさと元気村「ものづくり体験」(クラフト/折り紙/切り絵/藍染めのうち1つ)→昼食は地元の食材を使ったオーガニック弁当→お米の館で「米粉パンづくり」、お亀の湯で「温泉」→近鉄奈良駅
主催:工房街道推進協議会
企画・協力:奈良県立大学村田ゼミ
協力:曽爾村地域建設課、ふるさと元気村、奈良のむらづくり協議会
ツアーの申し込み締切は3月18日(日)

日時
2012年3月24日(土)8:20分集合 18:30分解散予定
奈良県中小企業会館前(近鉄奈良駅東50m)
開催場所
ふるさと元気村(宇陀市室生)・お米の館、お亀の湯(曽爾村太良路)
参加費(モニター価格)
大人4500円 小人(中学生以下)3500円
定員40名(最少催行人数 10名)
問い合わせ先
吉野・三茶屋 電話・FAX 0746(39)9149
(10:00~17:00=3月からは18:00まで)火曜日休館

※申し込み方法は、①氏名②年齢③性別④代表連絡先(住所、電話、FAX)⑤体験内容(クラフト/折り紙/切り絵/藍染のうち1つ選択)を明記の上、電話・FAXまたはE-mail:kozaki@koubou-kaidou.jp
(申込用紙は、こちらの末尾に載っている)

いかがだろう。いかにも学生らしく、楽しい企画が満載のツアーである。亀の湯の露天風呂からは、兜岳、鎧岳と曽爾高原が一望できる。曽爾村では、名物「曽爾高原ビール」が販売されているので、オジサンとしては「露天風呂のあとは地ビールをグッと飲み、女子大生のガイドを聞きながらうとうとしていれば、夢見心地で奈良に帰れるな~♪」という算段をしてしまう。

3月も、お水取りが済めば暖かくなっていることだろう。ものづくりとオーガニック弁当、露天風呂と地ビールが楽しめる「欲ばり」なバスツアー、たくさんの方にご参加いただきたい。



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