tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

美味しくてボリュームたっぷり! 清眠(ちんみん)の中華料理/昭和レトロ食堂(28)

2021年08月31日 | グルメガイド
今回も「町中華」を紹介する。中華料理の「清眠」(大和郡山市北郡山町64-6)は、見たことも行ったこともなかった。「北郡山町」と聞いても「近鉄九条駅から345m」と聞いてもピンと来なかったが、地図を見ると何のことはない、DMG森精機(大和郡山市北郡山町106)の斜め向かい(北東側)だった。訪ねたのは金曜日と日曜日(2021.8.27、29)だ。駐車場はお店の前と北側にあるがランチタイムは混み合うので、ご注意いただきたい。奈良グルメ図鑑には、
※トップ写真は、「レバニラ炒め」税込み650円、「肉スープ」同500円、「ライス」同200円、いずれも8/29(日)に撮影




お店の前はバス停「山本町」だ

大和郡山では古くから営業されている地元の中華料理店。赤いカウンターと4人がけのテーブルが3つ、厨房では大将と息子さんが、呼吸もぴったりに手際よく調理する様子が見える。ここのメニュー構成の面白いところはセットや定食がないこと。客が食べたいものを作るという潔さが感じられる。写真は人気メニューというレバニラ炒め。片栗をまとったレバーにしゃきしゃきのもやし、玉ねぎ、ニラ。しっかりと濃い味付け。



<その他のメニュー>メニューは肉類、飯類、麺類と分けられているが、500円ぐらいのものが多く、高いものでも800円ほどとリーズナブル。それでいてボリュームもけっこうある。


「五目そば」税込み550円。具が一杯だった


麺は弾力性のある細麺

初日の金曜日は、正午過ぎに訪ねた。ピーク時だが、何とか1台分が空いていたので、駐車できた。この店の料理は、ボリュームたっぷりだ。私はいつものように「五目そば」税込み550円、「焼き飯」同550円、「餃子」同400円を注文した。私とほぼ同時にカップルが入ってきて「豚肉の天ぷら」税込み700円、「焼きそば」同550円、「ラーメン」同450円を注文していた。他人事ながら「食べきれるのかな?」と心配していたが、あっさりと完食して立ち去ったのには驚いた(ただし付け合わせのキャベツは手つかず)。


「焼き飯」同550円、結構なボリュームだ


「餃子」同400円も美味しい!

私がいただいた料理もボリューム満点だったが、美味しく完食した。日曜日は開店と同時の11時30分に訪ねた。すでに店内ではテイクアウト用の料理を作っていて、カウンターの上には焼き餃子を入れた箱が山積みされていた。夏休み最後の日曜日なので、家族団らんで「おウチごはん」を楽しむのだろう。私は奈良グルメ図鑑で紹介されていた「レバニラ炒め」税込み650円に「肉スープ」同500円、「ライス」同200円を合わせた。





私に続いて入ってきたタンクトップ姿のスリムな若い女性が「天津飯」税込み550円、「鶏唐揚げ」同700円、「ライス(大)」同250円を注文していた。店員のおばさんが「天津飯はご飯の上にエビ玉が載っています、ライスはなくても良いのでは…」と言うと、「いえ、ご飯をたくさん食べたいので」と言って、そのまま注文を通してしまった。「天津飯」で1人前、「鶏唐揚げ」+「ライス(大)」で1人前だから、大人2人分を注文したことになる。


レバーは甘辛い下味をつけたあと片栗粉で包んでいた。こうすることで味を封じ込めるので、
とても美味しい。出てくるまで少し時間がかかったのは、タレに漬け込んでいたからかも

できあがった彼女の料理をチラリと見ると、天津飯のエビ玉は玉子を4個は使っているほど大きく、鶏唐揚げは山盛りだ。彼女は慣れた手つきでスマホで料理の写真を撮ったあと、ゆったりと食事を楽しんでいた。私が先に出たので、完食したかは分からないが、世の中には本当にギャル曽根のような女性がいるのだ。この店はネットなどで「ボリュームたっぷり」と紹介されているので、名うてのグルマンが集まるのだろう。




肉スープには具材がたっぷりだ!

私の方はスープは少し残したものの(外がとても暑かったので)、それ以外は完食した。やはりレバニラ炒めのレバーが美味しかったし、ニラ、タマネギ、もやしがいい働きをしていた。美味しくてボリュームたっぷりのこのお店、皆さんもぜひお訪ねください!


コメント (2)
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加藤雅也 プロデュース・主演の短編動画「柳生一刀石」が公開中!

2021年08月30日 | 観光にまつわるエトセトラ
読売新聞奈良版(2021.8.24付)に〈柳生PR 伝家の宝刀 奈良市 短編映像を公開〉という記事が出ていた。加藤雅也がプロデュース・主演した2分間の短編動画「柳生一刀石」が公開されているという話である。一刀石は、「鬼滅の刃」のワンシーンと似ていることから昨夏以降、人気を集めている。以下に記事全文を貼り付けておく。なお奈良市の動画サイトは、こちらである。
※トップ写真は、読売新聞のサイトから拝借した

奈良市は、市東部の観光情報発信サイトで、市観光特別大使で俳優の加藤雅也さんが制作、出演した短編映像「柳生一刀石」の公開を始めた。徳川将軍家の兵法指南役を務めた柳生家の中興の祖・石舟斎が 天狗(てんぐ) と対決したとされる伝説を基に柳生地区で撮影しており、著名なアーティストも制作に参加した。柳生地区を訪れる人が増える中、魅力をさらにPRし地域活性化につなげたい考えだ。(岸本英樹)

作品(https://www.city.nara.lg.jp/naraharu/yagyu-ittoseki/index.html)は、石舟斎が剣術の修行中、天狗を一刀のもとに切り捨てる手応えを得たが、実際は、巨石を二つに割っていたという伝説を基にした1分57秒だ。石舟斎を演じる加藤さんがプロデュースも手がけ、天狗を演じる日本舞踊家の藤間信乃輔さんが監督を務めた。題字は書家の逢香さんが担当した。

映像は、伝説を基にした「能」の演目を参考に、セリフは入れず、 笙(しょう)など日本古来の楽器の演奏をBGMに採用。戦いのシーンは派手な殺陣に頼らず踊りなどで巧みに表現し、静と動の移り変わりが印象的な映像に仕上げた。一刀石は、柳生地区の 天乃石立(あまのいしたて) 神社の奥に実在する約7メートル四方の巨石。最近は、大ヒットした漫画・アニメ「 鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」で登場するシーンが、天狗の伝説に似通っているとして、昨夏以降、多くの観光客が訪れている。

2019年に観光特別大使に就任した加藤さんは、映画やライブなどエンターテインメント産業の舞台としての地域振興策を模索しており、江戸時代後期の武家屋敷が現存するなど、昔ながらの風景が残っている柳生地区に注目。市が映像の制作を依頼し、鬼滅ブームが続く中、映像を観光振興にも積極的に活用することになった。

加藤さんは「近代的なものを映さず、『和』にこだわった。限られた時間と予算の中で、良い作品ができた」と手応えを語る。柳生地区は、石舟斎の息子で徳川将軍家に3代にわたり仕えた柳生宗矩の生涯を描いたNHKの大河ドラマ「春の坂道」(1971年)の舞台になり、映画のロケなどにも使われてきた。市によると、最近は、アニメや漫画のキャラクターなどに 扮(ふん) する「コスプレイヤー」が撮影のために訪れることも多いという。市は「『撮影観光』の場として、さらに多くの人を呼び込めれば」としている。


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天理駅前、中国家庭料理の大和軒本店/昭和レトロ食堂(27)

2021年08月29日 | グルメガイド
※一時閉店していた大和軒本店が復活、再び営業を開始されました!(2022.9.9 記)

天理に出た帰り(2021.8.24)、午後5時を過ぎていたので、晩ご飯を食べて帰ることにした。立ち寄ったのは天理駅前の「中国家庭料理 大和軒本店」(天理市川原城町287)だ。この店はずいぶん以前、当時の部長に連れて行ってもらったことがある。昔懐かしい味のラーメンをいただき、とても美味しかったことを覚えている。同店の公式HPには、





(大和軒について)親子代々常連というなじみのお客様が多い。家族的なサービスが喜ばれて、楽しい「食」のよりどころとなっています。“町のダイニングルーム”的存在として、永年、地域のみなさまに親しまれています。(メニュー)創業80周年の変わらない美味しさ。人気のチャンポンや焼飯など、大和軒ならではの中国家庭料理をお楽しみください。



このお店は、天理駅前の大通りから少し北に入ったところにある。駅からは徒歩で3~5分程度だ。何を注文しようかと迷っているとき、こんな貼り紙を見つけた。「あんかけチャンポン」は天理が発祥だそうだが、トロミがついていてなかなか冷めないので、猫舌の私にはムリだ。そこで「五目そば」税込み770円、「焼き飯(小)」同370円、「餃子」同270円を注文することにした。出てきたのが写真の料理である。


いいダシが出ていて、美味しいスープだ、具材もたっぷり!


麺は細麺


チャーハンではなく、あくまでも焼き飯だ


餃子は6個で税込みわずか270円!

五目そばは野菜がたっぷりで、とてもヘルシーだ、味も薄味なのがいい。焼き飯は昔ながらの焼き飯だ。餃子はこれで270円とは、リーズナブルだ。これでお腹も心も完全に満たされた。来店客は多いし、ご近所さんがひっきりなしに「お持ち帰り」を取りに来られる。地元民に愛されている店なのだ。この店がウチの近所にあれば、「親子代々常連」になったことだろう。



ごちそうさまでした。皆さんも、ぜひ足をお運びください!
※食べログは、こちら

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築地塀 四方をめぐる平城宮/毎日新聞「かるたで知るなら」第19回

2021年08月28日 | かるたで知るなら(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、同会が制作した「奈良まほろばかるた」の各札を題材に毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「かるたで知るなら」を連載している。今週(2021.8.26)掲載されたのは「律令国家のゆりかご/平城宮跡歴史公園(奈良市)」、執筆されたのは大和郡山市在住で同会理事の大江弘幸さんだった。この「律令国家のゆりかご」というタイトルがいい。私もこれから、使わせていただくことにしたい。では記事全文を紹介する。

〈築地塀四方をめぐる平城宮〉
710(和銅3)年なんと美しい「平城京」に都が遷(うつ)されてきました。平城京の「京(きょう)」とは碁盤目状に道で区切られた町全体のことで、その北部中央のおよそ1㌔四方の築地(ついじ)塀(築地大垣)で囲まれた地域が平城「宮(きゅう)」です。平城宮には大極殿(元旦の式典や外国からの使節の謁見など大切な儀式が行われた建物)、朝堂院(官庁街のような所)、内裏(皇居)など、現在の首都の機能が集められ、たくさんの役人が働いていました。

この平城宮を囲む築地塀は、泥土を棒でつき固めた「版築(はんちく)」という工法で作られ、瓦で葺(ふ)かれ、高さは5㍍を超える強固なものでした。しかし発掘された木簡などから遷都した時には、まだ大極殿や築地塀はでき上がっていなかったことが分かりました。遷都はしたけれど、平城宮はまだ建設途上だったのです。

この築地塀の中では元明天皇から桓武天皇まで7人の天皇が政(まつりごと)をされました。その間には、国の歴史をまとめた「古事記」「日本書紀」の編さん、政の決まりを定めた「養老律令」の施行、各地への国分寺・国分尼寺の建立発願、大仏の造立、遣唐使による先端文物の導入など、日本が中央集権国家として成り立っていくさまざまな出来事がありました。この築地塀はまさに日本を国家として育んだゆりかごだったのです。

平城宮跡歴史公園では、平城宮の正門である朱雀門と、その周辺には築地塀の一部も復元されており、当時のその姿を想い描くことができます。(奈良まほろばソムリエの会理事 大江弘幸)

【平城宮跡歴史公園】
(住 所)奈良市二条大路南3
(交 通)バス停「朱雀門ひろば前」下車すぐ
(見 学)公園内自由(無料)
(駐車場)有


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大正2年創業、天理本通り「そば処 更科」で、鴨汁ざるそばに舌鼓!/昭和レトロ食堂(26)

2021年08月27日 | グルメガイド
天理本通り商店街は昔ながらの昭和レトロな商店街で、たくさんのレトロ食堂があるが、私が最も気に入っているのが「そば処 更科(天理本通り 更科)」(天理市川原城町306)だ。「そば処」といっても、うどん、そば、丼物など、和食がひととおり揃っている。こちらの若女将さんはFacebookとブログ(更科のブログ)をされている。Facebookでは「若くない若女将」と名乗っておられるが、ちゃんとお若い若女将さんだ。「更科のブログ」には、



そば処 更科です!当店は奈良県天理市の天理本通り商店街の中にあります。山の辺の道のハイキング帰りや、天理教本部・石上神宮にお参りの方等々のお客様が沢山起こし下さいます。そばは勿論のこと、定食(日替わりのおかず2品・ご飯・うどんorそば)も大人気です。ランチにいかがでしょうか! そば処と書いておりますが、他にも丼・ぞうすい等々多数のメニューを取り揃えておりますので是非ご利用くださいませ。



若女将さんのブログがスタートしたのは2016年、そのときに「創業103年」とあるので、引き算をすると1913年(大正2年)の創業ということになり、これはすごい!私が前回お邪魔したとき(2019年9月)は、「天おろしそば」と「ミニまぐろ丼」のセットを注文した。今回(2021.8.24訪問)は若女将さんにあらかじめ、お薦めメニューをお聞きしてあった。



天ざるそば・うどん/鴨汁ざるそば(鴨汁で食べるつけ麺です)/鳥なんばんそば/鴨なんばんそば/親子丼(こっそり人気です)/カレーうどん/カレーけいらんうどん(カレーうどんに玉子をとじた品です)/天丼/※麺はきしめんに隠れファンが多いです



とのことだった。まず「鴨汁ざるそば」に心が引かれた。「更科のブログ」にも、〈温かい鴨汁に冷たいざるそば、不思議なメニューですが、そば通の方には大人気です!わざびと山椒たっぷりでお召し上がりください!〉とあった。



あと、こっそり人気の「親子丼」も食べてみたいが、この2つをいただくと糖質摂り過ぎ・カロリーオーバーになりそうなので、悩んでいた。当日、お店にお邪魔してメニューをめくっていると、「ミニ玉子丼」税込み390円に目が止まった。ミニサイズなら大丈夫だろう。鶏肉はなくても、鴨肉があるさ。これと「鴨汁ざるそば」同1,100円を注文した。出てきたのが写真の料理である。


鴨汁に箸を入れると、こんなにたくさんの鴨肉が出てきた、嬉しい!

あつあつの鴨汁には、たくさんの鴨肉が入り、とても美味しい。上品な更科そばもいい、店名に使うだけのことはある。なお「更科そば」とは、「一番粉」と呼ばれる色白のそば粉(胚乳の中心部分)を使って打ったそばのことだ。玉子丼もちょうど良い分量で、鴨汁そばとベストマッチだった。鴨汁にそば湯を混ぜ、玉子丼と一緒に吸い物がわりにいただいた。



こちらは総席数70席という大きなお店なので、コロナ禍は大変な痛手と思うが、天理本通り商店街を代表する名店として、いつまでも続けてほしいものだ。若女将さん、お邪魔しました。次回は親子丼をいただきます。皆さんも、ぜひお訪ねください!

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