tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ(第2回)作品募集中!(2012Topic)

2012年08月31日 | お知らせ
一昨年に引き続き、今年も「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」の作品を全国から募集している。締め切りは10月24日(水)である(必着)。
奈良新聞(8/30付)「吉野材使った日用品考えて デザインコンペ 優秀作は商品化も」によると


第1回デザインコンペの最優秀作品「割り鉛筆」(2011.7.13撮影。以下同じ)

吉野林業の活性化を目指す「吉野と暮らす会」は吉野産のスギ・ヒノキ(吉野材)を用いた日用品のデザイン力を競う「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」の応募作品を全国から募集している。10月24日まで。

同会は県や吉野町、県森林組合連合会、県木材協同組合連合会らで構成する同コンペの実行委員会。コンペは吉野材の新たな用途開発とブランドイメージ向上を目的に昨年から開始し、今回で2回目。南都銀行やNPO「Yoshino Heart」が協力している。



以下、優秀作品。「一輪挿し」と「スツール」



コンペは吉野材の木目を生かした量産可能な未発表の日用品などを募る「デザイン部門」と、吉野材で作られた既存の日用品を改良する「リ・デザイン部門」で実施する。表彰はデザイン部門が最優秀賞1点(賞金10万円)▽優秀賞2点(3万円)▽観客賞1点(1万円) リ・デザイン部門はインターネット投票賞と観客賞が各1点(1万円)。デザイン部門の最優秀賞と優秀賞は試作販売し、商品化に向けて検討する。

デザイン部門は10月下旬の書類(一次)審査を経て、12月16日に吉野町中央公民館で最終審査と表彰式を行う。リ・デザイン部門は同日の最終審査のみ。応募は専用の用紙と作品の設計図(形式は自由)を吉野と暮らす会事務局に送る。問い合わせは同会事務局、電話0746(32)8731。


「プレート皿」

12月16日(日)には、「吉野・山の恵み」フォーラムとパネルディスカッションも開催される。県のHPに、詳しい報道資料募集パンフレットが掲載されている。スポンサーである南都銀行のHPにも、報道資料が掲載されている。前回の表彰式の様子は当ブログ記事「吉野材を使った暮らしの道具デザインコンペ」で詳しく紹介している。最優秀賞は「割り鉛筆」、優秀賞は「一輪挿し」「スツール」「プレート皿」「ランチョンボード」の4点で、これらのうち「ランチョンボード」は、このほど商品化され、販売が開始された。当ブログ記事「吉野杉のランチョンボード、販売開始!」でも紹介した。


「ランチョンボード」

県のHPには《吉野地域で産出される杉・桧の大径材は、「吉野材」と呼ばれ、地域特有の貴重な資源であり、全国的に知られた銘木ブランドですが、生活様式や建築様式の変化により、これらの材がその価値を活かした形で利用されるケースは減少しています》とある。これはとても残念なことであり、それは吉野材だけでなく、日本の「木の文化」の危機である。「暮らしの道具デザインコンペ」は、身近なところに「木のある暮らし」を提案する試みである。


これら2枚は、平城遷都1300年祭の南都銀行ブースで撮影(10.5.10)



木の香り、温もり、木目の美しさ、手触りのやさしさなど、木のある生活は人の心を和ませてくれる。校舎を木造にした学校では「児童が騒がなくなった」「アレルギー性鼻炎が直った」「インフルエンザで学級閉鎖をすることがなくなった」などの現象が報告されている。私の経験でも、イベント会場で床を板張りにしたところ、来場者が次々と靴を脱いで歩き回り、幼児が喜んで寝転がっていた。これは人々が木のある暮らしを求めている証拠であろう。ぜひ、たくさんの方にご応募いただき、充実した「木のある暮らし」を提案していただきたいと思う。
※以下のパンフレットのPDFデータはこちら


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やのゆりこさんによるチャリティー「人物スケッチ」9月5日(水)午後5時から!(2012Topic)

2012年08月30日 | お知らせ
美人イラストレーター・やのゆりこさんによる「ライブ人物スケッチ」というチャリティーイベントが、奈良市もちいどのセンター街の「ザ・ウェンブリー・クラウン」(スーパーOKestのある広場の向かいのビル2階)で開催される。案内のハガキ(当記事の末尾に掲載)から概要を拾うと、

日時 9月5日(水)午後5時から11時まで
場所 英国式パブ「ザ・ウェンブリー・クラウン」(奈良市餅飯殿町14 西村ビル2階)
内容 お1人5分くらいでスケッチさせていただきます。
   スケッチ料全額を東日本大震災の義援金に充てさせていただきます(目安 1スケッチ300円)。
   パブですので、1ドリンクオーダーをお願いいたします(有料)。



やのゆりこさんとは、どんな女性か。彼女のHP「Yuriko's Illustrations」に、プロフィールが掲載されている。日本語版では《日本在住のイラストレーター。現在イギリスのadvocate-artと契約中。日本国内では株式会社必然さんに大変お世話になっています。オコジョに似てるらしいです》と極めてシンプルだ。なおオコジョとはヤマイタチのことであり、キリッとした目が似ていないこともないが、とにかくすらりとスタイルの良い美人である。英語版にはもう少し詳しい自己紹介が出ているので、ざっと訳してみる。

私は、イギリスの芸術家エージェント「advocate-art」と契約している日本のイラストレーターです。日本では同志社大学で英文学を勉強し、約3年間銀行で働きました。しかし私はアーチストになろうというで夢を諦めることができませんでした、私は、英語をブラッシュアップしながらアートを勉強するために、ロンドンに行くことに決めました。

ロンドンにいる間に「advocate-art」でのインターンシップを経験し、幸運なことにそこで長年の夢を実現するチャンスを手にしました。現在私は日本に住み、「advocate-art」と、私の絵を必要とする優しいクライアントのためにイラストを描いています。私の趣味は旅行、水泳、料理と観劇です。友人たちは、しばしば私がオコジョに似ていると言いますが、喜んでいいのでしょうか?

この場を借りて私は、私をサポートしてくださる方、いつも元気づけてくださる方、そして私のイラストを愛してくださる方に心からの感謝を捧げます。皆さんのご支援なしには、私の今はありません。


「約3年間銀行で働きました」とあるとおり、彼女は奈良の地元銀行に勤務していたので、私も存じ上げているわけである。その頃から、彼女のイラストの腕前は有名だったが、まさかプロに転向するとは思わなかった。今回、チャリティースケッチの情報を聞いて、「これは何か協力しなければ」と、当ブログで紹介させていただいた次第である。

スケッチ代金は、全額、震災の義援金に充てられる。皆さん、ぜひ「ザ・ウェンブリー・クラウン」に足をお運びください!



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平田進也さんを、奈良観光振興のコア人材に!

2012年08月29日 | 観光にまつわるエトセトラ
一昨日(8/27)の夜、奈良市職員養成塾(2012年度第3回)で、平田進也さんの講演「本モノのサービスとは」をお聞きした。90分の熱弁と10分の質疑応答という、充実の時間であった。この塾は名前のとおり市職員向けの講座であるが、私は以前この塾で講演させていただいたことがあるので、特別に参加させていただいた。

平田さんの講演をお聞きするのは2度目である。1度目は7年前に大阪で拝聴した。その後、ご著書『出る杭も5億稼げば打たれない!』(小学館)を読み、平田さんの「カリスマ添乗員とカニを食すツアー」(日帰り)にも参加した。知人の紹介により、奈良市内で会食する機会もあった。


トップ画像は平田さんのFacebookより。その他の写真は、8/27に撮影

平田さんは「浪速のカリスマ添乗員」と呼ばれているが、私は「もてなしの天才児」と名づけている。今回の講演をお聞きしたあとは「大和のグリコーゲン」とお呼びしたくなった。

今年(2012年)4月22日から、平田さんは朝日新聞奈良版の名物コーナー「人生あおによし」(全20回)に登場された。初回の文章が印象に残っている。見出しは「すべてお客様のため」。一部抜粋すると

 出る杭も5億円稼げば打たれない!
 平田進也
 小学館

日本旅行の西日本営業本部個人旅行営業部担当部長という肩書はありますが、お客様のためには女装もいとわない「おもしろ旅企自 ヒラタ屋」の代表と言った方がみなさんはピンとくるかもしれませんね。おかげさまで、ヒラタ屋のファンクラブの会員は2万人を突破しました。テレビ出演も600回を数えるまでになりました。

私は大淀町で大学1年生まで過ごしました。「あんた、奈良出身なんか」って時々、お客さんに驚かれることがあります。そんなイメージがないんですかね。就職後、大阪府茨木市や兵庫県伊丹市に住みましたが、結婚し、子どもが大きくなってきた約15年前、大和高田市に引っ越しました。やっぱり奈良が好きなんですよ。奈良の魅力を一言で表すのは難しいですが、やっばり歴史の重みが違うところですかね。



奈良には、先人から受け継いだ歴史的遣産、観光資源が豊富にあります。奈良県民は当たり前に思っているかもしれませんが、奈良だけに「与えられた」ものなのです。その資源を多くの人に案内させていただくのが、奈良県民の役目ではないでょうか。何もしなくても観光客が来てくれるからといって、決して「見せてやる」「見たかったらどうぞ」というものではありません。おもてなしの気持ちを忘れてはいけません。

女装やしゃべくりが話題になって、テレビに出始めたとき、「よく女装なんかできるな」「会社のイメージを下げる」と、一部の社員から批判されたことがあります。でも、私は「お客さんに楽しんでもらいたい」という確固たる信念があったので揺らぐことはありませんでした。ツアーの売り上げが伸びていくと、自然とそんな声もなくなっていきました。

ひらた・しんや
1957年、大淀町生まれ。五條高校、京都外大を卒業後、80年に日本旅行に入社。変身芸や巧みな話術で、企画するツアーは常に満員。「浪速のカリスマ添乗員」と呼ばれる。リピート率は約8割という。著書に「出る杭も5億稼げば打たれない!」「7億稼ぐ企画力」(ともに小学館)。妻と大学生の長男、次男の4人家族。



さて、奈良市職員養成塾の講演である。すでにN先輩がFacebookに紹介されているので、引用させていただく。

個人で年商8億円を売り上げる伝説の添乗員平田氏が、本日の講師。有名な講師の生トークを楽しみに市役所6階へ。「笑いは心のひもを解く、ついでに財布のひもも解く。皆さん今日はおもいきり笑って帰ってください」。自身を漫談家の綾小路きみまろになぞらえる爆笑トークのスタートです。
  
韓流ドラマブームのきっかけヨン様「冬のソナタ」が流行ったのはもう10年近くも前、親しくしている宮根誠司アナウンサーと「ドラマの放送は済んだけど、多くのファンが余韻に浸っている。今『ヨン様ツアー』」をすれば絶対ヒットするよ」。こう話しあって早速ツアーを企画、今なら19,800円格安ツアーのある時代ですが、当時の募集価格は79,800円、それが飛ぶように売れたのです。

「冬のソナタ」の放送は夜11時15分から、わが妻もドラマの放送日は早くにお風呂に入り、身を清め、コーヒー2杯(私のではありません、自分のおかわり分です)をいれ、「お父さんあっちへ行って」と部屋に1人で閉じこもり涙をふくティッシュまで用意して、テーマ音楽と同時に早速ティッシュをご利用です。こんな景色が日本中で見られたわけですから、ツアーのヒットは信じていました。お客さまの求めるものを提供する、これが鉄則です。ターゲットは60代、団塊世代の女性です。若い人はお金を持っていません。女性をつかめば、男性はついてきます。女性の口コミを味方にすれば、倍々ゲームでお客が増えます。でも、なかなか手ごわいですね…。

こんな調子であっという間に90分、感動しました。泣かされました。この人は本物だと感じました。最後に運よく質問のチャンスをいただき、「お話ありがとうございました。でも人間ですから、気分の乗らない時や体調の悪いことも・・・そんな時はどのようにされるのですか?」「短い人生、どんなふうに生きるか決めるのは自分です。悔いのないように毎日、1日の終わりにその日を振り返り、満足できた日は二重丸をつけてもう20年たちます。最初の1年で46日だった二重丸が、昨年は280日になりました」。




では私の心に残った平田さんのセリフを、手元のメモから拾っておく。

○奈良にお客は来ても、泊まりは大阪や京都だから、おカネは落ちない。お客が買うのは鹿せんべい(150円)だけ。
○平城遷都1300年祭に来たが、弱者に対する「いたわり」「気づかい」があまり見えなくて残念。
○出雲の「神話博しまね」に行くと、すれ違う地元の小中学生がきちんと「おはようございます」と挨拶をしてくれる。石見神楽の練習などの機会を通じて、お年寄りからしつけられているのだろう。これが奈良にあるのかどうか。
○2009年に着任した丸尾和明社長(前JR西日本副社長)の「他社になくて日本旅行にあるのは平田進也だけ」とのツルのひと声で、部長(営業推進事業部担当部長)に抜擢。やっと会社から正当に評価された。9人の部下と年間3千万円の広告宣伝費を得た。
○年間150日添乗し、講演は年間113本。土日も関係なく動いている。しかし自分から動いているのであって、人に動かされているのではない。こんな幸せなことはない。
○私はさしずめ「文化祭実行委員長」。毎日、文化祭をしている。
○じゃらんの調査で、奈良県の「食」の満足度は全県のうち下から5番目。柿の葉寿司や大和肉鶏で、奈良の食がアピールできるか。大津市の「牛肉サミット」は、2日間で10万人集めた。
○道の駅は財産。これをもっと活用を。道の駅「吉野路大淀iセンター」の油揚げはうまい。



添乗員としての平田さんは空前絶後であり、まさにカリスマ。しかしこれは属人的なものであり、誰もがマネできるものではない(平田さんにしても、いつまでも体力や集中力が続くわけではない)。平田さんは自らを「文化祭実行委員長」になぞらえるが、私が「平田さんのここがスゴい」と思うのは、以下の3つのパワー(力)である。

1.プランニング力 :比類ないツアーを企画・立案する能力
2.コーディネート力:地域、業界のカベを乗り越え、賛同者を集めてツアーを組み立てる能力
3.広報力(情報発信力):テレビなどのメディアを巧みに利用したPR・情報発信の力


平田さんは最近になって、奈良県出身であることによく言及されるようになった。奈良といえばとかく奈良市にばかり目が行きがちであるが、平田さんのお生まれは吉野郡大淀町土田(つった)であり、奈良県のヘソ(中心点)に近い。今のお住まいも大和高田市であり、しかも長年大阪でお勤めで、海外業務には11年間も携わってこられた。こういう人には、県観光全体を冷静に見る目が備わっている。平田さんには、ぜひ奈良県観光振興のコア人材として、ビシバシご指導いただきたいと思う。

平田さん、良いお話を有難うございました。平田さんは「大和のグリコーゲン」です、これからも奈良県観光を元気にしてください。われわれ地元民も、頑張ります!
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堂本剛DVDに、橿原市今井町と天川村が登場!(2012Topic)

2012年08月28日 | お知らせ
今年(2012年)、劇場で特別上映された堤幸彦監督の映画「堂本剛 平安神宮公演2011 限定特別上映 平安結祈(へいあんゆうき)heianyuki」がDVD化され、8月22日(水)にリリースされた。TOWER RECORDS ONLINEによると、

この映画は、KinKi Kidsの堂本剛が2011年9月4日に京都の平安神宮で行なったライヴを作品化したもの。十川ともじ、屋敷豪太、名越由貴夫、竹内朋康、SWING-O、KenKen、スティーヴエトウ、レナード衛藤、SASUKE、ふさはらただひろ、かわ島崇文、平岡恵子という豪華ミュージシャンがバックを務め、厳かな空間のなかで繰り広げられたプレミアムなステージの模様が、DVDおよびBlu-rayで甦ることになる。また特典として、堤監督が剛と音楽のルーツを奈良の〈水〉の流れになぞらえながら探った2人旅の映像「Tsuyoshi×NARA×TsuTsumi」も収録。ファン垂涎のアイテムとなりそうだ。
画像は、ブログ「Blue Berry」より拝借

特典としてついてくる「Tsuyoshi×NARA×TsuTsumi」(Disc-2)に、橿原市今井町と天川村が登場する。出演された若林稔さん(今井町町並み保存会会長)から、こんなメールをいただいた。

昨年(2011年)9月9日、突然ミュージシャン堂本剛さんと映画監督堤幸彦さんが今井町と天川村とを紹介するDVDを出したいという。「え!それ何? 町が有名になってきたのは有難いが、浮わついたチャラチャラした話ならお断りだ。今井町は真に保存しなければいけない遺産なんだから」とお断りしたら「話が合っている。思いは同じだ、だからこそ撮りたいんだ」という熱い話になって9月29日、2人が我が家を訪れて実現。

半日の約束で同行してカメラを回し始めましたが、いつのまにか堂本さん・堤さんも私ものめり込み、2人とも午後の他所での約束をキャンセルして1日のロケになって制作したのがこの度出来上がり、8月22日に発売の運びになりました。

「Tsuyoshi×NARA×Tsutsumi」 堂本さんと堤さんが天川村と今井町を地元の人と歩き、奈良への思いを45分にわたり語っています。今井では私もたっぷりと出演させていただき、大いに佳き町を語り合えたのが画像に現れているのでうれしいです。ただ1ヵ所、世界遺産をめざしているのに、世界遺産になった時の規制や、観光地化して真の保存が失われることとのジレンマをしゃべったら「世界遺産を望んでいない」と出てしまいました。シマッタ!言葉を慎重にと勉強させられましたが、大きな流れからは世界遺産クラスの町だと理解してくれるいいチャンスを与えてくれたと思っています。


今井町の伝統的町並み(07.10.10撮影)

堂本剛ファンのBS☆JUNさんも、ご自身のブログ「BS JUN's memo2」に感想を綴っておられる。

特典映像の「Tsuyoshi×NARA×Tsutsumi」 堤監督の視点で追う「堂本剛の原点」が面白い 堂本剛ファンの自分が見る観点は「堤幸彦に見えてる堂本剛」 デビューTVドラマ、アイドル映画というジャンルの出会いからスタートしアーティスト映画の製作の過程で何を切り取るかが興味深く見る 堤幸彦監督の「子供っぽい好奇心」「人気監督としての自負」「本来の監督業への模索」を見せてもらいました。

監督として「セットで使える」の考えからも見逃せない今井町。嬉しそうに連れ回す。共同体としての寺内町のあり方が気になったのは剛さんの方。今井町町並み保存会の世話役と大いに「時空」「くに」について盛り上がってる。監督の一押しの今西家ではお茶のもてなしを受ける。薯蕷(じょうよ)饅頭の竹の薄皮も食べちゃう姿の横で、飲まず食わず熱弁をふるう隣の剛さんとの対比が面白い。そのを映像に入れちゃう自虐な編集も。吉野の商材を全国へ商うことで裕福になった今井町 洞川のごろごろ水で煮炊きしたおくどさん その繋がりの説明に深く感慨にふける二人でした。


なるほど、これはぜひ拝見しなければ。それにしてもロケ先に天川村と今井町を選ぶとは、とても良い選択である。林業の村と商業の町は古くから商取引でつながっていたし、天川村の自然美と、今井町の町家の人工美は、どちらも「奈良の美」の代表格である。今井町町並み保存会がお客にふるまう「今井の茶粥」は、天川村の名水「ごろごろ水」で炊いている…。

堂本さん、いつも奈良を応援していただき、どうも有難う!
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吉野杉のランチョンボード、販売スタート!(by 暮らしの道具デザインコンペ)

2012年08月27日 | 林業・割り箸
奈良の木ブランド課(奈良県農林部)は、8月24日(金)から「吉野杉ランチョンボード」の販売を開始した。奈良新聞(8/25付)の見出しは、「吉野杉の温かみを食卓に 高級ランチョンボードを商品化」だ。記事によると、

県は24日、デザイナーや集成材メーカーと連携し、樹齢約150年の高級吉野杉で作った食卓の敷板「ランチョンボード」を商品化したと発表した。きょう25日からJR奈良駅構内のアンテナショップで販売する。温もりのある杉の木目や香りが特徴。家庭や料理店での利用を見込む。

写真は丸商店のサイトより拝借(次の写真も)

県がデザイナー、集成材メーカーと連携 きょうから販売
同ボードは昨年、県が初めて公募した吉野材を使った「暮らしの道具」デザインコンペの優秀賞受賞作品。吉野材の魅力をPRしようと、県が商品化を主導。デザインをプロダクトデザイナーの南政宏さん(滋賀県立大学生活デザイン学科助教)が担当し、吉野町の集成材メーカー丸商店が製品化した。製造工程は吉野杉の集成材を機械でくりぬいて板状に加工し、手杵業で研磨。汚れを防ぐため表面に天然の植物油を塗り、接地面にポリウレタンのクッシヨンを取り付けている。



丸商店会長の丸剛さんは「杉の香りや肌触りから安らぎを感じてもらえる。県奈良の木ブランド課は「使うほどに味わいが出る魅力的な1品」と太鼓判。サイズは縦45センチ、横32センチ、高さ1.2センチ。重さは約500グラム。価格は6,000円。取扱店は県内の特産品を集めたアンテナショップ「ナラ イン ザ ボックス」(奈良市三条本町)。問い合わせは県奈良の木ブランド課、電話0742(27)7470。



デザインされた南政宏さん。第1回「暮らしの道具」デザイン
コンペ
で撮影(トップ写真および下の写真とも 2011.7.13開催)

県のHPには《「吉野材」を使った「暮らしの道具」デザインコンペ入賞作品の商品化第1号》と大きく出ている。このコンペは県が主催し、ハートツリー株式会社が運営、南都銀行とNPO法人Yoshino Heart(吉野ハート)が協力して実施された。2010年10月に募集が開始され、12月3日の締切日までに全国から219点の応募があった。1次・2次審査に残った15作品を対象とした「最終審査会・入賞作品発表会」が、11年7月13日(火)東京・虎ノ門の「森カフェ」(フォレスタ虎ノ門内)で行われ、私も関係者として現地に赴いた。



厳正な審査の結果、最優秀賞(1作品)に「割り鉛筆」、優秀賞(4作品)に「一輪挿し」「スツール」「プレート皿」とともに「ランチョンボード」が選ばれた。審査委員長講評によると《優秀賞「ランチョンボード」は、極めてノーマルなフォルムを持っている。しかしその形は、デザイナー自身が作り、生活の中で検証したうえで自信を持って提案したデザインである。使いやすく、吉野杉の端正な柾目を生かす形でもある》。直線ではなく曲線でデザインされていて、見た目も手触りも、とても優しい。そこに杉の柾目が、まっすぐ横切るのである。

一昨年に募集開始したコンペから2年を経て、やっと1作品が商品化され、ほっと胸をなで下ろしているところである。奈良新聞は報じていないが、同日、県は第2回「暮らしの道具」デザインコンペの募集要領も発表している。当ブログでも近々、詳しくお知らせすることにしたい。
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