tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良の歩き方講座「奈良市の地名!知ったかぶり」/NARANICLE(奈良市観光センター)で9月17日(日)開催!

2017年08月31日 | 奈良にこだわる
毎月第3日曜日、60分で楽しく奈良を学ぶセミナー「奈良の歩き方講座」、9月17日(日)の演題は「奈良市の地名!知ったかぶり」、講師はNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が誇る「ちょいワルおやじ」吉川和美さん。開催場所は奈良市観光センター(三条通とやすらぎの道の交差点角)「NARANICLE」1階の体験学習室。受講料は500円で、申し込みが必要だ。定員は20名なので、ぜひお早めにお申し込みを!吉川さんのFacebookには、

9月度の「奈良の歩き方講座」は、私が担当としてお話しさせて頂きます。題して[奈良市の地名!知ったかぶり]。拙い話ですが、奈良歩きに興味のあるみなさん、ご参加いただければ大変ありがたいです。

とずいぶん控えめに紹介されている。同講座のチラシには、


吉川和美さん。2016.9.11 クラブツーリズム奈良旅行センターで撮影

【 開催日時 】 9月17日(日)14:00 ~ 15:00 
【 講 師 】 NPO法人 奈良まほろばソムリエの会 吉川和美 先生
【 演 題 】 「奈良市の地名!知ったかぶり」
【 料  金 】 おひとり様 500円(受講料+資料代として)

奈良の歴史通が集まるNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」会員の皆さんによるセミナーです。奈良市内の観光地を中心に、地名の由来・伝説を紹介していただきます。皆さんも「知ったかぶりの奈良通」になって、ぶらりと深い奈良歩きをしましょう!

ご予約は、メールまたはファックスで公益社団法人奈良市観光協会まで
E-mail :order@narashikanko.or.jp
FAX : 0742-22-5200 (℡ 0742-22-3900)            
※当日 、会場受付も可能です。駐車場がございませんので、会場へは公共交通機関でお越しください。

★次回(10月)のご案内
【開催日時】10月15日(日)14:00~15:00
【講  師】NPO法人奈良まほろばソムリエの会 山本順三先生
【演  題】「世界遺産・春日大社の楽しみ方」
日本有数の燈籠を持ち、世界遺産「興福寺」「春日山原始林」とも関わり、数多い神事・行事があり、趣旨・観点によって様々に楽しめるのが春日大社です。そんな春日大社の魅力を、楽しく分かりやすくお話しします!


わずかワンコイン・500円で楽しく奈良が学べる講座である。館内のレストランでは、ランチも楽しめる。近鉄奈良駅から徒歩5分、JR奈良駅から徒歩10分。皆さん、ぜひ足をお運びください!

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平城宮「松林苑」は天皇の離宮跡(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第31回)

2017年08月30日 | 奈良にこだわる
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が毎週木曜日、毎日新聞奈良版に連載している「ディスカバー!奈良」、先週(8/24)紹介されたのは「今に伝わる古代の景観 奈良市の平城宮松林苑」、執筆者は同会理事長の鈴木浩(すずき・ゆたか)さん。『国史大辞典』によると「松林苑」とは、
※トップ写真は平城宮松林苑跡(奈良市佐紀町)

奈良時代、宮廷に付属した離宮的苑地。松林宮・北松林とも記し、天平元年(七二九)から同十七年にかけて、曲水宴や騎射など聖武天皇宮廷の年中行事を時々ここで行なっている(『続日本紀』)。遺跡は平城宮跡北方の築地痕跡に囲まれた区画に比定され、発掘により築地に同型式の瓦を葺くなど、平城宮と密接した性格が知られた。中国都城における宮城北の苑地(禁苑)にならったとする説がある。



『続日本紀』(『日本書紀』の続編)に出てくるのである。では、記事本文を以下に紹介する。今回は親切なことに、地図まで掲載されている。                     
                                 
奈良時代、平城宮の北方には塀で囲まれた天皇の離宮である松林苑がありました。南北1㌔、東西1.8㌔と推定され、範囲は平城宮全体よりも広大です。宮殿や楼閣が建ち並ぶ松林宮を中心に、多数の苑池(えんち)や農園が広がっていました。今の水上池、佐紀池、ハジカミ池など元は苑池で、佐紀盾列古墳群の周囲の濠も庭園に取り込まれていたようです。『続日本紀』にも、天皇が松林苑で群臣を集めて宴(うたげ)を催していた記述があります。

現在、松林苑の西端と南端と思われる場所には、所々に土塁状の築地塀が見られ、1300年前の都の面影をしのぶことができます。辺り一帯は、風致地区や歴史的風土特別保存地区に指定され、景観が保護されてきました。その結果、緑豊かな素晴らしい自然が守られており、日本人の故郷とも言えるような風景に接することができます。

メモ:近鉄京都線平城駅より徒歩で約10分。散策道が整備され、途中に成務天皇陵などもあり、自然を満喫できる、ウォーキングに最適なコースです。(奈良まほろばソムリエの会理事長 鈴木浩)


鈴木理事長は平城宮跡でボランティアガイドをしているので、この辺りには詳しい。皆さん、いちど松林苑跡周辺をお訪ねください!

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不空院(奈良市高畑町)で「かなで奉納舞台」9月3日(日)15時開催!(2017 Topic)

2017年08月29日 | お知らせ
帝塚山大学教授の西山厚さんや芸妓の菊乃さんが登場する「かな(奏)で奉納舞台」というイベントが、奈良市高畑(たかばたけ)町の不空院(ふくういん)で、9月3日(日)15時から開催される。入場無料・申し込み不要。

18時からは菊乃さんたちによる「ちょっとお座敷体験」も(ワンドリンク・酒肴つきで@5,000円)。お問い合わせは、不空院・三谷丹桜さん(090-9624-5210)または「ろくさろん」さん(0742-26-6936 10:00~17:00)。奈良新聞(8/22付)《舞や演奏にぎやかに 来月3日に「かなで奉納舞台in高畑不空院」》によると、

奈良市の花街「元林院(がんりいん)」の芸舞子が「宇迦辨財(べんざい)天女像」(室町時代)に踊りを奉納する「かなで奉納舞台in高畑不空院」が、9月3日午後3時から、同市高畑町の不空院(三谷真漣住職)で開かれる。

周辺住民らが結成した「高畑街道祭りの会」が初開催。催しをきっかけに、かつて春日大社の神職が住んだ社家町で、多くの文化人たちにも愛された高畑町の活性化を目指す。

不空院は芸事の神の同天女像を祭り、大正から昭和期には元林院の芸妓(ぎ)たちの信仰を集めた。さらに縁切り、縁結びの寺院としても知られ、悩みを抱える女性の「駆け込み寺」の役割も果たした…


このイベントは県のHPでも紹介されている。さらに、主催者である「高畑街道祭りの会」のHPによると、

9月3日(日) 高畑・不空院で祈りと音楽と舞の競演【入場無料・申込不要】
平成29年9月3日(日) 高畑・不空院のご本堂前に妙音舞台を特設。スタートは護摩法要。そして、奈良が誇る芸妓・菊乃さんはじめ「元林院つるや」の皆さんによる舞踊奉納。さらには雅楽の演奏とお話も楽しめます。入場は無料で、事前のお申し込みも不要です。皆さま、どうぞ高畑・不空院で雅やかなひと時をお過ごしください。

Schedule
15:00 開演
●西山厚先生ご挨拶●護摩法要●元林院 舞踊奉納●雅楽の演奏とお話し(奈良大学雅楽倶楽部)
18:00頃終演予定です

不空院のLocation
奈良県奈良市高畑町1365 奈良交通市内循環バス破石町下車、東へ500メートル南入る新薬師寺筋向い(駐車場に限りがありますので、公共交通機関でお越しください)
お寺のホームページは、こちら


地域住民らによるまちおこしイベント「高畑街道祭り」の一環である。10月29日(日)には、「スペシャルLIVE in 高畑街道」というイベントが、奈良市写真美術館、大乗院庭園など3ヵ所で行われる。出演はMr.Shin(ものまねマジシャン)、森剣二と十人jazz、スティーヴ エトウ ほか。チケットは9月上旬から販売予定。

住民たち手作りの楽しいイベントである。皆さん、ぜひ足をお運びください!

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大和文華館が面する蛙股池(かえるまたいけ)は、古代の大ため池(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第30回)

2017年08月28日 | 奈良にこだわる
毎日新聞奈良版に毎週木曜日に連載している「ディスカバー!奈良」、前回(8/10)掲載されたのは「古代築造ロマン楽しむ 奈良市の蛙股池」、執筆されたのは久門たつおさん(奈良市敷島町在住)である。
※トップ写真は蛙股池。周辺には緑豊かな美術館のほか、神社、住宅街、小学校がある

蛙股池は『日本書紀』に出てくる菅原池(大池)だとされ、「現存する日本最古のダム」ともいわれる。降水量の少ない大和盆地にはたくさんのため池があり、「大和八百八池」といわれた(江戸は「八百八町」、大坂は「八百八橋」、京都は「八百八寺」、越後は「八百八後家」!など。八百万と一緒で、数が多いことをいう)。

蛙股(カエルの股)とは奇妙なネーミングだと思われるだろうが、これは古代の寺院建築の部材のことである。『デジタル大辞泉』「蛙股」によると、


この図は『デジタル大辞泉』から拝借した

(蟇股)社寺建築で、梁(はり)や桁(けた)の上に置かれる、輪郭が山形をした部材。構造上必要な支柱であったが、のちには装飾化した。厚い板状のままの板蟇股と、内部をくりぬいて透かせた本蟇股とがある。


「Google Earth」で見ても、まさに蛙股!

航空写真のない時代に蛙股池とは、よく名付けたものだ。今「Google Earth」という文明の利器で見ても、全く蛙股そのものである。では、記事全文を紹介する。

ため池が多い県内でも蛙股(かえるまた)池は、面積8.6㌶と指折りの規模を誇ります。池の形が社寺建築の部材の一つ、蛙(蟇)股に似ていることから名付けられました。丘陵の谷に造られたダム型の池で、日本書紀にある607(推古天皇15)年、大和に築造された四つの池のうちの菅原池とする見解が有力です。


菅原道真もまつる菖蒲池(あやめいけ)神社  

堰の高さが15㍍を超えるものがダムとの定義がありますが、奈良市によると、蛙股池は場所により14㍍とも16㍍ともされ、ダムと言えるかは微妙ですが、「現存する日本最古のダム」とも呼ばれます。ほとりには、築造時に池守護のため創建されたという菖蒲(あやめ)池神社が鎮座。近くには大和文華館や中野美術館もあり、美術鑑賞とともに池の景観や古代築造ロマン、若草山や春日山の遠望を楽しむのも一興です。

【メモ】蛙股池へは近鉄菖蒲池駅から南へ徒歩約5分。大和文華館、中野美術館へは近鉄学園前駅から南東へ徒歩約10分。(奈良まほろばソムリエの会 久門たつお)


高級住宅地のど真ん中にこんな大きな古代のため池が残されているところが、すごい。大和文華館や中野美術館を訪ねていただき、この池の景観をお楽しみいただきたい。久門さん、いいお話をありがとうございました!

コメント (2)
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農村文化の魅力を未来へ伝えるシンポジウム/9月10日(日)開催!(2017 Topic)

2017年08月27日 | 奈良にこだわる
本年(2017年)9月10日、JR奈良駅前の「なら100年会館」大ホールで「農村文化の魅力を未来へ伝えるシンポジウム」(主催:奈良県)が開催される。県下農村に伝わる伝統行事などの農村文化の魅力を伝え、活用し、未来へ受け継ごう、という趣旨だ。参加は無料だが、申し込みが必要だ(こちらから)。申し込みの締め切りは8/31(木)に迫っている。

この出演者がスゴイ!『デフレの正体』『里山資本主義』の藻谷浩介さん、「くるみの木」の石村由起子さん、神主の岡本彰夫さん、「粟」の三浦雅之さん。オープニングステージは鴨都波(かもつば)神社(御所市)の「ススキ提灯献灯行事」!イベントのHPによると、

奈良県各地の農村では、暮らしと密接に関わる伝統祭事が受け継がれています。本シンポジウムでは、伝統祭事実演、基調講演、都市農村交流の第一線で活躍する県内の方々によるパネルディスカッションを通じて、奈良の農村文化の魅力を情報発信します。

[日程] 平成29年9月10日(日)13:30~17:00
[参加費 / 定員] 無料 / 800名
[会場] なら100年会館 大ホール(奈良市三条宮前町7番1号)

[プログラム]
オープニングステージ ススキ提灯献灯行事(御所市 鴨都波神社)
主催者挨拶
[基調講演]
『農村文化と地域活性化』藻谷 浩介 氏 / (株)日本総合研究所 調査部 主席研究員

[ビデオ上映]
『農とつながる伝統祭事』

[パネルディスカッション]
『農村文化の魅力を未来へつなぐ』
【パネリスト】
石村 由起子 氏 / 「くるみの木」主宰、奈良生活デザイン室 室長
岡本 彰夫 氏 / 奈良県立大学 客員教授、元・春日大社権宮司
三浦 雅之 氏 / 株式会社粟 代表取締役
【コーディネーター】
藻谷 浩介 氏 / 株式会社日本総合研究所 調査部 主席研究員

[農村文化ギャラリー(パネル、祭具等の展示)]

[出演者プロフィール]
ススキ提灯献灯行事(御所市 鴨都波神社)
御所市鴨都波神社において、毎年、五穀豊穣・家内安全・無病息災を祈願し、地域から 「ススキ提灯」と呼ばれる30基余りの提灯を奉納。江戸時代中期から始まったとされるこの祭事は、奈良県指定無形民俗文化財に指定されている。

藻谷 浩介 氏 / 株式会社日本総合研究所 調査部 主席研究員
山口県周南市(旧・徳山市)出身。平成合併前の3,200市町村全て、海外80ヶ国を自費で訪問し、地域特性を多面的に把握。 2000年頃より、地域振興や人口成熟問題に関し、精力的に研究・著作・講演を行う。2012年より現職。近著に里山資本主義(角川Oneテーマ21)、しなやかな日本列島のつくりかた、和の国富論、観光立国の正体(以上、新潮社)など。

石村 由起子 氏 / 「くるみの木」主宰、奈良生活デザイン室 室長
香川県高松市出身。1984年にカフェ「くるみの木」を開業。高松市丸亀町商店街の再開発事業のプロデュース、東京・白金台の奈良県ゆかりの食や雑貨等を展開する「ときのもり」共同経営者などを実施。現在、奈良県フードフェスティバル実行委員も務める。

岡本 彰夫 氏 / 奈良県立大学 客員教授、元・春日大社権宮司
奈良県出身。1977年に春日大社に奉職後、2001年に同権宮司に就任。在任中には、高齢御神楽、式年遷宮諸神事、おんまつり等の旧儀再興、神撰や廃絶神楽の復興を成し遂げた。2015年退職後より現職を務める。

三浦 雅之 氏 / 株式会社粟 代表取締役
京都府舞鶴市出身。奈良市に移住後、2002年に農家レストラン「清澄の里 粟」を開業後、ならまちにも出店するほか、大和伝統野菜を中心に年間約120種類の野菜とハーブの栽培、農業コンサルティングを実施。 現在、近畿大学農学部にて非常勤講師を務める。


皆さん、この豪華なシンポジウムに、ぜひお申し込みください!



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