tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

鰻料理専門店 二鶴

2008年05月31日 | グルメガイド
※このお店は、すでに閉店(閉業)しています。

二鶴(にかく・奈良市椿井町)は、創業50年を超える老舗の鰻料理店である。名前の通り、ご夫婦で仲良く店を営まれている。浜松から直送された鰻を、表面からりと、中はふっくらと焼き上げている。

うなぎは通常の「かば焼き」と、タレをからめずあっさり仕上げた「白焼き」の2種類から選べる。私は、白焼きにワサビを付けていただくのが好みだ。こうすると、うなぎ本来の旨さが引き立つ。

写真は「うなぎ定食」(2300円・白焼き)。肝の串焼き、うまき、肝吸いなどがセットされていて、うなぎの旨さを堪能できる。シンプルな「白焼き丼」(1360円=竹)も人気だ。
http://www3.kcn.ne.jp/~nikaku/index.html

近鉄奈良駅から小西さくら通りを南進し、三条通を越え、椿井(つばい)小学校の角を東に入る。

以前このブログで、堀内孝雄のお兄さんの店を紹介したが、二鶴のご主人は堀内孝雄の従兄弟である(先代はおじさんだった)。
※堀内孝雄のお兄さんの店「ひさや」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/853432166a27cdba551ac192474800f6

ならまち(奈良町)散策の折などに、とても便利に利用できる。ぜひお立ち寄りいただきたい。
※奈良市椿井町51 0742-26-5841 11:00~21:00 日休(祝営業)
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大和骨付鶏「一勝」

2008年05月30日 | グルメガイド
巻き寿司の丸かぶりという奇妙な風習は、すっかり定着した観があるが、鶏もも肉の丸かぶりはいかがだろう。近鉄新大宮駅前(奈良市芝辻町)に、「一勝(いっかつ)」という店がある。骨の付いたもも肉をまるかぶりする、という豪快な食べ方で知られる。何でも、450度を越える高温のオーブンで焼き上げるのだそうだ。会社の同僚を誘って立ち寄ってみた。

なお「一勝」は、5/3~4の「平城遷都祭2008」でも露店を出店していた。焼鳥やささ身のフライ、生ビールなどを出していて、長い行列ができていた(私もいただいたが、美味しかった)。

お店名物の丸かぶりのもも肉(骨付鶏)には、「おや鳥」と「ひな鳥」がある。同店のホームページによると、《おや鳥は肉がしっかりしていて、噛めば噛むほど味が出てくる》《ひな鳥はお箸できれる程肉が柔らかく、とってもジューシー》《僕個人的には、まず「ひな」を食べて、2本目に「おや」を食べるんだ。体調が良い時は、3本目にまた「おや」だね!》とある。
※お店の公式ホームページ
http://www.ikkatsu-wel.com/

確かに、食べ方は、ひな→おやで良いだろう(3本は、ちょっとムリだ)。おやにはハサミが付いてきたが、やはり丸かぶりするには硬い。HPには《子供用に頼むときは、「スパイス薄めに」とスタッフに伝えたほうがいいよ!》とあるが、私にもスパイスと塩がいささか辛すぎた。次回は「スパイスと塩控えめ」にしたい。



冒頭の写真はひな(870円)、上の写真はおや(920円)、下はチキンステーキ(650円)だ。他にも皮ポン酢(430円)、鳥ごはん(500円)など、いろんなメニューがあり、どれも美味しいので、人数が多いと楽しいだろう。



HPのキャラクター「モリモリ イッカツ君」は、31歳のアキバ系サラリーマンという設定だが、店内を見渡すと、若いカップルやグループばかりで、中年男は我々2人だけだった。だから味付けもイマ風の濃いめ・辛いめなのだろう。お店も若者向けの、お洒落な造りになっている。
http://r.gnavi.co.jp/c181400/

なお同店には「メール会員」の制度がある。《登録した日から使える、充実した割引サービスや、不定期に送られてくるか・な・りお得な情報満載のメールが受け取れます》ということだ。(日によって違うかも知れないが、私が行った日は)食事代金が5%引きになり、今日も「大盛りポテトフライ無料!!(1グループに1皿)6月7日まで有効」という嬉しいメールが届いた。

鶏好きには見逃せないお店なので、ぜひ一度お訪ねいただきたい。なお、あらかじめメール会員登録することと、注文時には「スパイスと塩控えめ」と伝えることをお薦めする。
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観光圏整備法で宿泊増を!

2008年05月29日 | 奈良にこだわる
(株)観光経済新聞社が発行する「週刊 観光経済新聞」5/24付の1面トップニュースは、《「観光圏」整備法が成立 今夏に施行》だった。
http://www.kankokeizai.com/backnumber/08/05_24/kanko_gyosei.html

記事によると《複数の観光地を観光圏として連携させ、国内外の観光客による2泊3日以上の滞在を促進するのが狙い。周遊・体験型の観光メニューの充実や宿泊の魅力向上、移動の快適化、観光案内の強化などに向けた地域の取り組みを支援する》。

《市町村や都道府県は、関係団体や観光事業者などで構成する法定協議会の立ち上げを受けて、観光圏整備計画を国に提出。観光圏整備のための事業を実施する事業者らは、さらに具体的な実施計画を申請する。国に認定されると、事業費に対して最大40%の国費補助が受けられる》。

同記事には、国交省観光地域振興課の「初年度には10数カ所の観光圏を支援したい。すでに高い関心を持っている地域もあると聞いており、実際に自治体からの問い合わせも多い」というコメントも掲載されている。

つまりこの法律は、隣り合う複数の市町村を「観光圏」という面でくくり、そこに2泊以上の宿泊客を誘致しようとするものだ。そのための補助金や中小企業金融公庫からの特別融資、旅館・ホテルでの旅行商品販売などの特例措置が設けられている。

至れり尽くせりのこの制度に、奈良県や県下市町村は、ぜひ参加すべきだ。奈良観光の悩みは、1つの観光地・1つの行事だけを日帰りで訪ねる観光客が多く、「宿泊客が少ない」ということだった。だから「各観光地や隣接市町村が連携して、オール奈良県で観光振興に取り組まなければならない」(西口廣宗・奈良商工会議所会頭の話)といわれてきた。この法律は、まさにそこを補完しようとするものだ。

この法律は《国内客、外国人客を問わないものとしては、観光地づくりを支援するための初めての法律》(同紙)だそうだが、不思議とあまり報道されない。わずかに読売新聞が1月に報じていた程度だ。http://www.yomiuri.co.jp/tabi/news/20080128tb0b.htm

これは、今後ブームになるといわれる「着地型旅行」を促進する法律でもある。着地型旅行とは、旅行客を受け入れる側(到着地側)がプランニングする旅行のことである。海外旅行のオプショナルツアーのようなものだが、この法律の適用を受けると、地元旅館・ホテルはフロントで「着地型旅行商品」を販売できることになる。
※参考:観光キーワードは「着地型」(ネット新聞に私が書いた記事)
http://www.news.janjan.jp/business/0802/0802231343/1.php

国交省に「自治体からの問い合わせも多い」という中に、県や県下市町村が入っているかどうかは知らないが、奈良の観光振興のためにできたような法律であり、制度である。47都道府県で「10数ヵ所支援」なので、(1都道府県で1か所しか選ばれないとすれば)競争率は3倍程度だ。この程度の競争はかいくぐって、ぜひともこの制度に参加し、宿泊観光客を増やしてほしいものだ。

※写真は奈良ホテル前で5月下旬に撮影。お昼どきだったが、外国人旅行者は、ランチを食べに訪れたのだろうか。 
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お見事!霊山寺ばら庭園

2008年05月28日 | 写真
奈良県下で最高・最大のバラ園は、ここ霊山寺(りょうせんじ 奈良市中町)の「ばら庭園」だ。これまで何度も当ブログで紹介しているが、ウチの近所なので今年も訪ねてみた。拝観料は600円(小中学生は300円)だ。
※霊山寺の春バラ(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/960ee455cbeb517285676d0d13d4c9d3

恒例の薔薇会式(ばらえしき)は、今年も5月の第3日曜日(5/18)に開かれた。本尊・薬師如来と八体仏にバラの花を供え無病息災を祈る法会である。鼓笛隊を先頭に十二支の面をつけた干支十二使者、僧侶、献茶献花の信者、子どもたちのバラ御輿が境内を練り歩く。
http://www.nara-np.co.jp/n_soc/080519/soc080519d.shtml

この寺のバラは、たいてい5月中旬から1か月ほどが見頃だが、今年は5月初旬の暑さのせいか開花が早く、この日(5/25)でも、そろそろ花は終わりかけていた。昨日(5/27)の朝日新聞には「見ごろは6月中旬ごろまで」とあるが、それはムリだろう(冒頭の写真と同じバラが、紙面に掲載されている)。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000805270001

写真に収めたバラにはそれぞれ優雅な名前がついていたが、それは書き留めていない。とにかく目に止まった花を以下にずらずらと並べてみる。











霊山寺のばら庭園は、人生の輪廻転生を表現しているそうだが、私には極楽浄土のように映る。それほど見事な花だし、数も多い。秋には秋バラが咲くので、年に2度、楽しめる。間違いなく必見のバラ園である。今年の春バラをご覧になるなら、お急ぎを。

※霊山寺の公式ホームページ
http://www.ryosenji.jp/index.htm
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おめでとう! “Nara Explorer” 堂々の創刊

2008年05月27日 | 奈良にこだわる
英文の奈良観光情報誌 “Nara Explorer”(奈良エクスプローラー) の創刊号が発行された。早速、発行者の米原亮(よねはら・りょう)さんからお送りいただいたのでパラパラと開いてみたが、これは素晴らしい出来栄えだ。

表紙は青空を背景にした大仏殿、ページを開くと大仏さまのご尊顔。各ページのレイアウトも写真も、とても良い。私の貧弱な英語力では頼りにならないが、見出しもキマッている。この“Nara Explorer”は、近鉄・JR奈良駅や県下各地の観光案内所、関西空港などで無料配布されるそうだ。
※同誌の内容を掲載した公式ホームページ
http://www.naraexplorer.jp/index.html

米村さんは、奈良もちいどのセンター街「夢CUBE」の「Shpo TABI-JI」(ショップ タビジ)で地下足袋(じかたび)を販売されている。その前は奈良公園周辺で人力車を引いていた。彼がこの雑誌を作るに至る経緯は、朝日新聞のインタビューに詳しい(同紙奈良版「ほっと奈良トーク」3/24付)。

《地下足袋といっても、チェック柄や水玉模様のおしゃれなものです。店は通りから奥まった場所にありますが、英文チラシを作り、猿沢池あたりで配っているので外国人観光客がよく来てくれます。彼らによる売り上げが、全体の3割ほどもあるんですよ。昔から英語は得意で、高校時代には1年間、米国へ留学していましたから、チラシくらいなら自分で作れるんです。そんな経験から思うと、外国人向けの情報が不足していますよ、奈良は。観光地をどう巡ればいいのか、どこで食事をすればいいのかと、困り果てている姿をよく見かけます》。

《そこで外国人向けの奈良観光情報誌「Nara Explorer」(A4判、カラー16ページ、3カ月ごとの発行、無料)を6月1日に創刊することにしました。もっとも、こちらは知り合いの外国人にネーティブスピーカーの目で監修してもらっていますが》(同)。

彼は、奈良で《外国人観光客を受け入れる基盤づくりをしたいのです》という。《記事で取り上げる店には店員向けに英語、韓国語、中国語の会話マニュアルを配ります。「いらっしゃいませ」とか「ご注文はお決まりですか?」とか。店に英文メニューがなければ、こちらで作って渡そうと思っています》(同)。これは、なかなか思いつかないし、できないことだ。外国人のためには、素晴らしいもてなしになる。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000140803240001


(5/21 奈良市・東向商店街で)

最近は奈良でも、フリーペーパー(無料の情報誌)が過当競争気味の観があるが、奈良を英語で紹介する雑誌とは、コロンブスの卵だ。

松森重博氏(奈良もちいどのセンター街協同組合理事長)によると《もちいどのセンター街に人通りが戻ってきたように感じる》(奈良日日新聞5/20付)。昨年4月、パチンコ店の跡地に「夢CUBE」がオープンし、《昨年8月に実施した通行量調査では、前年比13%増加した》(同)。

松森氏は《自分たちの商売だけでなく、地元住民と観光客をもてなす意識を持つこと。それが奈良の可能性を引き出すことにつながる》(同)というが、その良いお手本が米村さんだ。

「夢CUBE」には若い事業主が多いが、中でも20代の米村さんは抜群の若さだ。すぐ近くのならまち(奈良町)には、観光案内所を運営するタダアキさん(地域活性局代表の藤丸正明さん)もいる。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b786d27f394d9bf8daeef79f156d5980

広告収入だけでフリーペーパーを運営していくというのは大変だろうが、ぜひこのレベルを維持しつつ刊行を継続し、多くの外国人読者を奈良に引きつけていただきたいものだ。

※冒頭の写真は、東大寺二月堂で5/11撮影。
コメント (4)
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