tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

蕎麦処 はやし

2010年12月31日 | グルメガイド
お店の近くに住む会社のOBから、「蕎麦処 はやし」(奈良市南袋町1番地)という美味しいおそば屋さんがあると、以前から聞かされていた。老舗料理旅館「古都の宿むさし野」の女将さんのブログ(女将の独り言)にも、《旅館の朝の仕事が終わると、ほとんどお昼に近い時間です。それでお昼によく行くお蕎麦屋さんを、ご紹介しましょう》として、このお店が紹介されている。
※ランチタイム(女将の独り言)
http://www.nara-musashino.com/cgi-bin/info/info.cgi?num_begin=55&mode=&session=



《奈良には、沢山のお蕎麦屋さんがありますが、ここのいいのは、おうどんもあって、専務君のお腹にも十分応えてくれます。ここのご主人は、大阪の道頓堀の今井で、修行なされた方で出汁が美味しく、また1品もなかなかのものです。私はおうどん派なのですが、ここのおうどんは御蕎麦のおまけではなく、しっかりと腰のあるい美味しいおうどんです。いつも鴨なんばうどんを頼んで、出汁が見えなくなるまで山椒を振っていただきます》。
※古都の宿むさし野(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4943b6a8848db69d1fa48b77bb080b64



鴨のない時期は、天ぷらうどんだそうだ。《天麩羅とおうどんが、別々に出てくるんです。ですから、天麩羅がシュンとしないでいただけます。美味しいお出汁は、いつも全部飲んでしまいます。宜しければ1度、是非お出かけ下さい》と、写真入りで紹介されている。



私の勤務先では、毎年仕事納めの12/30、有志数名を募ってそばを食べに行くことにしている。一昨年は「かえる庵」(奈良市下三条町)、昨年は「季のせ」(奈良市東寺林町)と、市内のそば名店を順ぐりに訪ねている。さて今年は、となったときに思いだしたのが「蕎麦処 はやし」である。著名な料理旅館の女将が太鼓判を押すくらいだから、美味しいに違いない。
※かえる庵で年越しそば(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/1524880393baf8e8ce45c3b17c498eb8
※季のせの辛味大根そば(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/f1212b7eeb18ac83f406797c0d53592e

とにかくいちど味見をしておこうと、お昼(12/27)にお邪魔した。いただいたのは店先の黒板にあった、昼のおすすめ「蕎麦セット」1,250円である。ざるorかけ、かき揚げ(ホタテ入り)、ちりめんご飯、一品、漬け物、そばもち(限定10名)とある。そばは十割。これは豪華だ。それが次の写真である。



むさし野の女将が書いているとおり、天ぷらは揚げたて、あつあつである。麺のゆであがりとピッタリ合わせて、天ぷらが揚がるのである。「当店の蕎麦は、すべて手打ちで湯がきたてでございますので、なるべく早くお召し上がり下さいませ」とあったので、まずは石臼挽きの十割そばを。安曇野産のそばは、細めだがコシがある。ほんのりとした甘みが感じられ、のど越しも抜群だ。

やや甘めのツユが、そばの味を引き立てる。そば湯はあっさりとしてとろみがある。そば粉をとかして作られたものなのだろう。お浸しにも漬け物にも手を抜いていない。締めのそば餅は、名古屋のういろうのような食感で、抹茶の味が引き立っている。これは良い店を発見した。ここに皆をつれて来よう!







で、本番の12/30(木)、同じ職場の8人でお店を訪ねた。豊祝の熱燗2合900円(1合は500円)をちびちびやりながら、蕎麦味噌300円、タコのやわらか煮600円、帆立の天ぷら、牡蠣の天ぷら、タコの天ぷらなどを突つく。人数が多いので、たくさんの一品ものを少しずつ食べられるのが有り難い。ネーミングの通りタコはとても柔らかいし、帆立も牡蠣も大ぶりで新鮮、とても美味しい。





さて、いよいよ真打ち登場である。おそばは「限定10名様」という「割子蕎麦」1,200円を8人全員が注文(=トップ写真)。これは圧巻だ。生卵、山かけ、辛味大根の入ったそばが3皿出てくる。まずは生卵の皿にツユを注ぎ、卵をからめてそばをいただく。次に、皿に残ったツユを山かけそばに注ぎ、これとからめていただく(適宜、新しいツユを足す)。最後に、残ったツユを辛味大根そばにかけていただく…。うーん、これは美味しいおそばの美味しい食べ方だった。みんな大満腹、大満足だ!


締めに蕎麦餅をいただいた

読売奈良ライフの『奈良 麺通88選』1,050円には《主人の林宏典さんは会社員を辞めた後、大阪の老舗で修業を積んだ本格派》。そばは《ほのかに香るそばの風味とつるつるしたのど越しが同時に楽しめる熟練の逸品だ。ダシは利益度外視で上質の鰹、さば、うるめ節と羅臼昆布を用いて丁寧に旨味をとる》。



《「お客様には健康的でいいものを食べてほしい」という思いから、有機野菜や雑穀米も積極的に取り入れる。そばはもちろん一品料理にまで、こだわり抜く同店だが「気負わず、日常的に食べに来てほしい」と林さんは語る。その言葉に従って、気軽に通いたくなる店だ》。

奈良には美味しいおそば屋さんが多い。この店は、その筆頭格の1つである。奈良で味わえる安曇野の十割蕎麦、皆さんぜひお訪ねいただきたい。

※奈良市南袋町1番地(近鉄奈良駅から、やすらぎの道をひたすら南下。徒歩10分ほど)
℡0742-23-5589 Pあり
11:30~14:30 17:30~20:00 水曜定休・火曜の夜も休
※食べログ
http://r.tabelog.com/nara/A2901/A290101/29002012/dtlrvwlst/1556859/
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安倍文殊院の弁財天(大和七福八宝めぐり・その壱)

2010年12月30日 | 大和七福八宝めぐり
今日から年明けにかけて、「大和七福八宝めぐり」の各社寺を紹介させていただく。大和七福八宝めぐりは、奈良県下の七福神と、大和一之宮である大神神社(三輪明神)を回る巡拝コースである。巡拝者には、「お福掛(おふくかけ)」という立派なアルバム(朱印帳)が無料で授与される(朱印料は300円)。
※大和七福八宝めぐりに行こう!(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b7d8b86484ea023481a223d1b976ec67

初回の今日は、「大和七福八宝の会」事務局が置かれている安倍文殊院(あべもんじゅいん)を紹介する。安倍文殊院(桜井市阿部)とは、Wikipediaによると《華厳宗の寺院である。山号は安倍山。本尊は文殊菩薩。開基(創立者)は安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)である。切戸文殊(京都府宮津市)・亀岡文殊(山形県高畠町)とともに日本三文殊に数えられる》。


榊莫山氏の絶筆となった安倍仲麻呂の歌碑(写真はすべて12/18撮影)

《大化の改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)の氏寺として建立されたという。創建当時の寺地は現在の文殊院の西南300メートルほどのところであり、鎌倉時代に現在地に移された。旧寺地(桜井市安倍木材団地1丁目)は「安倍寺跡」として国の史跡に指定され、史跡公園として整備されている。発掘調査の結果、安倍寺は東(右)に金堂、西(左)に塔が建つ法隆寺式伽藍配置をもっていたことがわかり、出土した古瓦の様式年代からも創建が7世紀にさかのぼる寺院跡であると見られる》。「天の原ふりさけ見れば春日なる…」の歌で知られる遣唐使・安倍(阿倍)仲麻呂も、安倍氏である。

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野村萬斎主演の映画「陰陽師(おんみょうじ)」で知られる平安時代の陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)は、ここで生まれたとも、摂津国阿倍野(現・大阪市阿倍野区)で生まれたも言われている。《「東大寺要録」巻6には、東大寺の末寺の1つである「崇敬寺」が安倍倉梯麻呂の建立であることと、「崇敬寺」の別名が「安倍寺」であったことが記載されている。当院では陰陽師・安倍晴明が陰陽道の修行をしたともいわれ、2000年(平成12年)には安倍晴明堂が建立されている》。境内には、安倍氏ゆかりの第90代内閣総理大臣・安倍晋三氏の献灯碑も建っている。


歌碑のすぐ左手に安倍晋三氏の献灯碑が建つ。後ろに見えるのが金閣浮御堂(=トップ写真)

このお寺の金閣浮御堂には、七福神の1つである「弁財天像」がお祀りされている。普段は鍵がかかっているようだが、私は幸い拝ませていただいたことがある。ごく小さなお像である。お寺のHPによると《室町時代 大和七福神本尊 この弁天様のお姿は、八臂弁天(はっぴべんてん)と言い、八本の腕を持ち、十五人の童子を儒者として従える、真言密教に伝わるお姿をしています》とある。
※安倍文殊院の公式ホームページ
http://www.abemonjuin.or.jp/


安倍晋三氏の献灯碑のアップ

七福八宝の会のHPには《七福神の紅一点弁天さまは、インドの水の女神です。美しいお姿で知られていますが、八本の手に多くの武具・法具を持つお姿でも表されるとおり、困難に立ち向かう強い力もお持ちです。平時は穏やかな女神さまで、美しい琴の調べに象徴される技芸の徳の他、愛嬌縁結びの神さまとして親しまれています》とある。
※大和七福八宝の会の公式ホームページ
http://www.taimadera-nakanobo.or.jp/8pou.htm 



画像は「楽々はがき2009」より

このお寺ではちょうど今、8千株のパンジーによる「卯年のジャンボ花絵」が公開中だし、11年1月25日までの間は、「獅子から降りた文殊菩薩像」が特別拝観できる。《鎌倉時代に仏師快慶によって造立されて以来800余年目にして初めて、修理に伴って巨大な獅子から降りられる文殊菩薩(重文)が本堂に安置され、眼前にて特別拝観いただけます》(平城遷都1300年祭のHP)。江戸時代に補作された大きな獅子像の上に載っていて、遠くから拝観していた文殊菩薩像が、獅子から降り、すぐ目の前で拝観できるのである。 「知恵の文殊さん」には、合格祈願の受験生のお参りも多い。なお本堂の拝観料は大人700円、小学生500円(菓子・抹茶付き)、駐車料金は500円である。
http://www.1300.jp/event/detail/yamatoji/yeve100630-39.html

七福八宝めぐりをしながら、「卯年のジャンボ花絵」と快慶の「獅子から降りた文殊菩薩像」を拝観できる、阿倍仲麻呂・安倍晴明・安倍晋三ゆかりのお寺。初詣にも、合格祈願にも、ぜひお参りいただきたい。
コメント (3)
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AMRIT(薬師寺門前)のランチ

2010年12月29日 | グルメガイド
12/15、「薬師寺門前AMRIT(アムリット)」(奈良市六条町410)でランチをご馳走になった。この店は5/16にグランドオープンしていたが、訪れるのは初めてだ。奈良で最強のグルメサイト「奈良グルメ図鑑」管理人のnaranaraさんがブログ(食べある日記)で紹介しておられたので、いつかお訪ねしたいと思っていたのが、やっと実現したのだ。
※AMRIT~前編・薬師寺門前のニュータイプ~
http://naranara813.blog118.fc2.com/blog-entry-348.html
※AMRIT~後編・満足できる「時間」~
http://naranara813.blog118.fc2.com/blog-date-201006.html

以前、毎日新聞奈良版の「やまと人模様」に、AMRIT総合プロデューサー船津康史さんへのインタビュー記事が載っていた(6/12付)。タイトルは「日本を元気にするモデルに」。船津さんは《1968年、東京都渋谷区出身。富士銀行、外資系の銀行勤務などを経て、08年に株式会社プレミアム・ビジネス・パートナーズ(東京都新宿区)を設立》という人だ。
※薬師寺門前AMRIT グランドオープン(プレミアム・ビジネス・パートナーズのサイト)
http://www.premium-biz.co.jp/information/59-20100121tasuki-.html


画像はプレミアム・ビジネス・パートナーズのサイトから拝借

《薬師寺(奈良市)のすぐ南に、イタリアンレストランやカフェ、ギャラリーなどを備える「AMRIT(アムリット)」をオープンさせた。「この店を、日本を元気にするための1つのモデルにしていきたい」と熱意を込める》《「薬師寺で何かやらないか」という話が舞い込んだのは今年3月。門前の日本料理店が破産し、残された店を再生する人を寺が探しているという。広い店内を見て、「ここに発信したいものを詰め込もう」と心に決めた》。

《レストランでは、一流の日本人シェフがプロデュースした味を地元の野菜で楽しめるようにした。地元の人にこそ訪れてほしいと思う。「大阪や京都に行かなくてもあそこにはすてきな食事やお土産がある、と思ってもらえるようになれば成功です」。世界遺産の地でのチャレンジは始まったばかりだ》。
※AMRITの公式ホームページ
http://www.amrit-nara.jp/


画像はAMRITの公式ホームページから拝借

なお店名のAMRITとはサンスクリット語(古代インド語)で「不老不死の薬」という意味だそうだ。吉本ばななの小説のタイトルにもなっているアムリタ(AMRITA)は、「インド神話に登場する不死を与える飲料」ということなので、もとは同じ言葉なのだろう。

同店のHPには《AMRITのコンセプトはズバリ「カラダに栄養を、ココロに活力を!」。日本の伝統や食文化などをテーマに、薬師寺を訪れるお客様に「ココロやカラダを落ち着かせる」ような「癒しの空間」をご提供いたします。AMRITに携わる私たちの「ワクワクした想い」を、薬師寺を訪れる全てのお客様に伝えたい…。みんながワクワクした気持ちになるプロジェクト、それがAMRITです》とある。


12/15にいただいたランチの「本日の前菜」(トップ写真は「本日のメイン料理」)

こちらのレストランの特徴は、3か月ごとにシェフが交代すること。初回(5月16日~8月2日)は山田宏巳さん、2回目(8月4日~10月11日)は落合務さん、そして私がいただいた3回目(10月13~1月3日)は片岡護さん、といずれも「超」がつくイタリアンの名シェフである。山田さんには、今年のクーカルin奈良で食事をいただいたことがある。
※リストランテヒロソフィー(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/8d5c77e5b1a7cba353bc5fe6ea522ecf


牡蠣のクリームパスタ(本日のパスタ)。大ぶりの牡蠣もクリームも、めちゃウマ!

片岡さんは《1948年9月15日東京都生まれ。西麻布の人気イタリア料理店「アルポルト」のオーナーシェフ。 懐石風のイタリアン小皿料理など独自のイタリア料理を完成し、イタリア料理ブームの先駆けとなる。テレビ、 雑誌、各地での料理教室や料理フェアなどで活躍し、レストランのプロデュースも手がける》(同店HP)とある。

AMRITのランチは1500円(野菜サラダ、パスタ、パン、コーヒーまたは紅茶)、2600円(前菜、パスタ、自家製パン、コーヒーまたは紅茶)、3990円(前菜、パスタ、メイン料理、自家製パン、コーヒーまたは紅茶)の3種類で、とてもリーズナブルである。
http://www.amrit-nara.jp/#ristorante.html


本日のデザート。果物は、とてもフレッシュ!

なおAMRITには、レストラン(リストランテ アムリット)のほか、カフェ(カフェ アムリット)にも軽いランチメニューがある。黒毛和牛ハンバーグプレート1,000円、シェフズカレー1,000円、から揚げプレート900円、鉄人陳健一特製薬膳1,200円。ランチドリンクはプラス250円だ。
http://www.amrit-nara.jp/#cafe.html

名シェフが地元の食材を駆使したAMRITのレストラン、ぜひいちどお試しいただきたい。

※奈良市六条町410(薬師寺駐車場)℡ 0742-32-5777
近鉄橿原線 西ノ京駅徒歩6分(540m)
車 薬師寺駐車場 徒歩0分
営業時間 11:00~15:00(L.O14:00) 18:00~22:00(L.O21:00)
ランチは日曜も営業 定休日 火曜日
(カフェ、ショップ、ギャラリーは10:00~18:00 無休)
※食べログ
http://r.tabelog.com/nara/A2901/A290101/29005376/
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大和定食に近畿農政局長賞!

2010年12月28日 | 奈良にこだわる
農林水産省は、08年から「地産地消給食等メニューコンテスト」を実施している。同省のHPによると《地産地消は、消費者に「顔が見え、話ができる」関係で地域の農産物を購入、消費する機会を提供するとともに、直売所などを通じて高齢者や小規模農家に所得機会を創出するなど地域農業や関連産業の活性化にもつながる取組です。また、農産物の輸送距離を縮め、輸送に伴う二酸化炭素排出量削減による地球温暖化防止にもつながる取組です》。
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/gizyutu/081117.html

《こうした地産地消の取組を一層推進するため、学校給食や社員食堂等を対象に提供される給食、外食や弁当において、地域で生産される農林水産物を使ったメニュー(地産地消メニュー)に関するコンテストを開催することとしました》。

この全国版での取り組みと歩調を合わせ、近畿農政局では「近畿地産地消給食等メニューコンテスト」を実施している。《近畿農政局では、12月1日(水曜日)に開催した「近畿地産地消給食等メニューコンテスト」審査会の審査を経て、9件を表彰することを決定しました》《表彰式は23年1月18日(火曜日)に近畿農政局で開催する「近畿地産地消給食等メニューコンテスト発表会」で行います》。
http://www.maff.go.jp/kinki/press/seisan/nousan/101227.html


9月の大和定食(ヤマトポークの和風おろしソテーとナスのホイル包み焼き)

今回のコンテストで、奈良県下からは唯一、南都銀行の大和定食(やまとていしょく)が「近畿農政局長賞」を受賞した(県内受賞は2例目)。おめでとうございます! 「受賞団体の概要」(同局のHP)によると《大和定食 株式会社南都銀行(奈良県) 黒米入りご飯、大和肉鶏の夏野菜あんかけ 水菜のシャキシャキサラダ 三輪素麺のすまし汁、奈良漬》(=トップ写真 700円)。
http://www.maff.go.jp/kinki/press/seisan/nousan/pdf/101227-01.pdf


12月の大和定食(ヤマトポークのバラ肉の生トマトソース
煮込み、揚げポテトとブロッコリーの粒マスタード添え)700円

《毎月16日を「地産地消の日」とし、定食のうち1種類を県産食材のみを使用した献立で、主食から椀ものまで、漬物も特産「奈良漬」を添えています。また、この日は通常のプラスチック箸から端材を有効利用した「吉野割り箸」に切り替え、吉野産材の利用促進に取り組んでいます。県産食材レシピをHPで紹介するほか、展示・商談会「ナント農商工ビジネスフェア」を主催し、ビジネスマッチングの機会を創出しています》。
※「従業員食堂のメニューに、県産食材を採用します」(同銀行のニュースリリース)
http://www.nantobank.co.jp/news/pdf/news1008101.pdf


ヤマトポークのかつ丼(8/19~9/30の月替わりメニュー)550円

つまり、地産地消メニュー(大和定食)だけではなく、環境にやさしく森を守る「吉野割り箸」を使い、年に1回、展示商談会を開催して地元の農畜産物をPRしている、という総合的な取り組みが評価されたのである。また地産地消メニューは月1回の大和定食以外に、丼物も用意している(毎日提供。メニューは1か月ごとに変更)。
※地産地消の日(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/f6800323c6d9d91d8ff5017484c97f1f


ヤマトポーク唐揚げの中華あんかけ丼(12月のメニュー)550円

今回の受賞は、同行バリュー開発部の熱意と、メニュー開発と調理を担当されたナフス株式会社(大阪市生野区巽南)さんのご協力の賜物である。8月に行われた試食会には、県下報道機関のほか、県農林部マーケティング課のメンバーも視察に来られるなど、広く注目を集めた。
※南都銀行に局長賞(奈良新聞12/28付)
http://www.nara-np.co.jp/20101228151001.html

県の「奈良のうまいもの」づくりプロジェクトのおかげで、最近は奈良県下の食材がスポットライトを浴びている。大和野菜はもちろん、大和肉鶏(やまとにくどり)、大和牛(やまとうし)、ヤマトポーク、やまとなでしこ卵(らん)、アマゴ…。今回の受賞を契機に、「奈良にうまいものあり」を全国にアピールしたいものである。
※社食から地産地消を(奈良新聞8/20付)
http://www.nara-np.co.jp/20100820132824.html
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大和七福八宝めぐりに行こう!

2010年12月27日 | 大和七福八宝めぐり
「大和七福八宝めぐり」をご存じだろうか。奈良県下の七福神と、大和一之宮である大神神社(三輪明神)をめぐるという有り難い巡拝コースである。大和七福八宝の会のHPによると《大和の七福神と大和信仰の原点である三輪山を参り、八つの福宝をいただくおめでた詣りです。七福神はインド、中国、日本と三国にわたる福の神です。縁を結べば「七福即生」の御利益があります》。

《また、三輪山は日のいづる山として仰がれる大和の信仰の原点で、参拝すれば七福がさらに倍増し、「八宝円満」の御利益をいただけます。この「七福神+大和一之宮」の八宝巡りは1日で回ることも可能ですので気軽に出かけてみましょう。それぞれ趣の違うお寺、神社があなたを迎えてくれます》。七福神と、それをお祀りする社寺を以下に列挙する(七福神の説明はWikipedia「七福神」から引用した。神さまのお名前のところには当ブログ記事へのリンクを貼っている)。


大和七福八宝めぐりの「お福掛(おふくかけ)」(ご朱印帳)

恵比寿(商売繁盛の福宝:おふさ観音)
古くは「大漁追福」の漁業の神であり時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となった。
大黒天財宝の福宝:子嶋寺)
インドのヒンドゥー教のシヴァ神と日本古来の大国主命の習合。大黒柱と現されるように食物・財福を司る神となった。
毘沙門天家門隆昌の福宝:信貴山朝護孫子寺)
元はインドのヒンドゥー教のクベーラ神で、これが仏教の神のヴァイシュラヴァナ(多聞天)になり日本では毘沙門天と呼ばれる。
弁才天 (=弁財天 愛嬌縁結の福宝:安部文殊院)
七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多い。
福禄寿(開運出世の福宝:談山神社)
道教の宋の道士または、道教の神で南極星の化身の老子である寿老人の別名または同一神とされる。
寿老人(長寿延命の福宝:久米寺)
道教の神で南極星の化身の老子。
布袋(家庭円満・子宝の福宝:当麻寺中之坊)
唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の僧。



七福神。画像は「楽々はがき2009」より(トップおよび次の画像も)

四国をバス巡礼で回っているとき、たくさんのお遍路さんとお会いして「奈良県でも、こんな巡拝コースが組めないだろうか」と考えていた。それで思い出したのが、この七福八宝めぐりである。車があれば1日でも回れるが、ゆっくりと周りの観光名所や美味しい店などに立ち寄りながら、日数をかけてお参りするのも良いだろう。

七福神めぐりは全国各地で行われているようで、ネットで検索しただけでも都七福神めぐり(京都定期観光バス)、浅草名所七福神めぐり(はとバス)、札幌七福神初詣日帰りバスの旅(近畿日本ツーリスト)などがたちどころにヒットした。ここはぜひ、奈良交通さんにもバスツアーをご検討いただきたいものだ。



とりわけ近ツーの「札幌七福神初詣日帰りバスの旅」(札幌発着 1/3と1/5実施 )は《2011年の開運祈願!》《札幌近郊の七ヶ所の寺院を巡る、毎年大好評のKNTおすすめお正月日帰りバスツアーです。年の初めに七福神のパワーをもらいに行きませんか?初詣企画:北の都・札幌七福神霊場会》と、初詣として7か所を回るというグッドアイデアである。

確かに福をいただくには、1月が似つかわしい。お正月、枕の下に七福神の乗った「宝船」の絵を入れておくと、良い初夢が見られるといわれるし、「えべっさん」(恵比寿講)も1月だ。私もこれら大和の8社寺は全てお参りしているが、仏さまはともかく、神さまを拝んだことはあまりない。「大和七福八宝めぐり」では、仏師渡邊載方さんが描かれたおめでたい「七福八宝お福掛」がいただける(お福掛は無料だが、朱印料は1社寺あたり300円:300円×8社寺=計2,400円 拝観料は別)。

私も新年はぜひ、「大和七福八宝めぐり」にチャレンジしたいと思う。皆さんも、いかが?

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