飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

不思議な少年!! その64

2009-11-08 12:55:01 | 物語

先駆者ヨハネ、エリコに行く


 

 真理が説かれる時、魂を揺り動かさないと、すんなりとは入ってはいかない。その役割がヨハネには使命として与えられていたのであろう。所謂、『つかみ』である。



 当時、エルサレム近辺ではローマの侵攻とユダヤ本来の宗教勢力と軋轢から、人心は不安定の中にあったと想像される。教条主義と偽善が横行していたと思われる。その中で救世主の出現を宗教的信念で待ちわびる人々も多くいた。



 ある意味で、真理を求める風潮は高まっている状況にあった。


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<記事に無関係>

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<記事に無関係


 しかし、ヨハネは容赦はない。あくまでも悔い改めと贖罪を求めた。新たな酒は革袋が必要なように、真理に感応するには、魂を清めなければならない。魂を清めるというのは、今風に言うとパラダイムの転換である。



 その象徴(しるし)として、バプテスマ(洗礼)を施した。所謂、水の洗礼である。当時、ヨルダン川に全身を投げ入れて、ザブンと浸かることを言う。決して、ちょこっと水を額に掛ける程度のものではない。しかし、それでも象徴(しるし)である。


 日本の水垢離(みずごり)と基本的には同じ性質のものだろう。ところ変われば、呼び名が違う。コピー用紙に譬えれば、一度、コピーした紙に新たにコピーしても読めなくなる訳で、一度白紙にする事を必要とする。


 それが、言わば洗礼である。


 


先駆者ヨハネ、エリコに行く。ギルガルで民衆に逢う。自分の使命を語る。バプテスマの儀式を始める。多くの人々にバプテスマを施す。ベタニヤに帰って教える。ヨルダン川に帰る。



 

 ヨハネはエリコに下り、そこでアルパヨと一緒になった。人々はヨハネがそこに居ることを聞いて、大勢群をなしてつめかけ、その話を聞こうとした。


 彼は誰とも語らなかったが、時が来ると、ヨルダン川に下り、人々に言った。


 

 「改心して清き泉に来り、汝らの罪をすっかり洗いきよめるがよい。ヨルダン川の渡場に来て、この川の水で洗い清めるがよい。これは魂の内部を清める象徴(しるし)である。」


 すると、見よ、群衆がおりて来て、、ヨルダン川で洗われ、一同自分の罪を告白した。

 数ヶ月間、周囲の各地方で、ヨハネは純潔、正義を説き、それから幾日かの後再びベタニヤに行って教えた。初め正直な求道者だけしか来なかったが、やがて利己的で悪意を抱いた連中が改心もせずにやって来た。これはただ多数の人々が来たからやって来たのである。


 ヨハネは改心しないパリサイ人、サドカイ人を見て言った。


 「なんじら蝮(まむし)の子孫よ、待て、やがて来る御怒(みいか)りのしらせを聞いて心配しているのか。

 さあ、改心の実を示すがよい。


 なんじらがアブラハムの子孫だと一言うだけでそれでよいのか。わたしは否と言う。アブラハムの子孫は、神の前では、異邦人と同様に悪事をすれば、同様に悪い。

 斧を負るがよい。よい実を結ばぬ木は残らず根もとで切られて、火に投げ入れられる。」


 

 すると群衆は、「わたしたちはどうすればよいか」と聞いた。


 これに対してヨハネは答えた。


 「すべての人々を助ける働きをするがよい。自分の持ちものを利己的に使ってはならない。二枚のコートある者は一枚ももたない人にやるがよい。食べものある者は無い者に分けてやるがよい。」


  酒税人が、来て、「わたしは、どうすればよいか」と尋ねると、ヨハネは答えた、


 「正直な仕事をなし、集める税金を余分にとって、これを自分のものにしてはならない。応の命ずる以上に取ってはならぬ。」


 軍人が来て尋ねた、「わたしたちはどうすればよいか。」先駆者は答えた、


 「人をおどしたり、不正に強奪しないで、自分のもらう給与で満足するがよい。」


 ユダヤ人のなかには、キリストの来ることを待ち受け手いる者が多かったので、ヨハネをキリストと思っている者もあった。


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                しかし、彼らの問いに対して、ヨハネは答えた、「わたしは汝らを水で清める。これは魂を清めるしるしである。しかし、来るべき者が来れば、彼は聖気を以て清め、火で浄化するだろう。

 彼は手に箕(み)を携え、麦と籾殻(もみがら)をわけ、籾殻を捨て、麦は一粒も残さず倉に納めるであろう。これがキリストである。

 

 見よ、彼は来る。そして汝らと一緒に歩むだろうが、汝らは彼を知らぬだろう。彼は王である。わたしはその靴の紐(ひも)を解くにも足らない。」


 それからヨハネはベタニヤを去って、再びヨルダン川の渡場に行った。


【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】  

            

  第十三部 先駆者ヨハネの奉仕 


 

第六十三章 先駆者ヨハネ、エリコに行く。ギルガルで民衆に逢う。自分の使命を語る。バプテスマの儀式を始める。多くの人々にバプテスマを施す。ベタニヤに帰って教える。ヨルダン川に帰る。

1)ヨハネはエリコに下り、そこでアルパヨと一緒になった。

2)人々はヨハネがそこに居ることを聞いて、大勢群をなしてつめかけ、その話を聞こうとした。

3)彼は誰とも語らなかったが、時が来ると、ヨルダン川に下り、人々に言った。

4)「改心して清き泉に来り、汝らの罪をすっかり洗いきよめるがよい。

5)ヨルダン川の渡場場に来て、この川の水で洗い清めるがよい。これは魂の内部を清める象徴(しるし)である。」

6)すると、見よ、群衆がおりて来て、、ヨルダン川で洗われ、一同自分の罪を告白した。

7)数ヶ月間、周囲の各地方で、ヨハネは純潔、正義を説き、それから幾日かの後再びベタニヤに行って教えた。

8)初め正直な求道者だけしか来なかったが、やがて利己的で悪意を抱いた連中が改心もせずにやって来た。これはただ多数の人々が来たからやって来たのである。

9)ヨハネは改心しないパリサイ人、サドカイ人を見て言った。

10)なんじら蝮(まむし)の子孫よ、待て、やがて来る御怒(みいか)りのしらせを聞いて心配しているのか。

11)さあ、改心の実を示すがよい。

12)なんじらがアブラハムの子孫だと一言うだけでそれでよいのか。わたしは否と言う。

13)アブラハムの子孫は、神の前では、異邦人と同様に悪事をすれば、同様に悪い。

14)斧を負るがよい。よい実を結ばぬ木は残らず根もとで切られて、火に投げ入れられる。」

15)すると群衆は、「わたしたちはどうすればよいか」と聞いた。

16)これに対してヨハネは答えた。「すべての人々を助ける働きをするがよい。自分の持ちものを利己的に使ってはならない。

17)二枚のコートある者は一枚ももたない人にやるがよい。食べものある者は無い者に分けてやるがよい。」

18)酒税人が、来て、「わたしは、どうすればよいか」と尋ねると、ヨハネは答えた、

19)「正直な仕事をなし、集める税金を余分にとって、これを自分のものにしてはならない。応の命ずる以上に取ってはならぬ。」

20)軍人が来て尋ねた、「わたしたちはどうすればよいか。」先駆者は答えた、

21)「人をおどしたり、不正に強奪しないで、自分のもらう給与で満足するがよい。」

22)ユダヤ人のなかには、キリストの来ることを待ち受け手いる者が多かったので、ヨハネをキリストと思っている者もあった。

23)しかし、彼らの問いに対して、ヨハネは答えた、「わたしは汝らを水で清める。これは魂を清めるしるしである。しかし、来るべき者が来れば、彼は聖気を以て清め、火で浄化するだろう。

24)彼は手に箕(み)を携え、麦と籾殻(もみがら)をわけ、籾殻を捨て、麦は一粒も残さず倉に納めるであろう。これがキリストである。

25)見よ、彼は来る。そして汝らと一緒に歩むだろうが、汝らは彼を知らぬだろう。

26)彼は王である。わたしはその靴の紐(ひも)を解くにも足らない。

27)それからヨハネはベタニヤを去って、再びヨルダン川の渡場に行った。


【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

SECTION XIII<o:p></o:p>

MEM<o:p></o:p>

The Ministry of John the Harbinger<o:p></o:p>

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CHAPTER 63<o:p></o:p>

John, the harbinger, visits Jericho. Meets the people at Gilgal. Announces his mission.
Introduces the rite of baptism. Baptizes many people.
Returns to Bethany and teaches. Returns to the Jordan.
<o:p></o:p>

AND John went down to Jericho; there he abode with Alpheus.
2) And when the people heard that he was there they came in throngs to hear him speak.
3) He spoke to none; but when the time was due he went down to the Jordan ford, and to the multitudes he said.
4) Reform and in the fount of purity wash all your sins away; the kingdom is at hand.
5) Come unto me and in the waters of this stream be washed, symbolic of the inner cleansing of the soul.
6) And, lo, the multitudes came down, and in the Jordan they were washed, and every man confessed his sins.
7) For many months, in all the regions round about, John pled for purity and righteousness, and after many days he went again to Bethany; and there he taught.
8) At first few but the honest seekers came; but, by and by, the selfish and the vicious came with no contrition; came because the many came.
9) And when John saw the unrepentant Pharisees and Sadducees come unto him, he said,
10) You children of the vipers, stay; are you disturbed by news of coming wrath?
11) Go to, and do the things that prove repentance genuine.
12) Is it enough for you to say that you are heirs of Abraham? I tell you, no.
13) The heirs of Abraham are just as wicked in the sight of God when they do wrong as any heathen man.
14) Behold the axe! and every tree that bears not wholesome fruit is cut down at the roots and cast into the fire.

15) And then the people asked,
What must we do?
16) And John replied,
Accept the ministry of helpfulness for all mankind; spend not upon your selfish selves all that you have.
17) Let him who has two coats give one to him who has no coat; give part of all the food you have to those in need.
18) And when the publicans came up and asked,
What must we do?
John answered them,
19) Be honest in your work; do not increase for selfish gain the tribute you collect; take nothing more than what your king demands.
20) And when the soldiers came and asked,
What must we do?
The harbinger replied,
21) Do violence to none; exact no wrongful thing, and be contented with the wages you receive.
22) Among the Jews were many who had been waiting for the Christ to come, and they regarded John as Christ.
23) But to their questions John replied,
In water I do cleanse, symbolic of the cleansing of the soul; but when he comes who is to come, lo, he will cleanse in Holy Breath and purify in fire.
24) His fan is in his hand, and he will separate the wheat and chaff; will throw the chaff away, but garner every grain of wheat. This is the Christ.
25) Behold he comes! and he will walk with you, and you will know him not.
26) He is the king; the latchet of his shoes I am not worthy to unloose.
27) And John left Bethany and went again unto the Jordan ford.

【続く】


2009/08/28(金) 飄(つむじ風)さんちに行こう!

2009-11-08 06:16:47 | インポート
2009/08/28(金) 飄(つむじ風)さんちに行こう!

 総選挙.鹿児島5区.苦戦だった民主党・あみや信介候補が急追している.
 1ヶ月前は 2万票の差があったが,あと3千票! というところまで追いついてきた.
 これは選挙区を12分割し,基礎票を詳細に読み抜いた結果の数字だ.
 電話戦術での有権者の反応を,○・×・△に区分けした結果も同じような数字だ.
 しかし,態度を決めていない浮動層の投票行動次第で,情勢は大きく動く.
 じつは,読めない票が30%もあるのだ.これが恐い.選挙は,まさに水物だ.
 最後の最後の最後まで,投票箱のフタが閉まるまで気が抜けない.

 1分1秒も貴重なのに,いま,手違いで1時間もの空白時間ができてしまった(汗).
 仕方なく,某社のPCを借りてネットを散策していたら…,
 必読! 選挙間際の心得を書いた貴重なエントリーを発見した!
 飄(つむじ風)さんち だ.←ここ,必読願います!

 飄(つむじ風)さんちは,寒い頃は毎日読んでは感心していた.
 ところが,春先からは乳酸菌の仕事とHPの更新が超多忙のため疎遠になった.
 (ネットゲリラさんち の凄さも最近知ったぐらいだ.)
 おっと,こんなことはどーでもE.
 とにかく,飄(つむじ風)さんちに行ってくらはい!

 あ,飄(つむじ風)さんちには大きな問題がある.
 それは,飄(つむじ風)さんは,最近,美意識がないというか,センスが悪いのだ.
 どーゆーことか? というと…,
 先頃,何度も,大きな傘をさした変な爺さんの写真を載せていた….
 その変な爺さんとは,ぬぁんと! 私なのだ.…ったく,美意識がない.
 その写真は,このページのトップにあるタイトル,
 『飯山一郎の ちいさな ホームページ』 の「飯山一郎」 をクリックしても見られる….

 ありぃ? …すると,オレの美意識も最悪ちうことかい?!
 おっと,こんなことはどーでもE.
 とにかく,飄(つむじ風)さんち に行ってくらはい!