飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

魂の法則・・・その⑩ 他世界での生

2013-06-11 16:54:18 | 魂の法則

佳境というのはこの章だ・・・!
魂には魂のそれぞれに佳境があるであろう!!
地球は一つの転換期にある!!
卒業を迎えた魂にとって、
心弾む時は、今だ!!

 

 数多くの魂についての解義は、少なくはない。だが、宇宙的なものは希だ。この時期、それがなくては、真の解義とはならないばかりか、法則と言うには片手落ちであろう。

 それが、この『魂の法則』が、魂の法則たる所以と感じた最も大きな要点だ。これが、想定以上のものだと書いた理由である。

 

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 今、宇宙の幕開けが直前に迫っている。これは否定しようがない。又、目覚めの転換点にある。これも否定しようがない。なら、法則はその観点を抜きにして、あり得ないのである。

 

 又、個々の悟り(魂の法則の理解)は、それぞれであろうが、全体の悟りには、時代の転換点、地球、宇宙の転換点について、関わらない訳には行くまい。それなくしては、片手落ちである。

 

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 個々の悟りは、急速に進んでいると観ることが出来る。しかし、そうした人々にこそ、大きな不安が存在する。それは社会が、国が、そして、世界が大きな闇の支配されていることを知るからである。

 

 それは、大きなエゴに支配下にあると言うことを感ずることが出来る。エネルギーの支配、食料の支配、そして、金融の支配である。そして、それは権力の支配へと繋がる。表の政治権力の支配でないところの陰のもう一つの支配権力である。

 

 そこまで言及した『魂の法則』に、正直、仰天した。これは想定以上のものであった。

 

 宇宙に関して言えば、真の宇宙時代を迎えるには、個々についても、全体についても悟りが必要だ。何故なら、宇宙は多次元構造であるからだ。この次元を超越しなければ、宇宙時代もヘッタクレもない。


 ETV(エイリアンヴィークル)は、そうしたテクノロジーであることは言うまでもない。その前に、人間がそれを超えていなくて、実現は不可能でもある。第一、発想すら涌くはずがないではないか?!

 スティーヴン・グリア博士も、まさにそうした人物であって、その観点から、ディスクロージャーを提唱している。単なるUHOディスクロージャーではないのである。そういう意味で、ヴィセント ギリェム・プリモ博士の『魂の法則』は、魂のディスクロージャーであるとも言うことが出来る。

 『魂の法則』は、そういう意味から、想定以上のものである。そして、時代を切り拓く、もう一つの大きな知恵のディスクロージャーとも言えるであろう

 

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 いよいよ、佳境に差し掛かった。勿論、感想は人によって様々であろうから、このコメントも一つに過ぎないとしても、あえて、書いてみた。

 これからが、極めて重要であると考えるから、お楽しみに・・・。

 

 尚、全文を読むには、日本語サイト:http://tamashiinohousoku.blogspot.com.esで、ダウンロードできる。

 

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題名: 「魂の法則」
スペイン語原題: “LAS LEYES ESPIRITUALES”
著者: Vicent Guillem Primo ヴィセント ギリェム・プリモ
邦訳: 小坂 真理
知的財産権登録番号 V-2095-08 (Valencia, España)
Copyright © 2008 Vicent Guillem Primo
Japanese Translation Copyright © 2013 Mari Kosaka
ホームページ: http://lasleyesespirituales.blogspot.com.es/
日本語サイト:http://tamashiinohousoku.blogspot.com.es
メールアドレス:tamashiinohousoku@gmail.com

 

Photohttp://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.es_ES

 

「魂の法則」 by Vicent Guillem is licensed under aCreative Commons Reconocimiento-NoComercial-SinObraDerivada 3.0 Unported License. Creado a partir de la obra enhttp://lasleyesespirituales.blogspot.com.es/.
本書に修正を加えず営利目的にしない条件で、現在利用可能な全ての媒体によって、本書全体またはその一部の複製を許可するものとする。

 

【本文転載その⑩開始】

他世界での生

*最初に、万物の生命を包括する計画のことや、各惑星に対応するアストラル球体のことなどをお話し下さいました。...しかも、あなたの回答の多くに、「進化した世界で」起こることについての付け足しがあります。まだ取り上げられてはいないのですが、以上のことから、他の惑星には知的生命体がいるのだと推察するのですが。

 もちろんだ。宇宙は広大だ。宇宙全体には、絶えず進化し続ける無数
の魂がいて、完全性を目指して進むために物質界で転生する必要がある。

*どうして、地球外の文明や人類が存在するという確固たる証拠がないのですか。

 進化レベルが君たち以下、または同等の文明では、他の世界に旅したり交信したりする科学技術の手段を、まだ持ち得ていない。

 また、より進化した人類は、君たちの惑星を訪れて交流する能力があったとしても、君たちの進化に干渉しないように心がけていて、もっと精妙な方法で関与している。

 それでも、よその世界の存在からコンタクトがあった証拠は、大変古い時代から数多く存在し、多くの文明の聖典に記載されている。当前だが宇宙人という呼び方ではなく、神々とか神の使者としてね。現在でも、今の君たちの科学技術の成果を大幅に凌駕する移動能力を持つ宇宙船の目撃例は無数にある。また、君たちへの支配権を失う恐れからどの政府も隠そうとしているが、よその世界の存在とコンタクトしたという人々の証言も無数に存在する。

*あなたが、より進化した人類と言う時は、テクノロジーの面でもっと進化しているという意味ですか。

 霊性面で、もっと進化している人類という意味だ。もちろんテクノロジーの面でも君たちよりもずっと進化しているが。

*技術面では進化しているのに、霊性が僕たち以上に進歩していない人類とか文明もあり得ますか。

 そうだ、実際に存在する。だが「愛の法則」に従っていなければ、科学技術を内紛や近隣の文明に対して悪用して、結局は自己破滅してしまうのだ。

 愛と自由意志の尊重を基盤に築かれた文明だけが、破壊活動には時間も資源も労力も浪費することなく、建設に専念するので、永続するのだ。

 このように結局は、霊的に進化した文明の方が、科学技術面でも更に進歩しているのだ。

*「愛の法則」に従わずに自己破滅してしまった文明に住んでいた魂は、どうなってしまうのですか。

 すでに言ったように魂は不死だから、もちろん、霊的次元で生き続ける。文明が破壊され遺物となった跡に転生して、進化を続けるのだ。

 その惑星が完全に破壊されてしまった場合は、転生が可能となる自分の星に似た別の惑星のアストラル次元に移転させられるのだが、これは君たちの世界で、都市が洪水で壊滅した場合に危険の少ない地域に生存者を収容するのと同じことだ。

 通常、最も進化が遅れている者は、生存環境がずっと苛酷な更に後進の惑星に移動させられ、一度は手にしていたのに維持できなかったもののありがたみに気づくように学ばされるのだ。

*それでは、他の惑星出身の魂が地球に転生したり、逆に、地球のものが別の惑星に転生することもありますか。

 それはあり得るし、破壊された惑星のような極端なケースだけではない。自己の進化レベル以上の惑星には転生できないという制限つきだが、ある惑星から別の惑星への定期的な魂の移行は起こる。

 移行できる星は、自分の出身惑星と同等か下のレベルでなければならないのだが、自分のレベルよりも後進的な惑星の場合には、同時に、波動対応の問題が生じる。つまり、進化した魂が下位の惑星に転生する時には、その星特有の肉体に顕現できるように、自分のアストラル体の振動パターンを再調整しなければならない。魂の振動レベルが惑星のものよりもずっと高い場合には、この調整は実質的に不可能となる。

 君たちに分かり易く例えれば、普段着ているものよりも二サイズも小さい服を着ようとするようなものなのだ。だから、地球に転生できる進化した魂のレベルは、君たちよりほんの一段高いかだけに過ぎないし、特別の場合でも二段階上が限度だ。

*破壊されなかった惑星出身の魂は、どんな目的で別の惑星に転生するのですか。

 一般的には霊的進化を促進するためだ。進化した魂は、自分より進化の遅い惑星に転生して、その惑星生まれの魂の霊的成長を促進することができる。

 ある魂がその惑星の魂の平均よりも速く進化してしまい、自己のリズムで進化し続けるには、そこが物足りなくなることもある。そうすると、
小学校の最終学年を終えると中等教育を受けるために学校を変わるのと同じように、自分のレベルに合うもっと進化した次元に転生する。

 また、特別な時期には特定の惑星で、自分の能力を試して進化の工程を速められるような恵まれた環境が整えられる。ある惑星に、集団的な飛躍を遂げようとする魂が大勢いる場合には、その新たな段階に生まれてきた魂の要請に応じるために、惑星自体が再編される必要がある。ある惑星がこのような状況におかれている時には、同等な進化レベルにある他の惑星の沢山の魂が魅力を感じ、それを体験して自分の霊的成長に役立てようと、その星への転生を希望する。

*他の惑星の魂たちにとって、そんなに魅力的な環境とはどういうものですか。

 実は、君たちの惑星は、レベル変化をする可能性に近づいているのだ。第三レベルの惑星から第四レベルに移行するかもしれない。

 もしも充分な数の魂が、魂の目的や魂が不死であることや、皆が兄弟であることを自覚し、愛を学びこの世の諸悪の根源である我欲を放棄して、霊的に進化するために転生するのだと気づけるなら、この飛躍を実現させられるかもしれない。

 そのような存在は、物事を行う上での新しい方法を地球にもたらし、愛に基づいたやり方で、社会・経済・政治などの全ての面で世の中を変えようと力を尽くすことだろう。...しかし同時に、世界を操る権力者のように我欲を捨てたがらない者が大勢いるので、進化した魂による改革の試みを全力を挙げて阻止しようとするだろう。彼らは、同胞を搾取して得た権力や物的財産を放棄するのが嫌なので、何の変化も望んでいないのだ。

 各々の魂は、愛のために戦うのか、それともエゴのために戦うのかを決断すべきで、選んだもののために精力的に活動すべきだ。

 これは、愛の党派を選んだ魂の成長にとっては、特別なチャンス、素晴らしい環境となる。なぜなら、まだ我欲に執着していてあらゆる手段を講じて目標を達成させまいとする者の無理解・中傷・暴力など、無数の障害と対峙しなくてはならないからだ。そして、これらのあらゆる種類の攻撃や屈辱や非難にも関わらず、愛を信じ続けられるならば、無条件に愛せるようになるという、魂の最大の目標に一歩近づけるのだ。

*ええ、その事なら知っています。映画では善人が勝つこともあるのでしょうが、現実では平和主義の善人は虐殺されてしまって、最後にはいつも悪人が勝つのです。歴史を見ればそんな話で一杯です。初期のキリスト教徒とか、カタロス派とか...

 確かにこの戦いが永遠に延長されれば、利己的な集団は変革の全ての試みを永久的にボイコットするかもしれないので、愛情深い集団に霊的な停滞と、無益で不毛な苦悩をもたらすであろう。

 しかし、このように熾烈な戦いは無期限には続かない。最終的には二つのグループの分離が必要となろう。

 分離するということは、二つのうちのどちらかのグループが、自己の進化レベルの条件に見合った別の惑星に生まれ変わるために、立ち去らなくてはならないということを意味する。君たち人類は今、このような過程を経験していて、最終的には話しているような魂の選別が行われるだろう。

*聖書の黙示録の最後の審判を思い出しますが、何か関係があるのですか。

 聖書に記されている最後の審判とは、起こり得る地球の未来のビジョンとしてこのプロセスを垣間見た作者が、自分の能力の範囲で書き表わしたもので、個人的な解釈の一つと言える。

 一周期のおしまいは、もちろん世界の終末ではなく、一つの段階の終わりに過ぎない。

 また、今のところは我欲を放棄しないと決断していても、それが最終決定となる訳でもない。人はいつでも好きな時に意見を変更できるし、今その機会を活用しなくても、後でそうすることも可能だ。よって、「善人を右に、悪人を左に分ける」選択するのは神ではなく、自分自身の決断なのだ。霊界は、皆に同じだけの機会を与えているので、何をしたいのか、どんな世界に生きたいのかを決めるのは、自由意志を持った自分自身なのだ。

 意志の力と努力がどちらに向いているかで、得られるものが決まる。愛の中で暮らしたい者は、愛に基づく世界に生きる。我欲の中で暮らしたい者は、そのように生きることが自分を不幸にすると気づいて変更を決意するまでは、エゴに基づく世界で生きるだろう。

*それで、どれが去るグループでどれが残るグループなのですか。

 場合による。二つの選択肢がある。

 進化できた魂の数が、惑星を愛の方へ向かわせるのに充分でなければ、惑星全体での進化の飛躍は遂げられない。惑星は現在の振動レベルを保ったまま、飛躍を遂げなかった魂を留めるので、もっと高い進化レベルの惑星に移されて転生するのは、飛躍を遂げた者となろう。その場合、地球は相変わらず第三レベルの惑星であり続け、エゴからの脱却を望まなかった魂によって占住され続けるので、再び何千年もの間、克服できなかった試練と同じ類のものに向き合うことになるのだ。

 一方、我欲の放棄を願った愛情深い魂は、各自が到達できた進化レベルに応じて上位の惑星に転生する。彼らはそこで、自己の内面と調和する他の存在と出会え、誰にも邪魔されずに自分の愛を表現できるので幸せになれ、更に高次な目標に挑戦できるのだ。

 前のケースと反対に、進化できた魂の数が、人類が「魂の法則」に従って前進し統治できるようになるために充分であるなら、惑星自体が進化の躍進を遂げるだろう。その場合は、進化の跳躍を遂げた者が地球に残ることになり、進化できなかった者が同等の進化レベルの別の惑星に移転させられて、そこで生まれ変わるのだ。

 これが、イエスが山上で行った説教の中での「柔和な人達は、幸いである。彼らは地を受け継ぐであろう」の意味である。この一文は、輪廻転生や、進化の法則や「霊的裁きの法則」の知識がなければ理解できないであろう。柔和な人々が地を所有できるとは、どういうことであろうか?

 我々は、圧制者・権力者・暴君が、常に土地に対する権力と支配を誇示し、「柔和」な平和主義者は虐殺されたくなければ紛争から逃れねばならないのを見飽きてきたので、理解し難いだろう。

 それは他ならず、イエスが、進化レベルに応じた選別の過程に言及しているからで、将来は地球に愛と平和において進歩した(柔和な)魂を連れて行く、という意味なのだ。一方、「愛の法則」に従わない者は自己進化レベルに見合った惑星で転生するように、移転つまり「追放」されるのだ。

*ここに留まれない魂は、どのように他の世界に移転するのですか。

 ゆっくりとした段階を踏むだろう。地球の波動レベルと調和できない魂は、死後は地上で転生するのを止め、自分と同じ進化レベルの他の惑星に生まれ変わるようになる。地球がレベルを上げた場合には、波動レベルの上昇自体が、その域に達しなかった魂がこの世に生まれ出ることを不可能にするので、彼らは自己振動レベルに相当する別の世界に生まれなければならない。ある時期からは、同じ波動パターンの子どもだけが生まれることになるだろう。

*それでは、別の惑星に移動するには、死を待たねばならないのですか。

 通常はそうなるが、常にそういう訳ではない。惑星レベルでの大災害の場合には、その惑星から別の星へと大規模に人々を移動させるに足るテクノロジーを持った地球外文明の関与によって、肉体をまとった魂の移動が可能になる。それは、地球の特定の地域で天災が起こった際に、被災地の生存者を治療したり避難させるために、人道支援の任務を開始するのと似たやり方だ。

*進化の飛躍ができなければ、惑星が霊的に停滞することになるのでしょうか。

 全くそういうことはない。何千年か経てば、進化の飛躍をする別の似たようなチャンスが巡ってくるだろう。その時には、現在の自分勝手な魂の大半も愛に目覚めるに足る充分な経験を積んでいて、前回にはしたいとも思わなかった進化の飛躍が可能となるのだ。

 地球には過去にも、このような集団的な進歩のチャンスが幾つかあった。人間が充分な進化を遂げた一番最後の時には、それが君たちの星では少数派だったために、別のより進化した惑星に移住させられ、地球は進化を成し遂げられなかった存在の住み家となったのだ。同じような状況をたどっていた他の惑星は、その時の地質学的な変動を利用して、惑星間の大移動を行った。地球は、それぞれの惑星で進化の跳躍ができなかった人類グループの避難所のようになったのだ。

*それは、地球上の多くの種族が僕たちの惑星出身ではなく、他の世界からやって来たという意味なのですか。

 そういうことだ。またこの事から、君たちが全員兄弟であることを認識することもできる。宇宙の多くの場所での生命の発達形態は、地球のものと大変似通っていて、様々な惑星由来の種族間の違いも最小なので、お互いに交流し合って兄弟として共存することが可能なのだ。

*そう認めるのは難しいですが。

 人類の歴史に関する君たちが知り得ない過去の事象が沢山あるので、そう思うのが普通だ。過去に犯した不正を人民に知らせず、過ちから学ばせまいとする様々な時代の支配者によって、歴史的な記録は、数え切れないほど抹消されてきたからだ。無知な民ほど扱い易いのだ。「歴史を忘れた民は同じ過ちを繰り返す」と、格言にもある。

 だが良く観察すると多くの文化に、地球外の星々からやって来た人種がその民族や種族の起源だとする、世代から世代へと語り継がれてきた先祖由来の伝承が存在している。

*地球が経験するかもしれない進化の大飛躍についてお話し下さったので、その素晴らしい未来のことをもっと詳しく知りたいです。でも、現在の地球と人類の悲惨な状況からみると、それは随分先のことのようで、正直言えば夢物語に思えます。

 実現しそうにないその未来こそ、何十億もの惑星では現実なのだ。確かに地球と人類の現状は嘆かわしいものだが、二三百年の間に物凄い展開があり得るのだ。例を挙げようか?

 人類の科学技術レベルを、西暦1800年当時と2000年とで比較してごらん。本当に驚くべき進歩を遂げた。しかし、君が二百年前に遡って当時の人々にそのことを話したとしても、誰も君を信じようとはしないだろう。だから、人間が、知的・物的発展に注ぎ込んだのと同じ意志力と熱意を、霊的進展に応用したとしたらどうなるかを、想像して見たまえ。

 地球は今、霊的覚醒の時代を生きている。覚醒したいと願う魂が全員目覚めて実行に移せば、物事は急速に変わるだろう。

*そうでしたら、僕たちが手本や模範にできるか、「愛の法則」に沿った進化した文明ではどのように暮らしているのかお話し下さい。

 喜んで。丁度、君たちより一段または二段上の進化レベルの文明について話そう。それ以上進んだ文明での暮らしを話したとしても、君たちには理解し難いだろうからだ。いずれにしても、完全に同一の文明はないのだと思っていなさい。

 だが、進化した文明全てに共通する事柄はあり、それは精神面に関係するので、そのことについて説明しよう。中でも最も重要なのは、それらの文明が個人及び集団の霊性進化の工程を自覚していることで、全力を向けて、個々の住人や人類全体の霊的進歩に務めているのだ。そのため、全ての規則や法律、政治や資源管理の形態などは、「愛の法則」やその他の魂の法則に感化されたものだ。

 結果的に、憎しみも、個人や集団のエゴも、いかなる暴力も存在せず、誰にも虐待されることがない。ゆえに、戦争やテロや犯罪行為は一切存在せず、皆が兄弟だと認め合っているので、殺人・売春・誘拐・独裁制・軍制・奴隷制もないのだ。

*まるでユートピアです。それで、どのようにしてそれを成し遂げたのですか。

 自分本位の考えは破壊や苦悩しかもたらさず、真に幸せになる唯一の方法は愛すことだ、との結論に達することができたからだ。そして、彼らは、愛を育てることと心の中のエゴを徐々に除去することに全エネルギーを注ぎ、その世界を調和のとれた暮らし易い我が家へと変化させたのだ。

 しかし、そこに到達するまでにバラ色の道をたどれた訳でなく、困難な進化のプロセスを経てきたのだ。彼らも自分たちの利己的な行為の結果を味わわねばならず、君たちのような苦難をなめなければならなかった。

 利己的で愛が欠如している道を通ってはどこにもたどり着けないということにどれだけ早く気づけるかが、どういう世界になるかの違いだ。

*彼らの政府と政治・経済の構造についてお話下さいますか。

 通常、どの惑星にも惑星全体の政府がある。地域ごとに歴史的独自性を保持し、中央政府に組み入れられている自治体はあるものの、独立した政府を持った国家や民族という区分は存在しないのだ。

 中央政府は、公共の福祉を達成するために惑星の住人の必要性に応じて、生産手段の管理と運営をする。要するに、多くの人を犠牲にして一部だけを優遇する利己心がないので、民間企業は存在しない。従い、企業利益を維持するために広告を通して、製品を消費するように過度に煽る必要性もない。

 特定の消費財を購入できるように、労働時間に見合う労力の価値を測量する方法はあるが、それ自体に独立した価値があるお金そのものは存在していないので、銀行や証券などの投機的金融事業を通して利潤を追求する経済活動は排除された。それゆえ、インフレーションも通貨の切下げ・高騰もなく、利子という概念も存在しないのでその増減もなく、経済は非常に安定している。

 ある製品の代価が変化するとしたら、それは生産に必要な資源の保管量だけが原因だ。しかし、事前に準備を整える能力が優れているので、特定の原料や枯渇燃料の依存からは脱却している。環境をとても大事にするので、汚染しない再生可能エネルギーを徐々に適用した。それらは僅かな残留物しか残さないが、それもほとんど100%再利用される。

 社会面では、食糧・住居・教育・仕事といった最低限の権利は、単に生きているだけで誰にでもその権利がある。従って、飢えも「ホームレス」も、ローン・貧困・失業・未就学も存在しない。住民たちの物的生活レベルはかなり快適で、惑星全域のどんな場所でも住人でも似通っている。これらの惑星の住人には我欲がないので、富や物的財産を蓄積したいという気持ちがないのだ。

*働くとしたらですが、人々は何に従事するのですか。

 大多数の人は公益のために、教育や科学・テクノロジーの研究に従事し、全地域の全住人の生活レベルを可能な限り改善させ、個人と集団の霊性進化を促進させようとしている。

 第一産業と第二産業、つまり農業と工業で一番負担となる労働は完全に自動化されており、専門家の仕事は生産過程を監督することとなる。一日の労働時間は君たちの惑星よりもずっと短いが、不快な仕事に就く者も才能が活かされていない者もいないので、ずっと生産的だ。また、自分の仕事で公共の福祉に貢献するのが皆の喜びなので、他人に食べさせてもらうような怠け者は一人もいない。

 更に、社会形態自体が製品を宣伝する必要がないので、地球に存在する売買に関わる販売業や広告業などの特定の職業は存在しない。
必要とされるものだけが生産され、もっと多くまたは少なく消費しろとプレッシャーをかけられることもなく、各人が相応分を取る。

 結果として流行は存在しないので、消費の傾向が気ままに変わることはなく、住人の健康や内的・外的な健全性が向上するより良い製品ができた時だけに変わることになる。余計な活動を取り除けば、個人としても物質的・破壊的で利己主義な活動に従う必要がなくなるので、世の中は、テクノロジーにおいても霊性においても急速に進歩できるのだ。

*説明を聞く限りでは、地球上の複数の国での共産主義または社会主義の経済システムに似ているようです。

 幾つかの点においては確かにそうだ。

*でもこのシステムは、地球では完全な失敗に終わったのです。

 社会主義を導入した地上の国々では、暴力でそれを強行し、精神的な概念がなく物質面だけに基づいていたことを考慮すべきだ。その一見した集団性にも関わらず、実際には、不平等を生み出す基となる各人の我欲が、自己のイデオロギーを他者に押しつける優勢な階層を出現させていたのだ。

 社会主義が本物となり機能するためは、物質面だけでなく精神面でもそうする必要があり、各自が納得して採り入れなければならない。君たちの世界で起こったように、力づくでの強制によってではいけないのだ。つまり、各人の心から我欲を根絶して愛に置き換えなければならず、そうして初めて、内面の変化の論理的な結果として、集団レベルでの物的な変化が自然に現れるのだ。地上の利己的・物質的で無神論な社会主義に対して、これらの世界では「精神的社会主義」と呼べる生き方をしている。

*それで、政府のシステムはどのようになっていますか。民主制や共和制や王制などなのでしょうか。

 これらの名称ではどれも適切に定義をすることができない。これは、最も進化した者たちの政府なのだ。叡智と愛において一番能力のある者に、最も責任を与えるのだ。

*地上に、それと似たような政府がありますか。

 一番似ているのは、長老会議を行うアメリカンインディアンの部族のものだ。

*統治者はどのように選ばれるのですか。

 それは各惑星で異なる。通常は、様々な分野の代表者からなる色々な審議会があって、その中での理事の投票によって調整役を決める。この調整役は交代制であったり、任期が長期に及ぶなど、惑星により様々だ。

*どうやってこれらの閣議の一員となるのですか。

 幼児期に示した能力によって、特定の人に、指導業務に焦点を当てた教育を施す。そして、その能力が開発されていくに従って、段々と責任が大きい職に就き、幹部の役目の要請に応じるのだ。

*政府が階級組織化しているようで、余り民主的な制度には見えません。人民が選出するのではなく、上層の人達が自分たちの後継者を選んでいるように思えます。

 これらの世界の人々は、政府が最も賢く愛情深い人々の手中にあると知っているので、この政府の形態に合意している。

 統治者には、君たちの世界のように、支配したり抑圧したり権力を濫用する意思などなく、全くその反対なのだ。彼らは、同胞の進化を助けるチャンスだと思い、自分の能力の最大限を発揮するのだ。統治者は、富や特権を積むために権力にしがみつく気は毛頭ないが、思いもしないだけではなく、そのような役職に就いても、他の住人と比べて何の特別な恩典もないのだ。しかも、市民全体に影響を与えるような決定は、国民投票でなされる。

*少数の選ばれた者だけが統治できる寡頭政治に思えますが。

 確かに、それらの世界では、誰もが統治業務に参加できる訳ではない。だが、地球では権力エリート階層は、最も裕福で経済的な支配力を持つ家族で構成され、一般的に霊性が低く極端に自我が強く、権力と富に野心を燃やしているが、これらの世界では正反対なのだ。指導権はまさに、最も我欲が少なく、最も愛のレベルが高く、一番謙虚で智慧のある者たちに与えられるのだ。

*それでも、同じ人達が余りにも長い期間統治をする、階級制度化した政府組織に見えます。

 君がそう見るのも無理はない。地球では、権力の座に一定期間いた者は、最初はそうでなくても腐敗してしまい、自己の利益や特定の支配グループのためだけに権力を行使するので、君たちはその他の者が損害を被るのを見慣れてしまっているのだ。だが、あちらの世界ではそうではない。

*まだはっきり分かりませんが。

 それでは、理解できるように君自身の世界での例を挙げてみよう。
君たちの世界ではある人が医者になるには、何年間もの専門教育が要求され、最低限の経験を積んだ後に専門家であることを証明したり、大変厳しい倫理上の規範を守る約束をしなくてはならない。こんなにも準備をした後で、四年毎にポストから外されるとするなら、それは大変な無駄となる。君が盲腸を患って手術を受けなければならないと想像したまえ。今話したような人が外科医であって欲しいと望むかい、それとも外科教育を受けていない人の中から執刀医が選ばれる方が好ましいのか?

 君たちの世界は後者の例のように、良心の呵責のない人が誰でも統治任務に参入できるようになってしまっているのだ。だが、進んだ世界では、君たちが医者に要求するのと同じように、経験があり特定の愛のレベルに達していることを実際に証明してみせるよう、統治者に要求するのだ。

*それでは、民主主義が進んだ政治形態だとは思われないのですか。

 私の説明の仕方が悪かったのかもしれない。

 特定の人に強制されることなく、人々に政府を選ぶ力があるという点は、霊的にはやや進歩している。実際、先ほど説明した内閣は、それらの世界の市民に自由に選出されたもので、新たに導入される重要な変革には必ず会議と住民の賛同が必要だ。

 しかし往々にして、代表者を選ぶために定期的に選挙をするということが、自由で民主的であることにはならない。もしかすると、裏で権力を操る者たちにとって都合のいい者の中から、候補者がある程度事前に選出されているかもしれないし、他を虐げて特定の政党をひいきする宣伝がなされているかもしれない。スターリンとヒトラーが候補者である選挙ならどう思うかね?

*白紙で棄権した方がいいでしょうね。

 ともあれ、地球の政治家層に蔓延する腐敗レベルを見る限り、同じ人を長い間権力に就かせておくのは好ましくないので、君たちの世界では今のところ、定期的な選出制度が一番進んだ政治形態だろう。

*待ってください。裏で権力を操る者たちについて何か言われていましたが、それはどういう意味ですか。

 時には政治の要職にある者が本当の統治者ではなく、取り替えのきく操り人形に過ぎない、ということに気づくべきだ。定期的に選挙をしたり野党が存在すると見かけ上は民主主義に思えるが、それは、人々を無知蒙昧に放置したまま搾取し続ける目的しかない、エリート層の独裁の隠れみのに過ぎないのだ。

*教育はどんなですか。

 精神・頭脳・身体を総括して能力の最大限まで育成し、才能に応じて各人を指導する。これらの世界では、五感以外の知覚能力が大変発達しているので、そのお陰で教師も生徒をずっと良く理解し、個々の力量や才能や関心事を知ることができる。学業教育以外では、透視力・テレパシー・念動力など君たちが容認しないような個人の可能性を開発し、それによって生徒は高次の霊性との繋がりを発展させようとする。

*それで、どんな信仰を持っているのですか。

 宗教自体は存在しない。宗教を、特定のドグマを信じ特定の規範を強要する、司祭や教義で構成された組織で、何らかの形でそこに入会しなくてはならないもの、と理解するとしたらだが。

 先にも言った通り、彼らは、霊的な真相、各人の起源と目的地、宇宙を司る諸法則を明確に自覚しているのであり、それが惑星で実施される教育・経済・政治などの活動に反映される。
【本文転載その⑩終了→その⑪に続く】